なぜ、小笠原はMVPに選ばれながら悔しがったのか
Jリーグアウォーズ表彰式。鹿島MF小笠原は壇上で悔しさをかみしめた。「もっとウチの選手がベストイレブンに選ばれてもいいんじゃないか。残念で す」。司会者には「えっ、そうですか。鹿島からは3人も選ばれましたよ」と軽く流されたが、舞台から降りてもなお「MVPのうれしさが、かすむくらいに悔 しい」と繰り返した。
ベストイレブンを始めとする受賞者は選手投票を元に、最終的に選考委員会(J1クラブ社長ら23人で構成)で決まるが、その過程に問題がある。今季はほとんどのクラブが33節前に、選手から投票を回収している。Jリーグ事務局が定める提出期限は33節直後で、それに間に合わせるため、早々に集める必要があった。これは何も今年に限ったことではなく、昨年もその前もそうだった。
優勝も順位も決まっていない段階で「ベスト」を選ばせる。当然3位か7位で違うのに。また、クラブの所属選手が40人、30人かで変わってくるのに。それらを調整するのが選考委員だが、調整内容は非公開。たとえ「ウチの選手を是非」とか「今年は日本人だけで」と言い出す社長さんがいても、そこは密室、分からない。
他国リーグでは投票数を公にし、多くの人が納得できる形を取っている。あるOB選手は「昔は4回戦総当たりだったから状態を把握できた。でも、最近は2回戦総当たり。把握できない。だから、その選手が持っている最大値で選ぶ」と明かす。選手が単純に「すごい」と思っている選手に票を投じる。リーグ戦での結果とは別で、代表選手が多く名を連ねることに関係しているのかもしれない。
今回のベストイレブンは、日本人独占となった。33試合17得点の川崎FWジュニーニョ、浦和FWエジミウソンら活躍した助っ人は例年通りいたが、選ばれなかった。3連覇を成し遂げた鹿島では、MVP候補と言っても過言ではない33試合7得点のMF野沢、リーグ最少失点(30失点)に尽力したGK曽ケ端、DF伊野波らは代表組に持って行かれた。選出方法が不透明だから、選手も不信感を覚える。
小笠原が発言した前後で「まさか、自分がこの賞をもらえるとは思わなかった」という選手が多かった。恐縮する時にも使うが、今回は予想外と言った方が適切だったような気がする。小笠原の発言を重く受け止めなければ、賞の価値はどんどん下がっていく。Jリーグには、もっと分かりやすく、選手も納得する形。たとえば今年発足した選手OB会の協力を仰ぐ、票の公開など選出方法の改善を求めたい。(鹿島担当・内田 知宏)

今回は日本人ばっかりで、しかも野沢とか選ばれなかったのも納得行かない。
投稿: サルコジ | 2009年12月11日 (金) 22:26
おっしゃるとおりだと思います。
優勝が決まる前に投票が締め切られていると聞いて、なぜこれまでMVP受賞者が優勝チームから選ばれないか分かりました。
よく代表補正があるといわれていますが単に知名度があるということなんでしょうね。
投稿: village | 2009年12月12日 (土) 11:11
正直、「誰それよりも誰々の方が」というのは、受賞した各選手に対して非常に失礼なのではないだろうか?
では例えば石川直宏が野沢より劣っていたのか?川島の活躍なくして川崎は2位になれたのか?何でもないボールを空振りして失点してしまうようなGKがベストイレブンにふさわしいというのだろうか?
基本的に、こういった賞は投票する人間の主観によって左右される。鹿島担当である記者や、チームメイトである小笠原は当然鹿島の選手に肩入れした見方になるが、投票者全体ではそう見た人間は少なかった(少なくともベストイレブンに入るほど)というだけのことだろう。全体の主観を調整した結果がこういった賞であり、その結果は甘んじて受け入れるべきではないのだろうか。
ちなみに、投票が32節終了時でも私自身は問題ないと考える(これも私自身の主観だが)。MVPは「最も活躍した選手」に与えられる賞であり、別にベストイレブンでチームを作り、MVPがキャプテンになるわけでもないのだから、優勝チームから出る必要は全くない(むしろ、ほぼ優勝チームから選ばれる野球の方が不自然)。32試合の中で最も活躍したと思われる選手なら、残り2試合で左右されるケースは少ないだろう(2人候補がいて迷う場合などはあるが)。
ただ、票の公開など、公正に選出されたことを示す手段の公表は必要…という意見には賛同する。OB会の協力がなぜ必要なのかはこの文面からは全く読み取れないが。
投稿: イチロー | 2009年12月12日 (土) 13:03
私は、小笠原選手の発言を聞いたとき、選ばれた他の選手への敬意がまったく感じられない、不愉快な発言だと思いました。
鹿島にも良い選手はたくさんいますが、選ばれた他の選手にふさわしくない人はいなかったと感じます。
投稿: Jサポ | 2009年12月14日 (月) 21:15
イチローさんのコメントに「何でもないボールを空振りして失点してしまうようなGKがベストイレブンにふさわしいというのだろうか?」とあるが、たった1度のミスを取り上げて、「ベストイレブンにふさわしいのか?」と疑問を呈するのはどうか、と思う。
それを言い出したら、「威力があったとはいえ、ナビスコカップ決勝という重要な舞台で、なんでもないシュートを弾ききれずに失点してしまうGKはベストイレブンに相応しいのだろうか?」とも言えませんか。
基本的にベストイレブンは「減算式」ではなく、「加算式」で選出されているのではないだろうか。
「ここでこういうミスしたから相応しくない」とか「こんな初歩的な事も出来ないから相応しくない」では無いと思う。
この記事の様に「リーグ最少失点(30失点)に尽力した」という「プラスの面」は評価されてしかるべきだと思う。
ただし、だからと言って、川島がベストイレブンに選出されたのが相応しくない訳ではなく、ベストイレブンに相応しい活躍をした、と私も思っている。
いづれにせよ、どんな選手をベストイレブンに選出したって万人が納得する面子になる訳がないので、こういう意見はあってしかるべきだと思う。
投票結果などを公表して欲しい、と言う部分には納得。しかし、イチローさんと同様に、「○○が選ばれてないのはおかしい」と声高に唱える事は控えた方が良い、と私も考える。
(但し、上記の様に特定の選手の特定のプレイのみを論う様に抜き出す事には賛成できないが)
投稿: それはどうだろう | 2009年12月24日 (木) 16:51