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2009年11月15日 (日)

小笠原道大は日本プロ野球の至宝(第504回)

 14日、長崎で行われた日韓クラブチャンピオンシップで、巨人が韓国のKIAに9-4で逆転勝ち。プロ野球の主な試合は22日(日) U-26NPB選抜 ・大学日本代表 (東京ドーム 14:00)を残すだけとなった。巨人・原辰德監督は、WBCも含めて日本人監督初の“4冠”を達成した。WBCには巨人から、内海哲也、山口鉄也、阿部慎之助、亀井義行、小笠原道大の5選手が出場したが、4冠決定試合すべてに出場したのは小笠原一人だけ。最後の試合でも逆転の口火となるソロアーチをかけた。

小笠原は日本ハム時代の2006年の第1回WBCでも日本代表として全試合に出場し世界一。ペナントレース、日本シリーズ、アジアシリーズもすべてに優勝を果たしており、プロ野球ただ一人の年間“4冠”2度となった。各大会の出場数とその試合のチーム勝敗を比較すると次のようになる。

2006年 2009年
WBC練習試合&壮行試合 7試合4勝3敗 8試合7勝1敗
WBC本戦 8試合5勝3敗 9試合7勝2敗
オープン戦 出場なし 2試合2勝
公式戦 135試合81勝54敗 139試合87勝43敗9分け
オールスター戦 2試合0勝2敗 2試合1勝1敗
プレーオフ第2ステージ 2試合2勝0敗
CS第2ステージ 4試合3勝1敗
日本シリーズ 5試合4勝1敗 6試合4勝2敗
アジアシリーズ 4試合4勝
日韓クラブチャンピオンS 1試合1勝
日米野球 3試合0勝3敗
パ・リーグ東西対抗 1試合1勝
合計 167試合101勝66敗 171試合112勝50敗9分け

主力として出続けた結果、出場数も増えたが、打撃成績を合計すると2006年の打率3割3厘、35本塁打116打点から、今年は3割1分8厘、35本124点と向上。彼のバッティングが勝利に直結したのか、勝率は6割5厘から6割9分1厘に大きく跳ね上がった。試合数では巨人のリードオフマン・坂本勇人が174試合に出場しているが勝率は6割3分止まり。ちなみにヤンキースで世界一になったデレク・ジーターは公式戦、オールスター、ポストシーズン、WBCだけで114勝63敗で6割4分4厘。オープン戦出場13試合全勝でも勝率面で抜くことは出来ず、いかに今季の小笠原が勝利の女神ぶりを発揮したかがうかがえる。

小笠原は、日本ハム時代の2000年から自宅のある千葉・市川市の社会福祉協議会へ寄付を続け、巨人移籍を決めた直後の2006年12月には北海道家庭生活総合カウンセリングセンターへ500万円を寄付。昨年からは小児がん患者らを支援。その活動が評価されて本紙選定のゴールデンスピリット賞を受賞。16日にホテルオークラ東京で表彰式が行われる。グラウンドでは勝利のために全力でプレーし、グラウンドを離れても恵まれない人たちへのチャリティー活動を続けている。日本プロ野球の至宝の一人だ。

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コメント

はじめまして、中京グリフィンズと申します。
蛭間記者のブログは毎回楽しく読ませてもらっています。
私も小笠原選手の全力に戦うところは好きですが、FAで巨人に入団したことがどうしても腑に落ちません。
小笠原選手がFA宣言したときは、自身の家族のことを考えてのFA宣言だったと思うのですが、FAで巨人に入団すると、「ああ、この人も金の亡者なのか」「やっぱり人気のある球団に行きたかったのだな」といったことを考えてしまいます。
もちろんプロ選手ですので、「お金が欲しい」「名声が欲しい」という考えを持つことは悪くは無いと思うのですが、主力選手が去ってしまったチームのファンのことを考えると、どうしても腑に落ちないのです。
今年の日本シリーズは、巨人対日本ハムだったので、日本ハムのファンからすれば、巨人のユニフォームを着た小笠原選手はあまり見たくなかったと思います。
小笠原選手は日本ハム時代から、常に全力でプレーしていて、北海道に日本一をもたらした立役者でもあります。
その時点で充分に球界の至宝だと思いますし、あのままずっと日本ハムにいてくれていたら、日本ハムの黄金時代が来たのではないかという日本ハムファンの期待もあったのではないかと思うのですが、巨人に入団してから球界の至宝と持ち上げるのはどうかと思います。
そして、FAで選手が簡単に去ってしまうというのが、ファンの心をプロ野球から遠ざけてしまったというのは、いささか考えすぎでしょうか。
今年、中日の立浪選手が引退したとき、中日は盛大な引退試合を開催しました。
小笠原選手が巨人で引退をする時、球団は「外様の」小笠原選手に対して盛大な引退試合をやってくれるのでしょうか?
以上、長くなりましたが、一プロ野球ファンの考えを述べました。

 日本ハムのファンとしては小笠原さんはもともと千葉の人なんだし、巨人移籍は仕方ないと思っています。日本ハムのチームの方針としてはFA宣言した選手は追いかけないのですよ。ミネソタ・ツインズのようなFA時代に強いチームを目指していますので。
 
 蛭間さんがここでおっしゃりたかったのは、社会貢献に対する彼の考え方が球界の至宝だと言う点。選手としての小笠原さんの評価はもとから高かったですよ。でも本当にすばらしいのは障害者支援などの社会貢献の姿勢がプロ入団の時から変わっていないこと。人間性の高潔さにあると思います。先日もあるテレビ番組で小笠原選手が故障を抱えた女子野球の選手との約束でトレーニングを見に来ている姿が紹介されていました。彼女に結果を出したら東京ドームに招待すると言い切っているのは日本ハム時代と変わらないお姿で安心しました。
 私はそこに嘘があるとは思えませんし、社会還元としてやっておられるのはとても尊いと思います。
 
 小笠原選手の巨人へのFA移籍を否定するようなご意見をこの場で書かれている方がおられるようですが、FAはプロ野球選手個人の権利でしょう。ドラフト(徴兵)しておいていつまでも自由がないというのはおかしいですし、居住移転の自由や職業選択の自由(相手方選択の自由)を認めないのなら人権侵害でしょう。選手の個人的事情にまでファンの立場で詮索しだしたらきりがありません。中日にFA移籍した和田選手だって、西武ファンからすると裏切り者になってしまいますよ。
 
 プロ野球の選手はチームに貢献した選手には盛大な引退式も良いとは思いますが、スキャンダルなどで晩節を汚した選手にまでこれを挙行することはかえって虚名に与することになりはしませんかね?ファン感謝デーで引退報告式をするのが一般的では?
 小笠原選手の引退の際に読売巨人さんが球団として引退セレモニーをやるか、やらないかは球団の判断でしょう。読売巨人さんはファンの要望があれば引退セレモニーぐらいはなんの問題もなくやりますよ。

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