ブログ報知

 スポーツ報知 |  ブログ一覧

« 出雲の国のワンダーウーマン | メイン| 神様のソバと鉄のキツネ »

2017年8月 1日 (火)

真夏にオススメ 神秘の滝

 先月の旅の取材で訪れた島根県雲南市と奥出雲町で、一番印象に残るのは「龍頭が滝」だった。巨大な岩の上から滝が流れ落ち、岩には岩窟があって、滝を裏側から見ることが出来る。日本国内で「裏見の滝」はほかにもあるが、「龍頭が滝」の雄滝の眺めは神秘的。この夏の冒険にオススメだ。

_1

 「龍頭が滝」は、落差40メートルの雄滝と、下流の落差30メートルの雌滝からなる中国地方随一といわれる名瀑。岩窟があるのは雄滝の方で、今回の取材で一番興味があったスポットだった。

_1_2



 場所は松江自動車道の吉田・掛合ICから西、出雲市との境に近い山間部。駐車場からは杉の大木が並ぶ森の中に作られた板張りの階段を上っていく。10分ほどの距離だったが、上り続けるので太ももが張ってくる。足取りが重くなってくる頃、ようやく階段が途切れて、生い茂った樹木と草木の向こうから、滝の流れ落ちる轟音が聞こえてきた。
 滝が視界に入った瞬間は感激する。節理がはっきり分かる黒い安山岩(と思われる)と落下する大量の水とのコントラストは、神秘的だ。滝つぼの対岸から眺めるだけでも感動的だが、やはり、ここまで来たのだから、裏から滝を見たい。

_1_3



 ところが、対岸への道はない。滝つぼから流れ出る沢から顔を出している大きな岩の上を通るしかない。岩はつながっているわけではないので、滑らないように、慎重に岩から岩へ渡る。ただし、大雨などで水量が多い時は少し危険らしい。
 幸い訪ねた日は晴天が続いていて、何とか渡れたが、カメラバッグと三脚を抱えていたのでバランスを崩しそうで緊張した。そして岩窟へはさらに石段を上る。炎天下の取材の最後に訪ねたので、かなりバテていたが、気力を振り絞って岩窟に入ると、滝のカーテン越しに眺める風景は格別だった。
 ちなみに、現地に行ってみて分かったのだが、雄滝の全体像を写すには、35ミリ版換算で20ミリより広い超広角レンズが必要。

_1_4



 地元ではこの岩窟に昔、出雲神話に出てくる八岐大蛇(ヤマタノオロチ)が潜んでいたという言い伝えもある。実はこの滝は観光案内などで「オロチの痕跡」といわれるスポットには含まれていないのだが、安山岩の節理が大蛇のウロコのようで、何となくオロチを連想した。

_1_5



 雲南市内には、オロチを退治したスサノオノミコトが、クシナダヒメと結ばれて建てた宮殿が神社になったと伝わる須我神社もある。また、今年公開された映画「たたら侍」の撮影に使われたオープンセットを公開したテーマパーク「出雲たたら村」も開催中だ。縁結びの「出雲大社」から、内陸部へ足を延ばせば、神秘と神話ロマンの世界が待っている。
 雲南市の観光についてはここを参照。
http://www.unnan-kankou.jp/
(2017年8月1日、文と写真・鬼塚 静信)

 

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

見出し、記事、写真の無断転載を禁じます。Copyright © The Hochi Shimbun.