“ペルーの至宝”柏MF沢昌克の爆発に期待
ペルーからの逆輸入MF沢昌克(26)が実力を発揮しつつある。
ペルーリーグ・シエンシアーノではFW、トップ下、右、左と攻撃的なポジションはどこでもこなし、07年度に最優秀外国人選手に選出され、リベルタドーレス杯でも得点した。その実力は、代表監督がペルーへの帰化を打診したほど。クラブがある都市・クスコの標高は、富士山の9合目に相当する約3400メートル。「最初は息を吸っても吸った気がしなかった」と言うほど酸素が薄い環境のなかで、90分間プレーできるだけのスタミナを培った。
その活躍が国中に高く評価され、「ペルーの至宝」とも称された。本人も「僕はフジモリ大統領の次に有名な日本人だった(笑)。下手すればそれ以上かも」と笑いとばすほどだ。私事だが、08年3月に観光でペルーを訪れた際に、街で「HEY! SAWA!」と何度も声をかけられた事を覚えている。「異国の環境に順応するのが得意」(沢)で、スペイン語はペラペラ。日本人観光客はあまり好かない「クイ(モルモットのようなネズミ)」の丸焼きも好んで食べていたという。
昨年8月に柏へ移籍したが、9月に両足首、今年3月に左足首と2度の手術を乗り越えてきた。4月11日の広島戦でリーグ戦初のベンチ入りを果たすと、同25日の清水戦で初出場。5月16日の鹿島戦では、エースFW李を押しのけて初先発した。「日本へ戻ってきて、思ったより時間がかかったけど、今は体がキレている。少ない時間でもインパクトを与えるプレーをしたい」。柏は13節を終え1勝6分け6敗の17位。05年に味わったJ2降格の悲劇を招かないためにも、1か月後のリーグ中断明けに、沢の爆発を期待したい。(柏担当・星野浩司)

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