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2017年10月31日 (火)

越前がにの町 謎のモニュメント

 11月6日はズワイガニ漁解禁日。来年3月20日まで、冬の味覚の王様を堪能できる。実は10月中旬、ズワイガニ(福井県では越前がに)の水揚げが福井県内の7割を占める越前町を訪ねた。まだカニがない季節だったが、これまで不思議に思っていたズワイガニの謎が解けた。それは。

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 ズワイガニは地域によって「松葉がに」「越前がに」などのブランド名が付いているが、水深200から400メートルの深海にいるところを、底引き網で捕獲するのは同じ。そこで謎。そんな深いところにいるカニを獲る技術は、いつごろから発達したのか。

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 越前町には「越前がにミュージアム」という研究員も常駐するカニの博物館があって、その展示を見ると、17世紀から18世紀、江戸時代の中頃から「沖手繰網漁」によって少しずつ捕獲されるようになり、本格的な漁が盛んになったのは明治の近代化以降という。やはり、前近代的な漁法では、そんなにたくさん獲ることは出来なかったのだ。
 展示を見ていると、漁解禁以前に網にかかったカニは海に戻すことや、雌が生息する水深250メートル辺りをブロックで囲って底引き網から守っていることなど、資源保護の規則も厳重。それを見ると、まだまだ冬の味覚を楽しめると一安心だが、一方で漁業の後継者育成も課題という。

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 そこで登場したのが「シミュレータ」。漁船を操縦しながらブイや網の投入ポイントの中央を通過し、網を引き揚げて、どれだけカニが捕れたかが表示されるゲーム。実際に漁師さんが監修したもので、やってみたら面白いし、漁業の醍醐(だいご)味が感じられる。地元の小学生が校外学習でやってきては夢中になるという。その中から将来の漁師さんが育ってほしいという願いも込められているという。
 さて、越前町のもうひとつの特産は越前焼。平安時代の終わり頃から作られていたことが、遺構などから分かるという。今年、日本遺産の「六古窯(ろくこよう)」のひとつに認定された。陶器といえば茶わんや湯飲み、ラーメン鉢などの生活必需品を思い浮かべるが、取材で訪ねた陶芸作家さんの窯元には、見事な芸術作品がたくさん展示されていて、「これが陶器?」と驚きながらも、その世界の奥深さに感動した。

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 ちなみに越前焼の最大の特徴は、粘りのある土を原料にしていて、水を通さないことという。そこで、登場したのが薄作り。写真を見ても分かるように、陶器とは思えないほど薄い杯もあった。もちろんビアグラスも。
 器が薄いと、ビールが舌先に落ちる。舌先は甘さや塩味を感じやすい場所で、必然的に清酒もビールも美味しく感じるというのが、越前焼工業協同組合の営業担当者。その言葉に背中を押されて土産に買ったが、使ってみると軽くて丈夫で、ビールもおいしく感じる。
 越前焼については、よく分かった。

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  しかし唯一、分からないのが、越前陶芸村の入り口に立つ巨大なモニュメント(最初の写真)。このデザインの意味を解明するには、時間がかかりそうだ。
 越前がにミュージアムはここから。http://www.echizen-kk.jp/kani.html
 越前焼の館はここから。http://www.echizenyaki.com/?mode=f82
 越前町の観光情報はここから。http://www.town-echizen.jp/
(2017年10月31日、文と写真・鬼塚 静信)

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