小林氏のベースボールカードと「賤業」(第518回)
23日の土曜日、上野のホテルでのアメリカ野球学会東京支部の会合に出席しました。毎年4回行われていますが、所用もあって久々の出席。12月に行われた千葉功さんの記録の手帳2500回記念パーティー以来の方もいれば、数年ぶりの再会という方もおりました。会員の講演に続いて、皆が持ち寄る野球関連のオークション。毎年1月の定例会最大イベントのために、我が家の片付かない書斎の中に潜り込んで、昔買ってきたキャップ、ボール、フィギュアなどを出展しました。
私がゲットしたのは、先日亡くなったばかりの小林繁氏のベースボールカード。9枚セットでいずれも昭和50年代のカルビー食品のおまけカード。懐かしさも手伝って真っ先に手を挙げました。このオークションの良いところは、グッズや野球書籍など、「BOOK OFF」に出せば希少性など一切関係なしで、二束三文となる物が有る程度の値段で売買出来るところ。今回も出展者の口上と相まって大きく盛り上がりました。
食事をしながらの野球談義で最も話題になったのは、先週も書いたグローバル・ワールドシリーズが開催可能かについて。会員からの質問には、ブログに書き込んでいるような実現を待望する気持ちと課題面を説明。いろいろな意見が飛び交う中、「セ・パ両リーグの優勝チームが、ア・リーグ、ナ・リーグのワイルドカードとして米国野球に参戦してはどうか」という意見に、私も感心させられました。このアイデアをベースに考えれば、クリアしなければならない問題もありますが、より早い“日米決戦”が開催されるかもしれません。
話しは変わりますが、23日の朝日新聞で掲載された加藤良三プロ野球コミッショナーのインタビューは、ある種の意図が感じられる聞き手の質問をうまくかわしながら、的確な理想論を唱えていました。これを読んだ読者なら誰もが、さすが元駐米大使歴任のキャリアと思うに違いない。インタビューの止めの部分は「私はいかなる場合でも逃げることはしません」と力強い言葉。実行委員会で中々進まない案件を一つでも二つでもクリアしてくれるようなら球史に名を残す名コミッショナーとして名前を残す事になるだろう。
ただし、唯一回答で紙面に釘付けとなった言葉がある。「一部球団既得権益に切り込み、米国(大リーグ)のように放映権や商標権を機構は管理する…」の質問の答えで「既得権益と言われますが、
賤業(せんぎょう)と卑しまれた時代から
新聞社や鉄道会社が大変な努力の末、国民的なプロスポーツとして根付かせた歴史を反映した部分もあるのです」。
広辞苑によると賤業は「卑しい職業」という意味だ。戦前のプロ野球を指しているのはわかるが、当時は野球界最高の人気だった東京六大学と比較してファンの注目度が少なかった中で、くらいの説明で十分のはず。わざわざ、そこまで卑下する言い回しは先人のプロ野球界に携わっていた人々に対して失礼な話。また、普通の記事なら、絶対に使わないであろう言葉をそのまま掲載した朝日新聞の意図にも、首をひねらざるを得ません。加藤コミッショナーには日本プロ野球の歴史を、より深く勉強した上で、改革に邁進して欲しいと思っています。
【写真】後楽園球場での小林繁投手の勇姿。バックスクリーンなど球場の雰囲気も伝わってくる最も好きなカードだ




テレビ中継でナイター減でデーGAME増という記事を見ました。
ナイター減という事は今まで野球中継を見ていた人間にとっては訃報だと思います。
(土日)昼間にわざわざTVのために貴重な時間を潰す人なんて多くは無いでしょう。
かといってTV局もビジネス、高い放映料を払って低い視聴率を獲りたくないのも理解できます。
グローバル・ワールドシリーズのように新たなコンテンツを模索する時期なんでしょうね。
投稿: アイ | 2010年1月27日 (水) 23:36