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2010年2月 4日 (木)

雄星と田沢の活躍が、アマチュア投手の未来を決める!(第520回)

 

2月1日、プロ野球のキャンプが南国各地でスタートした。例年なら、スポーツ各紙の紙面は“球春到来”の雰囲気満点の記事や写真で埋め尽くされるはずだったが、横綱・朝青龍関の暴行問題、大番狂わせの貴乃花親方の理事選当選という「ビッグニュース」連発に、中面に押し込まれてしまった。それでも、2010年の球界では最も話題に包まれている花巻東高出身の西武・菊池雄星投手の周辺だけは、各メディアが殺到。キャンプ初日のブルペン投球は大きく報じられた。

レッドソックスの田沢純一投手も2年目の今季は1月7日に渡米し、同球団特有の寒いボストンでの「ルーキー・キャンプ」に参加。開幕からのメジャー定着を狙っている。菊池そして田沢の今季のプレーぶりはスポーツメディアの注目だ。だが、我々以上に両投手の動向に目を向けているのは今後、プロの道をたたこうというアマチュア選手(特に投手)ではないだろうか。アマチュアから日本プロ野球入りだけではなく、田沢のように直接米大リーグチームとの契約という選択肢が出来た。特に昨年秋、菊池は米大リーグ入りを一度は視野に入れながら、自らの葛藤の中、日本球界入り選んだだけになおさらだ。

日米の距離が縮まってきた今、2人の成績が後に続くアマ球界のエースたちの決断の参考になるのは間違いない。日米の若手投手育成システムの正否が問われる事になるだけに、西武、レッドソックスの指導陣の責任も重大になってくる。

 甲子園のヒーローからプロ入りした投手のその後は千差万別。1年目から活躍した近年の代表的な投手は松坂大輔。横浜高時代の1998年、甲子園で春夏連続優勝し、ドラフトで3球団から入札され西武入り。いきなり16勝5敗して新人王を受賞。2005年夏、駒大苫小牧で優勝投手になった田中将大投手も4球団の競合で楽天入りすると1年目の2007年に11勝7敗で新人王となった。プロ入り後、周囲の期待通りの活躍を見せてチームのエースとなった(レッドソックス入り後の松坂には不満は残るが)。

2年目に一気に頭角を現したのは日本ハムのダルビッシュ有投手(東北高)、西武の涌井秀章投手(横浜高)の同期コンビ。前者は1年目5勝5敗も、2年目に12勝5敗、3年目は15勝5敗。後者も1年目は1勝5敗に終わったが、翌年は12勝8敗、3年目は17勝10敗。昨季はともに沢村賞を争うなどプロ野球界を代表する投手に成長。両球団関係者も入団時には期待はしただろうが、23歳の若さでここまでブレークするとは思わなかったろう。

一方、2005年夏に田中がエースの駒大苫小牧に準決勝で敗れたのが大阪桐蔭高。エースは大会で156キロの剛速球を披露した辻内崇伸投手。同年のドラフト会議では2球団から入札を受け巨人入りした。だが、肩痛もあって4年間一度も一軍のマウンドの経験はない。同じ甲子園のヒーローでも、プロ入り後伸び悩んでいる投手もいる。

「雄星みたいな投手になれ、というふうに語り継がれるような選手になりたい」とプロ入り直後、語った菊池。田沢とともに彼の活躍が、プロ野球を目指す後輩達の進路も決める。

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コメント

田沢選手の件でずっと気になっていた事があるので、蛭間さんのお考えをお聞かせいただければと思います。

田沢選手のように日本のドラフト指名を拒否して海外に渡った選手は、その球団を退団した後、高校生3年間、大学・社会人2年間は日本球界に復帰できないという“愚策”をNPBは発表しました。

仮にです、あくまで仮の話ですが、田沢選手がボストンで今後華々しい活躍をしたとします。それこそ、サイヤング賞を争うような結果を残し、メジャーを代表するようなピッチャーになったとします。
で、2013年の第3回WBCを迎えます。

この時、日本代表を送り出すNPBは、田沢選手を日本代表としてピックアップするのでしょうか?(田沢選手本人や所属球団の意思は別にして)
メジャーの舞台で活躍し、対戦相手である外国人選手に対して結果も残しているわけですから、本音としては当然セレクトしたい選手でしょう。

でも、この時NPBは田沢選手に対してどんな顔をして何と言うのでしょうか?
「君が日本球界に戻りたくても日本のドラフトを蹴ってメジャーに行ったわけだから、2年間は復帰できない。でも、WBCでは日本代表として頑張ってくれ」と自分達の都合がいいようにふざけた事を真顔で言うのでしょうか?

それとも、相変わらずくだらないプライドを掲げて田沢選手を選出しないのでしょうか?

今後のことを考えると田沢選手だけに限ったことではありません。
日本プロ野球界を経ずに直接メジャーに行く選手も増えてくるでしょう。
そうなると、WBCの際にはNPBがどんな対応をするのか非常に興味があります。

日本球界の今後を案じ、目先の対応に追われた末に講じた対策が、余計に日本プロ野球界を破滅させるようなことにならなければ良いのですが。

田沢がWBC候補の一人として挙がるくらいの投手になってくれれば面白いですね。そうなれば、理不尽な規則を作ったNPBに対する批判が集中するでしょう。2006年大会の際に、前年11勝(9敗)をマークした大家友和投手をメンバー入りさせたらと、当コラムで書きましたが、日本球界の反応はまったくありませんでした。出来れば、WBCが所属球団などのしがらみに関係なく、選手が出場したい、と思えるイベントになってくれることを祈念しています。

どの球団もローテーションに入ってくるもしくはスタメンをとるような選手は
大卒、高卒関係なく、ドラフト1位、育成ドラフト、順位は関係なく、
入団、1、2年目で頭角を出し3年目で不動です。(特に巨人の一軍のレギュラーをみるとそうです。)

3年目以降を過ぎると『毎年期待の~』だけと騒がれ結局は、
一時期、ちょっと成績が出ただけで、去っていきます。

返信ありがとうございます。

NPBの対応はつくづく残念です。
ばかげたルールで規制するよりも、もっと自信を持って構えていればいいと思うのですが。
過去にアマチュア(主に高校生)からアメリカに渡りメジャーを目指した選手は何人もいますが、結果的に成功を収めてはいません。逆の言い方をすれば、日本プロ野球界の選手育成システムがいかに優れているかを証明していると言えます。そういった意味では菊池雄星選手は賢明な選択をしたと思います。
また、ソリアーノやCフィルダーのように日本でのプレー経験を生かしてメジャーで活躍する選手もいます。

日本プロ野球界で実績を積んだ選手でWBC2連覇という胸を張って誇れる実績があるわけですから、NPBは何も動じることなく今のままでいればいいのです。
むしろ改善すべきは、12球団が一致団結して魅力あるプロ野球界にすること。
MLBの見習う部分は見習い、12球団が共存していくことだと考えます。

僕は新人の年が一番、瞬だと思うんですよ。
スカウトも一番よい状態を見てドラフトで指名する訳ですし。
怪我で出遅れたとしても高卒で4年で大卒、社会人のルーキに並ばれる。
その年に獲ったルーキをこの目で確かめたくって一軍キャンプに全員呼ぶ監督もいるますよね。
何年も二軍にいる選手より勢いのあるルーキを使いたくなるのが監督だと思います。

 1月の小林繁・日本ハム投手コーチの急死にショックを受けたばかりのプロ野球界。今度は前途有望なオリックス・小瀬浩之外野手がキャンプ地で転落死。プロ入り3年目で今季は右翼のレギュラー最有力と見られていた成長株だけに、オリックス1球団だけにとどまらず球界全体の損失。米大リーグでは1940年に、リードをなじられて自殺したレッズのウィラード・ハーシュバーガー捕手の例がある。県警から正式な発表がなされていないが、小瀬選手のご冥福を祈念します。

辻内に限らず村田、藤村とか一位指名で伸び悩んでいる選手は沢山います。
残念な事に一軍のメンバーが充実しているので入り込む隙がないのが現状です。
でもそんな状況でも我々は期待して応援しているんです。

蛭間氏に限らず田澤問題を何か勘違いをしていないか。NPBが作ったルールというのは

・ドラフト会議を指名されたのを拒否した場合

ではないのか。

 今年巨人のドラフト1位だった長野選手は巨人入団を熱望し過去2回他球団からの指名を拒否していたが、もし彼が「巨人入団希望、巨人以外ならメジャーだ」と主張したらどうなっていたか。
 
 おそらくファンもマスコミもみんな「ドラフト会議の指名を拒否して渡米した選手は、指名後2年はドラフト会議にかからない」というルールを作れ!って主張するんじゃないのでしょうかね。


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