ルース弾で幕開けヤンキースの時代
ヤンキー・スタジアムは1923年4月18日にオープンした。こけら落としのRソックス戦は、ルースが第1号アーチを放って快勝。7万4217人の大観衆が集まり、入りきれなかったファンが場外に2万5000人もいたという。1920年代にルースが本塁打を量産して人気を集め、別名「ルースが建てた家」と言われた。この日、92歳の長女が始球式を行ったのも当然だった。
米国の野球少年は今でも「ヤンキー・スタジアムでワールドシリーズでプレーすること」が最高の夢だ。首位打者8度、歴代17位の3141安打したパドレスのT・グウィン外野手は1998年、ワールドシリーズに出場し、「17年間(大リーグで)野球をやって、やっとここにこられた」と肩を震わせた。
私も99年秋に初めて訪れた。ロッカーから一塁ベンチに通じる通路に、56試合連続安打のメジャー記録保持者、J・ディマジオの言葉が飾られていた。つるされたボードに「ヤンキースの一員になれたのは神のおかげだ」と書かれていた。26回のワールドシリーズ優勝に輝いたヤ軍と球場の歴史を感じ、胸が高ぶった。
数々の名選手の足跡に彩られた旧ヤンキー・スタジアムから、来年は総額1400億円もかけた新ヤンキー・スタジアムに移転する。新球場に刻まれる日本人選手の活躍が楽しみだ。




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