ロッキーズ・ヒメネスが前半戦で15勝
◆ロッキーズ4―2カージナルス(8日・デンバー) ロッキーズのウバルド・ヒメネス投手(26)が、本拠のカージナルス戦でハーラーダービー独走の15勝目(1敗)を挙げた。オールスター戦(13日・アナハイム)前に15勝をマークしたのは、大リーグ10年ぶりの快挙。球宴でのナ・リーグ先発投手が決定的となった。
193センチの長身から投げ降ろす160キロ近い速球にハードスライダー。ヒメネスがMVP3度のプホルス、前夜2本塁打含む4打数4安打のホリデイの3、4番も6打数1安打に封じこみ、4試合ぶりに快投を演じた。「オールスター前最後の登板だったから力が入ったよ」。球宴前に15勝したのは、DH制のア・リーグでは00年D・ウェルズ(ブルージェイズ)がマークしているが、ナ・リーグでは1988年G・マダックス(カブス)以来22年ぶりの快挙だ。13日にエンゼル・スタジアムで行われるオールスターの栄えある先発の座をほぼ掌中にした。
ナ・リーグの指揮を執るフィリーズのマニエル監督は先発を誰に据えるかずっと頭を痛めてきた。4月17日のブレーブス戦でロッキーズ史上初のノーヒッターを達成したヒメネスが有力だったが、直前の3試合で17失点と調子を落としたことで、防御率1・70のマーリンズ、J・ジョンソン(9勝3敗)も浮上した。
指揮官が悩むのには訳がある。ナ・リーグは97年以降、02年の1分けを挟んで球宴12連敗中。03年からは勝者に、ワールドシリーズの本拠地開幕権を与えることになったため、勝敗の持つ意味がより重要になった。
「ワールドシリーズの最初の(2)試合をホームで迎えられれば、その後の展開を有利に進めることができる。そのためにも、オールスター戦で勝つことは重要」とマニエル監督。本命の右腕が完全復活を果たしたことで14年ぶりの勝利が見えてきた。ドミニカ共和国出身の剛球右腕は「球宴の先発? それは誰もが夢に見ることだ」と中4日での球宴先発に意欲。ロッキーズのトレーシー監督も「彼よりすごい投手がいるかい」とエースを推す。
ライバル意識の強かった1980年代は、負け続けていたア・リーグ会長が、“球宴出場投手の前半戦最終日登板まかりならぬ”というお達しを出したこともあった。しかし、交流戦が始まった1997年以降は、緊張感の欠ける試合が少なくない。豪腕ヒメネスが黒星続きのナ・リーグへ白星をもたらすのか興味深い。=随時掲載=




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