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2012年2月16日 (木)

キューバ外野手の今後を占うセスペデス(664回)

 キューバ代表で、昨年亡命したヨエニス・セスペデス外野手が、アスレチックスと4年総額3600万ドルで合意した。マーリンズが大本命と思われた中、獲得候補に名前がほとんど出てこなかったアスレチックス。先発投手陣の柱ジオ・ゴンザレス、トレバー・ケイヒルらを放出して緊縮財政にまっしぐらと思われたチームだけに面白い。早速、FAで残留の決まったC・C・クリスプ外野手は「オレはどこでも守る」と今オフの目玉選手の獲得に手放しで喜びを表し、センターを明け渡してもいいとまで言うほどだ。

 今年、ダルビッシュ有投手がレンジャーズと5600万ドルの5年契約を結んだが、キューバ出身選手では2003年にヤンキース入りしたホゼ・コントレラス投手の4年総額3200万ドルを超える史上最高額。セスペデスは2009年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、キューバ代表として24打数11安打。うち本塁打2、三塁打3、二塁打1と長打6本を放って、大会のオールスター選手に選出された。同じWBCでオールスター外野手に選ばれたのがブルワーズ入りした青木宣親選手。37打数12安打、セスペデスの5打点を上回る7打点を挙げて日本代表の2連覇に大きな貢献をしたが、契約内容は2年225万ドルで年平均にならすと8分の1。パワーの違い、そして26歳と30歳の年齢からくる期待値の違いなのだろう。

 さて、これからが本題だ。
http://www.baseball-reference.com/
 の出身地別大リーガーのキューバのリストから、1980年以降にデビューした48選手が最初に守ったポジションで分けると投手24人、捕手4人、内野手13人、外野手7人。外野手7人といっても米国に早い時期に移住したのが有名なホゼ・カンセコ選手など6人で、代表クラスになって亡命したのはレンジャーズで昨季デビューしたレオニー・マーティンしかいない。内野手から外野に転向したのも、福留孝介選手のライバルとなるホワイトソックスのダヤン・ビシエドくらい。内野手にはアレクシ・ラミレス(ホワイトソックス)、ユーネル・エスコバー(ブルージェイズ)、ジュニエスキー・ベタンコート(ロイヤルズ)の遊撃手トリオがいる。また、故障で昨年、棒に振ったケンドリー・モラレス一塁手(エンゼルス)も2009年に34本塁打している。現在、争奪戦になっているもう一人の外野手ホルヘ・ソラーはまだ19歳だが、これまで、代表クラスの外野手が亡命しなかったのが不思議なくらいだ。

 現状を見ると、投手と内野手はキューバ野球育ちが何人もメジャーで通用している。だが、外野手は未知の世界(米国と国交断絶前にはミニー・ミノソやトニー・オリーバの名外野手がいたが)と言ってもいい。セスペデスに対し、私はツインズで殿堂入りを果たした小柄ながら、かいな力(相撲で言う腕力)が強かったカービー・パケットを連想している。好調時の松井秀喜選手だけで、日本プロ野球時代での本塁打数がほとんど通用しなかった他の日本人選手。キューバ時代に本塁打王にもなったセスペデスが、かいな力の強さを発揮出来るのか、彼の活躍度に、キューバ出身外野手の将来がかかっていると思うのだが。

コメント

バブル時代の日本プロ野球と同じでしょう。年俸から見ると福留孝介のような期待度でしょう。彼が成功すれば、キューバ野球が日本プロ野球より上という位置づけになるでしょう。

ゲーリー・カーターさんが亡くなりました。オールスター戦、1970年代のジョニー・ベンチに次いで1980年代のナ・リーグの捕手はカーターが代名詞でした。2度のMVPと1986年メッツでの世界一。キッドと呼ばれた元気な姿が忘れられません。彼のような米国出身のキャッチャーがいなくなってきましたね。蛭間さん。出来ればヒルマニアお願いします。

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