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2014年3月18日 (火)

プロ野球80周年。オールタイムベストナイン

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 小学生の頃は小学館の学習まんが「日本の歴史」全20巻を繰り返し読んだ。分かりやすく、面白い。鮮やかで、飽きなかった。義経や信長ら英雄にあこがれ、社会科が好きになった。受験生だった時、日本史の勉強は半ば「趣味」だった。同じタイプの人、絶対いるよね。苦手の英語に取り組むのが嫌で、日本史に「逃避」しちゃうみたいな。

 日本史の知識が受験ツールじゃなくなってからも、歴史への興味は薄れなかった。京都は歩いているだけで楽しいし、城めぐりには浪漫 を感じ る。江戸東京博物館の展示スケジュールが、なんだか気になってしまう。そう考えると学習まんが「日本の歴史」には、感謝しないといけないな。歴史との出会 いが、もしも嫌いな先生の退屈な授業だったら、どうだっただろう。

 「タブロイド開幕特別号の編集責任者をやってくれ」と指令が下ったと き、日本プロ野球の歴史に思いを馳せる企画がやりたいなと思った。今年で80周年。39歳のわたしは、81年の巨人-日本ハムの日本シリーズ、いわゆる 「後楽園決戦」を小学1年でテレビ観戦し、絵日記に描いたことがあった。だからせいぜい、野球ファン歴33年ってところだ。それ以前の47年間には、いっ たいどんなヒーローが、どんなプレーでスタジアムを沸かせていたんだろうか。

 野球意匠研究家の綱島理友さん、熱狂的日本ハムファンでコラ ムニストのえのきどいちろうさん、それからいつもカイシャの隣の席で仕事をしている、野球記者歴41年の本紙「ヒルマニア」こと蛭間豊章さん。東京ドーム 21ゲートの隣にある野球殿堂博物館で行われた座談会は、とても楽しいものになった。知っている名前や、知らない名前が、たくさん出てきた。

 あれは二塁手のベストナインを選んでいる時だった。綱島理友さんが戦前の名選手、セネタースの苅田久徳選手の名前を出したところ、えのきどさんがこんなリアクションをした。

 「苅田を『見たことはないけど、名前を聞くとなんかドキドキする』という感じは、後世の野球ファンにも残したいですよね」

 ああ、凄くいいなあ。この座談会、企画して良かったと思った。

 文化の薫り漂うお三方による「オールタイムベストナインを選ぼう」座談会が、読者の皆さんにとって学習まんが「日本の歴史」のような役割を果たしてくれたら、とてもうれしい。きょうまでの80年間に思いを致すと、不思議とこれからの日本プロ野球が愛おしくなってくる。

 いつもは面倒くさくて大嫌いなはずの「テープ起こし」だが、この90分間を文字に再現するのは、とても楽しい作業だった。ぜひ、読んで欲しいです。そしてあなたの「極私的ベストナイン」を、ぜひ選んでみて下さい。

【追記】
 えのきどいちろうさんは中学時代からのあこがれです。中学生の頃、えのきどさんのコラムを何度も読み返しては「どうやったらこんなに面白く、粋で、温かく、鋭い文章が書けるのだろう。やはり、東京に出ないといけないのだろうか」などと、ぼんやり考えたりしていました。

 2011 年の年末、えのきどさんがパーソナリティーを務めるTBSラジオ「Wanted!!」にゲストで呼んでいただきました。テーマは「スポーツ新聞は僕らの ビックリ箱なのだ!」。スポーツ紙記者という仕事のつらさと喜びを赤裸々に語らせてもらいました。生放送だったので「喋り過ぎたかな」と少しは反省もした のだけど、えのきどさんの前で自主規制なんて、できなかった。この日は、人生で最良の一日でした。
http://www.tbsradio.jp/wanted/enokido-ps/2012/12/20121212.html

【参考】「オールタイムベストナイン座談会」を見開きセンターで掲載しているタブロイド「スポーツ報知開幕特別号」は、コンビニなどで買えます。
http://hochi.yomiuri.co.jp/publicity/news/20140315-OHT1T00189.htm

※写真は右から蛭間記者、綱島氏、えのきど氏、筆者・加藤(水道橋の野球殿堂博物館で収録)

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