“クモ男”が丸刈りにした理由
17日の柏の練習を取材に行くと、丸坊主となったシジマールGKコーチの姿があった…。
今季から柏のGKコーチとなり、1月に日本代表へ初選出された菅野、ベテランの南ら4人のGKを指導。「スゲノ~飛べ!」、「ミナミ~ナイスキャッチ」など、46歳とは思えないほど動きまわり、大声を張り上げながら熱血指導する日々が続いている。練習を終えて引き上げてくると、とても陽気に「コンニチワ~」、「オツカレサマ~」と片言の日本語で我々報道陣に話しかけてくれて、人柄の良さがにじみでてくる。
現役時代に清水で活躍したブラジル人GK。その長いリーチでスーパーセーブを連発する姿から“クモ男”の異名を持った。93年にはリーグの連続無失点記録(731分)を樹立した守護神としても有名。この記録は、今となっては教え子である菅野がJ2・横浜FC時代の06年に770分のリーグ新記録を樹立するまで13年間破られなかった。
さて、なぜ丸坊主にしたのか聞くと「気合いの丸刈りだよ」と一言。開幕戦の川崎戦、2節・千葉戦と先制しながら追いつかれる展開で2試合連続で1―1の引き分け(17日時点)。勝ちきれない試合が続いており高橋監督、井原ヘッドコーチとともに初勝利が待ち遠しかった。ホザンジュラ夫人(43)に自宅でカットしてもらったらしく、我々に自慢げに見せてきた。2時間近くかけてハサミで丁寧に切ってもらったという。「いつも妻にやってもらってるんだ」と愛妻家アピールも忘れない。コーチに就任してからは“レイソルカラー”というべき黄色に近い金髪に染めて髪の毛を伸ばしてきたが、チームの初勝利のため頭を丸めて熱い気持ちをイレブンに注入した。
シジマールコーチの口癖と言えば「絶対マケナ~イ」だ。試合への意気込みを聞くと、常にこの答えが返ってきていた。だが、2戦連続ドローに「今日から『絶対カツ!』って言うようにするよ」とチェンジ。シジマールコーチの「もう引き分けはいらない―。ほしいのは勝ちのみ」という強い意志が、波に乗りきれない柏を奮い立たせる。
(千葉、柏担当・星野浩司)

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