柏・高橋監督の遠い初勝利
柏の高橋真一郎監督(51)の初勝利が遠い―。今季から新たに指揮をとっているが、開幕戦から4戦連続引き分け。11日には故郷・広島での広島戦に1―4で敗れ、今季初黒星を喫した。
東洋工業、マツダ時代を含め、広島は現役で14年間プレーした古巣。引退後も広島のコーチ、ユースディレクターなど歴任した。現在、広島のトップチームで活躍する選手の大半を指導した経験があり、試合前には「柏木、森崎兄弟、槙野みんなオレの教え子だった。槙野が一番伸びたな」と感慨深げに話していた。
ふたを開けてみると、終始広島に試合を支配され、「完敗だった」と高橋監督。柏木のCKに槙野が頭で合わせて先制点。柏木が3点目を決め、森崎和は佐藤寿の4点目をアシストするなど、かつての教え子に大量得点を許した。試合後、指揮官は「何もオレが相手の時にそんなにがんばらなくてもいいのに…」と、思わず本音を口にした。
熱戦を終えた夜、家族の待つ地元・広島市内の自宅へ帰った。この日の試合をスタンド観戦した妻・裕子さん(50)には「何やってんのよ。しっかり勝ちなさい」とゲキを飛ばされた。ため息をつく父を見た長女・舞さん(18)には「いじけないで」となぐさめられたという。広島戦翌日にチームが柏へ帰還するなか、指揮官は地元でもう1泊。家族とともに気分転換をしたいところだったが、かけられたのは冷たい言葉ばかり…。今年1月以来、約3か月ぶりの帰郷にも「リフレッシュする暇もなかったよ」と苦笑いを浮かべていた。(千葉、柏担当・星野浩司)

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