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2014年1月23日 (木)

超大型契約の勝者は代理人。マー君には余計な重圧が(第759回)

 東北楽天ゴールデンイーグルスから米大リーグ入りを目指していた田中将大投手のヤンキース入団が決まった。伝えられている年俸総額は1億5500万ドル。年平均2214万ドルという破天荒な金額となった。ポスティングシステムの新規締結を巡っては、日本プロ野球選手会がクレームを付けて錯綜。その結果、MLB側から譲渡金上限2000万㌦で、同金額の場合は複数チームとの交渉OKで「移籍金付きのFA」と言われるシステムとなり、米弱小球団の思惑とは裏腹に、一気に条件が高騰していった。

 日本人選手が海外FAの資格を得て海を渡ったケースで、最も平均年俸が高かったのは2008年カブスと4年契約を結んだ福留孝介外野手の1200万㌦。今回はそれを大幅に塗り替えた。もちろん、ポスティングシステム渡米組でも、2007年レッドソックス入りした松坂大輔投手の867万㌦(6年総額5400万円)、2012年レンジャーズ入りのダルビッシュ有投手の933万㌦(6年総額5600万㌦)だから倍以上の金額だ。

 新人の年俸総額で最高額だった昨年10月にWソックスと契約したJ・アブレウ内野手(6年6800万㌦)をも更新。今後二度と破られないであろう大型契約となった。松坂、ダルビッシュと違って、移籍先を選べる利点はあったが、今回の年俸高騰は本人にとって大きな負担になるのではなかろうか。

 前記した3選手だけでなく、野茂英雄、イチロー、松井秀喜が渡米した時の注目度は、それぞれのチームのファンにとってはビッグニュースだったが、開幕前からその年のメジャー最大の話題ではなかった。ところが昨季楽天での24勝無敗という数字に加え、メジャー歴代18位に入る大型契約で注目度はケタ外れになる。それに加え、田中投手の契約の遅れが、他のFA選手の交渉にも大きな影響を及ぼしていた。メディア、他球団だけに留まらず、チームメートからも厳しい目を向けられるのは間違いない。

 メジャー入りは本人の希望だったろうが、選手会の横やりによるシステム変更による争奪戦での年俸アップは彼の意図したところではなかったのではないか。そんな不安を吹き飛ばせるかどうか、焦りは禁物だとはいえ、序盤戦から結果を残さなくてはならないという"十字架"を背負い込んでしまったようだ。今回の勝者は代理人であって田中ではない。彼がこの大型契約の勝者と言えるかどうかは、少なくとも契約見直しが出来る4年後のオフになる。
 =23日付けのヒルマニアに加筆しました=

コメント

薬物問題と代理人制度。これがMLBの抱える諸悪の根源でしょう。
どちらも背後には同じ勢力が控えていると噂され、もはやマネーリーグ・バブルの様相。今回ヤンキースがそのA・ロッドの薬物問題で浮いた金を田中に回すのだから、これ以上の皮肉はない。
今回、田中側には3年契約45億円ダイアモンドバックスくらいの選択肢はなかったのか。大体、昨シーズンのヤンキースの無援護打線をしっかり分析したのかすら怪しい。今シーズンはリベラもいませんし、結局この先高い代償を払うのは田中なんじゃないでしょうか。
8億円、これが5%換算した場合の今回の代理人ケーシー・クロース氏の手数料。これがどの程度法外かと言うと、ロイヤルズ青木の年俸1.9憶円(出来高除く)の4倍強。田中の23億円の約12分の1、果たしてこれが公正な米国式算定方法なのかと首を傾げたくなる。その点、ダルのスタート契約はまだ賢明だったでしょう。
MLB総収入1兆円と換算すれば、NPB総収入1400億円はその7分の1程度の規模。誰も両リーグが対等とは思っていないが、かといってプロ野球の魅力がMLBの7分の1程度ではない。
本家米国ファンも呆れるバブルリーグにも、昔のようなゲーム本来の楽しさが薄れつつあると感じます。市場規模と高額年俸がこのスポーツの全てではない筈です。

>大型契約の勝者は代理人
テレビ報道を見ていて、そういう感じはしました。
>選手会の横やりによるシステム変更
選手会は当然の権利を主張したと思います。
むしろ、ポスティングシステムの再締結まで十分な期間があったのに、NPBの動きが鈍かったような印象を受けます。

確かに大型契約による田中投手の重圧は重くなったような気がします。
特に米のメディアや野球ファンは、活躍できなければ辛辣な意見をドンドン言うはず・・・。
テレビインタビューでも、ニューヨーク市民が「金額に見合った活躍に期待する・・・云々」と言っていました。

田中投手には、この重圧を跳ね返す活躍と、シーズン無敗という大記録を達成した実力をシーズン中に発揮できるように願いたいし応援したいですね。


結果はどうであれ、契約もらったもの勝ちっていうのがアメリカですよ。
こことは関係ないけど、リーマンショックの時なんか、会社に大損コカせたCEOなんて、五百億の退職金もらってやめたくらいですから。
あとは気楽に自分のやりたいことをやらばいいんですよ。

貴ブログを楽しく拝見させていただいております。初めてコメント致します。

個人的には、年棒1200万ドル・4年位の契約をまず結び、実力を証明したあとに大型契約を結ぶ方が良いと考えておりました。
代理人・球団から見ると不満が多少残るでしょうが、本人の意思は尊重されたはずですし、プレッシャーも軽減できたと思われます。

また、チャンピオンリングを目指すのであれば、現状ではヤンキースよりもドジャースの方がより近かったのではないでしょうか?
あるいは、先輩・岩隈投手のいるマリナーズやダルビッシュ投手がいるレンジャーズを初の世界一へ導くことに、より大きな夢があったのではないかとも思います。
「北海道勢初」「楽天創設初」という流れもありましたし。
もちろん、田中投手の成功を願い、声援を送り続けます!

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蛭間 豊章

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