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2013年6月24日 (月)

When one door shuts,another opens.グッバイ、オーティズ。

 私事で恐縮だが、西武ライオンズ担当を拝命した今オフ、西武池袋線沿線に引っ越した。西武ドーム、あるいは第二球場への「通勤」が少しでも便利になればと思って、だ。

 近隣には西武の選手が結構、住んでいる。ホセ・オーティズもその一人だった。公式戦のない月曜日、駅前のコーヒーショップでスポーツ紙を読み耽っていると、何度か遭遇した。「ホセ、グッド・モーニング!」。テキトーな英語で挨拶することしかできなかったけれど、「家の近所でプロ野球選手に会う」という体験は新鮮で、勝手に親近感が沸いたものだ。

 オーティズはこのほど、球団から戦力外通告された。今季は開幕を4番で迎えながらも、出場は29試合に甘んじ、打率2割1分、0本塁打、9打点と振るわず、2軍暮らしが長引いていた。夏場から調子を上げていく「夏から男」とはいえ、この世界は結果が全て。タイムリー欠乏症に苦しむチームの起爆剤として、BC石川からクリス・カーターを再獲得することになり、オーティズの居場所は自然と、なくなった。

 きょう24日、チーム練習は休みだったが、オーティズが荷物整理のため、家族とともに西武ドームを訪れた。外国人の編成を担当する宮田隆さんが、最後までオーティズに付き合った。マリーアン夫人は宮田さんに、こんな言葉を残したという。

 「カーター、ライオンズに帰って来れて、良かったわね。(カーター夫人の)エミリーにも、よろしく伝えておいて。米国にはね、こんなことわざがあるのよ。『When one door shuts,another opens.(ドアが一つ閉まると、もう一つが開く)』。チャンスをもらえたのに、応えられなかったから、この結果はしょうがないと思うの」

 オーティズは報道陣に「ドウモアリガト。サヨナラ」と握手を求めてきた。僕たちも「サンキュー、シー・ユー・アゲイン」と強く握りかえした。出会いと別れはプロ野球の日常風景であるとはいえ、オーティズが去った西武ドームのプレスサロンは、何とも言えない寂しさで満たされた。

 そうだ、ホセ。日本にはかつて、こんな詞で始まるポップ・ミュージックがヒットしたことがあるんだ。「さよならは別れの言葉じゃなくて、再び会うまでの遠い約束」。この文章は、君と何度も会ったタリーズ・コーヒーで書いているよ。グッバイ、シー・ユー・アゲイン。

コメント

素敵な奥さん…
素敵なお話…ありがとう

オーティズ選手と言えば、お子さん達の観戦している姿も印象的です。パパのヒットやHRに大喜びしていた純粋な姿。
別れは本当に淋しい事ですが、新しい素敵な扉が早く開きますように・・・☆ 素敵なファミリー、素敵な出会いですね。

ホークス時代からJoseには友達付き合いしてもらってました。福岡でもよくタリーズに行きました。。。明日急遽福岡から夜行バスでJoseに会いに行きます。又日本でプレー出来れば良いのですが。。。God bless you...Jose Ortiz

オーティズ選手もカーター選手も、ご本人はもちろんですが、ご家族がファンに対してとても気さくで素敵な方たちでした。
時々見かけたお子さんたちもとっても可愛らしくて。。。

本来の力を発揮する前にお別れするのはとても残念です。
カーターが戻っても、もう少し、せめて夏まで様子を見ても良かったのでは?と思えてなりません。

ベンチから、フィールドから、遠征のバスから、、、いつも笑顔でファンに手を振ってくれたオーティズ選手。
奥様がおっしゃるように、早く次のプレー地が決まることを心から祈ってます。

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