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2009年1月 1日 (木)

大田泰示と中田翔、そして田沢純一に注目(第447回)

 新年、明けましておめでとうございます。2008年は野茂英雄投手、清原和博内野手の現役引退。王貞治監督の勇退。海の向こうでも通算355勝のグレッグ・マダックス投手がユニホームを脱ぎ、薬物疑惑の渦中にあるバリー・ボンズ外野手はまだ余力があるのにもかかわらず各球団が敬遠。通算762本塁打の大リーグ記録を伸ばせないままグラウンドから姿を消す可能性が濃厚。一つの時代が終わった感がある。

 2009年は、彼らに代わるようなスーパースター出現を期待したい。その意味でも巨人の大田泰示内野手は、かつての松井秀喜外野手を彷彿とさせる風格が感じられる。清原は1年目から31本塁打を放ったが、松井秀は開幕をファームで迎えたものの、後半戦にはレギュラーに定着し11本塁打した。大田がどんなデビューをするのか楽しみだ。もう1人、私が注目するのは、1年目にプロ野球の壁にぶつかって1軍昇格出来ずに終わった日本ハムの中田翔内野手だ。イースタンリーグでは4位の11本塁打を放った。本塁打王となったのは同僚の金子洋平選手の16本だが、本塁打率(打数÷本塁打)は16・7打数に1本、一方の中田は17・8本と大差のない数字を残している。

 通算382本塁打、2204安打をマークした大島康徳選手は、中日入りして2年間はファーム暮らし。現楽天の野村克也監督は最初の2年間9試合の出場で11打数ノーヒットから、通算3017試合に出場し657本塁打、2901安打のスーパースターにまで登り詰めた。秋山幸二ソフトバンク新監督に至っては、最初の3年間わずか3試合。それが4年目の後半戦からレギュラーとなって通算437本塁打をかっ飛ばした。大田も中田も、プロ野球選手としてスタートしたばかり。焦らずに悔いのないシーズンを送って欲しいものだ。

 メジャーでは前回のコラムでイチロー選手への期待の「数字」を書いた。他の選手では、アマチュア選手では初めてメジャー契約を結んだ田沢純一投手に興味がわく。2002年、立大から横浜の自由獲得枠確実と言われながら、スキャンダルが発覚したため横浜が指名を回避しインディアンスとマイナー契約を結んだ多田野数人投手(現日本ハム)と評価的には同程度と見るのが妥当かもしれない。年齢も同じ22歳で米国に飛び立った点でも似通っている。多田野は1Aから始まり、2年目にメジャー昇格をつかんだが定着できなかった(通算15試合1勝1敗、防御率4・47)。入団時の契約の違いで、首脳陣の見る目が変わってくるが、米国という彼にとって未知の舞台でどんなピッチングを見せてくれるだろうか。

 ワールド・ベースボール・クラシックも楽しみだし、日本の連覇を期待する。しかし、日本球界のレベルを引き上げるのは、間違いなくここに挙げた3選手ら若き世代。大物選手がユニホームを脱いで世代交代が叫ばれる2009年。今年も野球界を見守っていきたいと思います。

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コメント

新年明けましておめでとうございます。
本年も蛭間さんのコラムを楽しみにしております。

さて、近頃は日本においてメジャーリーグ情報を得ることが難しくなってきている状況ですね。
スカパーのMLB中継撤退に続き、MLB公式サイトの日本語版「MAJOR.JP」が1/5をもって終了します。
雑誌の「月刊MLB」も昨年廃刊されましたし、スポーツ週刊誌「Number」でも昨年はMLBの特集が一
度も無かったと記憶しています。

実力のある日本人選手がアメリカに渡り活躍している中で、その情報が充分に得られない状況を残念
に思います。蛭間さんをはじめとするスポーツ報知さんに期待です!

明けましておめでとうございます。

昨年の野球界は清原をはじめ野茂などスーパースター選手の引退が時代の一区切りを告げた様に思っています。
しかしながら悲観はしていません。
彼らを見て育ってきた野球少年達がプロに入り、その意思を継承していくのでしょう。
それが大田や中田や田沢なのかは彼らの努力次第ですが、少なくともその素質は充分備えていると思っています。

WBCも楽しみですが、2009年も野球界全体が盛り上がるように応援していきます!

2008年の桑田・清原・野茂といった名選手の引退は時の流れを感じさせました。NPBでのエポックメイキングには彼らが必ず登場していましたから。
MLBにNPBを経由しないでチャレンジする田沢投手の今季の結果次第で秋のドラフトはMLBの青田買いも含めたリクルート合戦になるでしょう。田沢投手がマイナーにいる時間を短くしてMLB公式戦で活躍すれば日本のスクールベースボールや社会人野球には今まで以上にMLBの極東スカウトが集まってくるのでは?精緻な投球をする日本人投手は引く手あまたと思いますが?

そうした中、大田選手や中田翔が活躍してくれれば、NPBは新しいスター選手を得ることができるでしょう。しかし、日本人成人男子は平均的に見てアングロサクソンなどの欧米人とは筋力が30%ほど劣るのも事実。
高校通算50本塁打以上の選手はこれまで何人も見てきましたが、ほぼ半数の人が5年以内に戦力外通告を球団から突きつけられています。例外は、去年日本シリーズで活躍したおかわり君こと西武・中村選手ぐらいです。
プロはそれほどに厳しい世界。大田選手・中田選手がその期待にこたえられるかはご本人の精進と球団の育成指導にかかっているのでしょう。5年なんてあっという間ですよ。
お二人には日本男児を代表して、MLBの投手(3AとMLBをいったりきたりするエレベータ選手ではなく正真正銘のメジャー投手)から豪快なホームランをかっ飛ばしてもらいたいです。

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