菊池雄星投手をしびれさせる日本シリーズを期待(第499回)
クライマックスシリーズの第2ステージで、今年日本プロ野球界の話題を一手に引き受けた野村克也監督が指揮した東北楽天、WBCの出場選手問題で野球 ファンを敵に回した感のある落合博満監督の中日がともに1勝4敗(アドバンテージの1敗含む)で敗退。前者は日本ハム関係者も参加した敵地胴上げをしても らって惜しまれながらグラウンドを去り、後者は来季の捲土重来(けんどちょうらい)を期して、今季の全日程に幕を下ろした。
功罪相半ばして話題性抜群だった両監督が姿を消し、原辰徳監督の巨人、梨田昌孝監督の北海道日本ハムという対戦となった日本シリーズも見所満点だ。タレント揃いの巨人に対し、日本ハムも好選手が多い。腰痛のダルビッシュ有投手の登板が微妙になっているものの、第1ステージで2本塁打した山崎武司を初戦の3打点だけで第2戦以降シングルヒット2本に封じた投手陣。10打点をたたき出してMVPに輝いたターメル・スレッジを中心にした粘り強い打線。ゴールデングラブ賞を独占する可能性もある森本稀哲、糸井嘉男、稲葉篤紀の外野トリオの守備も鉄壁だ。
さて、米メディアがよく使う手法で、各部門でどちらが有利という予想を私なりにデータを見ながら作ってみた。
【投手】▼先発陣 巨人 ▼リリーフ陣 巨人
【守備位置別攻撃】▼捕手 巨人 ▼一塁手 互角 ▼二塁手 日本ハム ▼三塁手 巨人 ▼遊撃手 巨人 ▼左翼手 巨人 ▼中堅手 互角▼右翼手 日本ハム ▼DH 互角 ▼代打 巨人
【機動力】 互角
【守備力】▼バッテリー 互角 ▼内野陣 日本ハム ▼外野陣 日本ハム
【監督采配】 互角
16の部門に分けると巨人有利が7、日本ハム有利が4、互角が5。もし、ダルビッシュが万全なら先発陣で日本ハムを上にしたいところ。
カギを握るのは第1、2戦を戦う札幌ドームでの試合だろう。巨人はクライマックスシリーズが始まった2007年以降、東京ドームでのポストシーズン試合成績は6勝8敗と地の利を生かしているとはいえないのに対し、日本ハムはプレーオフで出場した2006年から通算12勝4敗と圧倒的。今季の巨人との交流戦も札幌ドームでは2戦2勝(東京ドームは2戦2敗)している。
1勝1敗で東京ドームに戻れば巨人の4勝2敗。日本ハムは1、2戦連勝しないと苦しいというのが私の予想だ。
松井秀喜選手の出場するヤンキースとフィリーズで争われるワールドシリーズも、1、2戦にヤンキースが本拠で連勝しないと苦しくなる。日本時間29日から矢継ぎ早で世界一、日本一を争うビッグイベントが繰り広げられる。
日本プロ野球入りした花巻東の菊池雄星投手に、「早く、あの舞台に立ちたい」と思わせるような、緊張感ある日本シリーズの熱戦を期待したい。
【追伸】菊池投手の日本プロ野球入りへの決断への関係者のコメントが26日各紙に掲載されている。私はプラスαで意見を書いたので載せておきます。
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2009年10月26日付スポーツ報知紙面から
米流出阻止へ魅力アップを
アマ球界から毎年のように渡米する選手がいるが、現時点でメジャー昇格を果たしたのは、滝川二高を中退し独立リーグ入りしたマック鈴木(誠)。立大からインディアンスとマイナー契約を結んだ多田野数人、昨オフ、新日本石油ENEOSからRソックスと3年契約した田沢純一の3投手。このうち、ローテーション入りといえる規定投球回数をクリアしたのは鈴木だけ。それも渡米から9年たった00年。野茂や松坂らのように日本プロ球界での実績を考慮されるのとは違って、彼らはマイナーで結果を残さなければならないからだ。
米国のドラフト全米1位の選手でも昇格できなかった選手が44年間で3人(今年入団選手除く)いるように、日本のプロ野球以上に厳しい道のりが待っている。菊池は現実を見据えた判断をしたと言える。
ただ、レベルと環境の面でメジャーに心を動かされたのは確かだろう。日本球界は菊池の決断を手放しで喜ぶだけでなく、各種制度の改革など、より魅力あるものにする努力をしなければ、第2、第3の“騒動”が起こるのは間違いない。




>各種制度の改革など、より魅力あるものにする努力
これは「ドラフト制度の改悪」を指してはいませんよね。
鎖国をしても自由主義経済の流れには逆らえないことは、過去の歴史が証明しています。
NPBがすべきは「より魅力のある職場環境をつくる事」です。まずは、サラリーの底上げが必要ですから、クラブ単独ではなくNPB全体の収入を上げることを考えなくてはなりません。
球界の盟主ならば自分の事だけを考えるのは止めなくてはなりません。
投稿: NPBがんばれ! | 2009年10月27日 (火) 13:01
親会社も不況で球団に金がかけられずに補強も出来ず、
TV放送も減ったうえ放映料もダウンと聞きます。
そんな状況で収支を上げるのは無理でしょう。
ただでさえ年棒だけは大リ-グのマネをして上昇しているのに。
投稿: 江藤 | 2009年10月28日 (水) 04:09
1984年、LAオリンピックは前回開催(参加しなかったモスクワはスキップします)で大赤字を出したモントリオールの二の舞になることを避けるために、聡明な青年実業家を組織委員長に任命して改革を断行し商業的に大成功を収めました。これが現在のオリンピック運営モデルとなったのです。
彼はその後MLBのコミッショナーに迎えられ、ここでも成功して現在の商業的反映の基礎を築きました。一方、NPBの旧態依然とした「自分(自チーム)だけよければの経営体質」は変わるところがなく、今日に至っています。
90年代前半のJリーグ創設時にはNPBにも危機感が生まれたようにも見えましたが、結局は改革チャンスを逃してしまいました。その後は鎖国政策も崩れ今の状況に陥った訳ですが、再度鎖国しようと考えている輩がいるのは悲しい限りです。
経済的環境はLAオリンピック前の方が悪かったかもしれません。企業経営と同様に、狭い視野しか持たない人間には先を見ることなどできません。今、NPBにその人材がいないならば、ピーター・ユベロス本人を組織に招く事を考えた方がいいのではないでしょうか?
投稿: NPBがんばれ! | 2009年10月28日 (水) 18:18