松井がベーブ・ルース賞を逃した理由
エンゼルスに移籍した松井秀喜が、ポストシーズンに最も活躍した選手に贈られる「ベーブ・ルース賞」を逃した。昨季は9年ぶりとなるヤンキースのワールドシリーズ優勝に貢献し、シリーズMVPを受賞。同賞の最有力候補と見られていたはずだが…。
代わりに選出されたのはポストシーズン15試合で打率3割6分5厘、6本塁打、18打点をたたき出したA・ロドリゲス内野手。松井は3割4分9厘、4本塁打、13打点だった。ワールドシリーズのインパクトより、トータルの数字で決まった形だ。
「ベーブ・ルース賞」は1949年にスタート。前年に死去した通算714本塁打のルースを偲(しの)んで、全米野球記者協会ニューヨーク支部がワールドシリーズで最も活躍した選手に贈るようになった。その後、リーグ優勝決定シリーズや地区シリーズが新設され、現在はポストシーズン全体の活躍が対象になっている。
松井にとってもルースの存在は特別だった。1996年にはフィリピンを訪れ、1934年に当地でルースが放った大アーチの飛び込んだ場所を確認。99年には米野球殿堂でルースの活躍を伝える新聞記事に見入った。アーチストとしてのあこがれだっただけに残念な落選となった。
もっとも、ポストシーズンで活躍した翌年も地元ニューヨークに在籍する選手が有利になるのか、ヤンキースが18年ぶりに世界一となった1996年の受賞者も、ワールドシリーズ4セーブ含め計12試合に登板し7セーブを挙げたJ・ウェッテランド投手ではなく、4番に座り打率3割8厘、3本塁打、14打点のC・フィルダー内野手を選出。同投手はFAでオフにレンジャーズと契約を結んでいた。今回の松井もFAでエンゼルスに飛び出しただけに、地元記者が再び残留した選手を選んだ感もある。
メジャー1年目の03年に松井は、同支部からメディア対応のすばらしさでグッドガイ賞(99年にはメッツ・吉井理人投手も受賞)を受賞した。しかし、ワールドシリーズまで進出して活躍しなくてはならない賞。ワールドシリーズMVPとともに、こちらの賞も手にしたかったのではないか。




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投稿: Melissa Kivung | 2010年1月26日 (火) 21:09