ブログ報知

スポーツ報知ブログ一覧

« 米も苦労するWBCでのエース級招集 | メイン | 野球殿堂記者投票への考察=第55回(2010年度)落合博満が史上初、2年連続1票足らずに落選。殿堂入りは東尾修、エキスパートは遅ればせながら江藤慎一。そして都市対抗の華、古田昌幸 »

2017年1月17日 (火)

今回の野球殿堂発表について思う(第841回)

A_2

 毎年、公表している私の野球殿堂投票。

 プレーヤー表彰は

  伊東勤、立浪和義、高津臣吾、T・ローズ、松永浩美。

 エキスパート表彰は

  平松政次、星野仙一、権藤博、原辰徳

  ともに上位に書き込んだ方々が殿堂入りした。

 熊本工定時制から所沢高校を経てドラフト1位でプロ入りした伊東勤は西武ライオンズ黄金時代の捕手としてリーグ優勝14回、日本シリーズ優勝7回。通算2379試合出場は他の野手を含めても13位。ベストナイン10回、ゴールデン・グラブ賞11回を数える。1994年開幕の近鉄戦で野茂英雄がノーヒットノーランをフイにした直後に赤堀元之から打った逆転満塁サヨナラ本塁打が印象深い。初の資格を得たのが2009年で22票。翌年は10票と今なら足切りになる票数だったが、2015年96票、昨年172票で今季は265票を獲得。9年と時間がかかったが順調な得票の伸びだった。 

 岡山の高校球界で鎬をけずり、プロ野球でも投げ合った星野仙一と平松政次。ともにやっときた朗報だ。星野は通算146勝で選手としては今ひとつも中日ドラゴンズ、阪神タイガース、東北楽天ゴールデンイーグルスと3球団でリーグ優勝したのが高く評価されたはずだ。その点、指導者経験のない平松は201勝、通算投球回3360回2/3は歴代14位と投げ続けた右腕エース。岡山東商でセンバツ大会優勝、社会人野球の都市対抗でも日本石油を優勝に導きMVPに当たる橋戸賞受賞とアマ、プロ通じても堂々たる成績だった。しかし、プロ野球で優勝経験のないのが響いたのか、初めて競技者表彰の資格を得た1990年はわずか4票。その後資格を失ったが、2009年第2回エキスパートで名前が挙がってから4→6→10→22→17→50→63→70と着々と伸ばしての殿堂入りは、ONとの対決に見入っていた私にとってもうれしい限りだ。 

今回の驚きは今年からエキスパートに回った原辰德の落選、それも22票も足りなかった。指揮官として日本一3回、WBCでも世界一になり、現役時代も通算382本塁打を放ったバッター。2年前のプレーヤー投票で6票足らずに逃していたが、監督としての評価がエキスパート部門は、より加わるはずだけに即殿堂入りするかと思っていただけに首をかしげる結果となった。星野仙一同様に3年待てということなのだろうか。 

両表彰の個人別投票数は各メディアで報じられているので割愛させていただく。 

投票権のない特別表彰の結果は、郷司裕、鈴木美嶺ともに12票で当選。以下 脇村春夫7票、瀧正男4票、岡田功、谷村友一各2票、神田順治、前田祐吉各1票、石井連蔵、松原徹各0票だった。 

 プレーヤー、エキスパートが順調に票を伸ばして当選というケースがあるのと違って、昨年も書いたように特別表彰部門は魑魅魍魎(ちみもうりょう)。昨年の郷司は3票、鈴木1票だったのが一気に伸ばし、昨季6票で次点だった瀧正夫は票を減らしている。票集めのロビー活動が今年も大きく影響したといえそうだ。もっとも郷司はアマチュア球界の名審判の誉れ高かった。そして、鈴木は野球規則に精通、公認野球規則制作の中心人物。帝大(東大)野球部からスポーツライターとしても日刊スポーツ、毎日新聞。毎日新聞定年後はベースボール・マガジン社の嘱託としてご活躍されたので、野球記者の端くれとして大変うれしい殿堂入り。毎日記者時代の都市対抗での“黒獅子の目”は、大会の歴史も盛り込んで楽しい読み物だった。 

【注】敬称略。写真は左から伊東勤、星野仙一、平松政次。熊崎コミッショナー。郷司、鈴木は故人で関係者。

コメント

原前監督の落選は理解が出来ません。

プレーヤー部門の時でもONの後継者と目され、この上ないプレッシャーの中でプレーしてきた人物、数字だけでは表せない最たる選手でしたので残念でしたが、過去の疑問符が付く殿堂入りした選手について、かなり厳しい意見が多々見受けられましたので、よりシビアに選出されるようになったのかな・・・とも思いました。

しかし今回のエキスパート部門での落選は、監督時代の成績も含めての選出の意味合いもあると思いますので、ジャイアンツでの実績プラスWBC優勝を含めると、21世紀に入ってから最も結果を残した監督であると思います。
何故こういった結果になったのか、納得できる説明が出来る人はいるのでしょうか?

ネット上の記事では、厳しい意見の多い元巨人の広岡氏でさえ「これまで殿堂入りしてきた人物には、なぜ、この人が? という人物もいるのに、入るべき原が当選しないのは、投票者の見識を疑う」「投票資格を持つ人々には、尊い1票をちゃんと入れなさいよ」とコメントされてるとの事。

年々殿堂入りの基準、価値が破たんしているように思えます。

私はブログに書いたように投票しております。
ただ、一部の投票者にとっては1億円問題が
ひっかかっているという話も聞いております。
東尾修は賭けマージャンで資格最終年の殿堂入り
だったように時間がかかる可能性はあります

広岡御大がお怒りでしたが、原さんにだけ入れた御大もどうなんでしょうか。御大らしいですが、これはこれで私物化なんじゃないでしょうか。こういうことやる人が御大以外にも結構多いとすれば、投票者の姿勢が1番の問題になりますが。

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

サイト内検索

蛭間 豊章

ヒルマニアロゴ

最近のトラックバック

見出し、記事、写真の無断転載を禁じます。Copyright © The Hochi Shimbun.