オシム前監督の機知あふれる言葉に感服
明日(2日)、岡田ジャパンは正念場を迎える。
W杯アジア3次予選第3戦オマーン戦(日産ス)。1勝1敗、勝ち点3で並ぶライバルとの直接対決だ。引き分けると、まして、敗れると、最終予選進出が危うくなる。
3次予選の第3戦を、これほど苦しい状況で迎えるとは…。4か月前の日本代表イビチャ・オシム前監督(67)の言葉を思い出す。
10年南アフリカW杯への第一歩となった3次予選初戦タイ戦(2月6日)。結果的には4―1と快勝したが、前半は1―1と苦戦。「W杯予選とはこういうものだ。何が起こるか、分からない」スタンドで視察した名将は、関係者にそう語ったという。
今さらながらに、オシム前監督の機知あふれる言葉に感服する。
そして、その超人的な体力、それを支える精神力に感動を覚える。
キリン杯コートジボワール―パラグアイ戦(5月22日)を観戦したオシム前監督は、一時は生命の危機に陥ったとは思えないほど元気だった。
会場のニッパツ三ツ沢球技場にはエレベーター、エスカレーターが一切ない。オシム前監督はつえを使わずに100段近い階段を上り下りした。試合後は、母国ボスニア・ヘルツェゴビナの後輩となるコートジボワール代表のハリルホジッチ監督からユニホームをプレゼントされると、満面の笑みを見せた。私を含め、4人ほどのプレスとのやりとりは、病に倒れる前と全く変わらないものだった。
―このスタジアムはエレベーターがないから大変ではないですか?
「確かに大変だが、コートジボワールのユニホームをもらうために頑張った」
―つえがなくなりましたね
「ええ、つえを使うことは飽きましたから」
オシム前監督を取材できることに本当に喜びを感じた。
オシム前監督は、オマーン戦も視察予定。前任者の発言は、岡田武史監督(51)を始め、選手に与える影響が大きすぎるとして、日本サッカー協会内では、オシム前監督が日本代表チームについて、メディアに直接、話す機会を設けることに消極的だが、思慮深い名将が、チームにマイナスとなることを発言するはずがない。是非、ナマで“オシム語録”を聞き、紙面で伝えたいと考えている。(日本サッカー協会担当・竹内 達朗)

こういう記事は、涙が出るほど嬉しいものです。是非とも、オシムさんの生コメントを、記事で伝えてください、
宜しくお願い致します!
投稿: 赤潮 | 2008年6月 2日 (月) 00:33
サポーターの代表離れの原因は、「見ていてもつまらない」からだと思うのは、私だけでは無いはずです。
可能性を感じさるサッカーを見せてくれていたあの頃に戻れないものか・・・
監督が変わってこれほどまでに魅力の無いサッカーしか出来ないものなのか・・・
オシム氏がストイコビッチ監督との『総監督と監督』のコンビで復活することないかな~
微かな期待をしています!
投稿: ファミリー | 2008年6月 2日 (月) 13:32
竹内さん、今回もオシム前監督の観戦の機会をとらえて、オシムさんの近況をお伝えくださってありがとうございます。それにしても、何というチャーミングなご返事でしょう! 「オシム前監督を取材することに本当に喜びを感じた」ということ、心から納得できます。
待てど暮らせど、サッカ-協会がオシムさんを表舞台に出さないのを、本当に腹立たしく思っています。川淵氏は口ばっかりの人ですね。今まであれだけ事あるごとに、「オシムさんの記者会見を開く」と述べながら、まだ一度も開かない。今のオシムさんなら、あれだけの病気から回復して、『オシムの言葉』を待ちわびるサッカーファンに語る言葉はきっと山ほどあるはずなのに。それに、オシムさんの人柄からしたら、「心配くださってありがとう。元気になりましたよ」くらいのお礼の挨拶くらい広く言いたいでしょうにね。サッカー協会の了見の狭さをつくづく感じるこの頃です。
ということで、竹内さんのご尽力で、ぜひオシム前監督の生の取材記事を実現させてください。
投稿: 福島章子 | 2008年6月 2日 (月) 23:22
うれしい記事をありがとうございます。
今日記者会見があったのもよかったです。日本のサッカーにもっと貢献していただきたいなあ。協会にもっと聞く耳というか将来を見据えた度量を求めたい(けど、無理なのでしょうか?)
たった1回ホームでいい試合ができても、あれで全ての問題が解決した訳ではないのですし、まだまだオシムさんから得られることは大きいと思ってます。
投稿: ike | 2008年6月 4日 (水) 21:25
竹内さん、オシム前監督の記者会見の取材に当然行かれましたでしょう。100人以上もの取材陣だったそうな。それでも、やっと開かれたまともな記者会見。ずっと待ち続けて、ようやくまとまったオシム監督の言葉を読むことができました。涙が出そうでした。
本職はサッカー監督なのに、バルカンの“悲劇”の中を生き抜いて、その体験に学びながらこれだけ深い言葉を紡ぐことができる人。日本においても、厳しくも溢れるような愛情でサッカー選手を育て、このたびは彼岸まで行って戻ってきた人。あの世で、「あなたは、来るのが早過ぎる。やることがまだたくさん残っているでしょう。それを成し終えてからいらっしゃい」と、サッカーの仕事に寄与することを期待されて送り返されたのかもしれません。もとより、真実は順天堂病院の治療チームの活躍と日本の高度な医療医術によるのは承知ですが、オシム監督の、あの苦しいリハビリをこなして半年で復帰してきた執念を思いやると、そんなふうに思えてしまいます。
余計な邪念がなく受け手の心が真っ当であれば、オシムの伝えたい思いは受け取ることができるはずだと思います。オシム前監督にお会いになったときには、いつも素朴に真っ直ぐに伝えてくださる竹内さん、これからもぜひよろしくお願いいたします。
投稿: Fukushima A. | 2008年6月 6日 (金) 00:06