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2017年3月16日 (木)

モリーナのフレーミングが勝利の要因(第842回)

 WBC2次ラウンド(R)F組は15日(日本時間16日)、サンディエゴで始まり、前回準優勝のプエルトリコが2連覇を狙うドミニカ共和国を3―1で破った。1次Rの首位同士の対戦で、プエルトリコはモリーナが同点打に駄目押しアーチに好リードと攻守にわたる大活躍で逃げ切った。プエルトリコナインは、前回大会決勝含め3度も苦杯を嘗めた王者ドミニカ共和国に雪辱すると、一塁側ベンチから全員が飛びだして喜び合った。ロドリゲス監督は「選手たちはこの瞬間をずっと待っていた」と感激の面持ちだった。

 勝因として指揮官は「プラン通りに働いてくれた。特にモリーナは試合を支配していてチームとしても心のよりどころだ」と前回準決勝で、日本が封じ込められた捕手モリーナの攻守にわたる大活躍を挙げた。

 まずは打撃だ。1回に1死一、二塁で左前にしぶとく落とす先制打を放つと、6回には2―1からの貴重なソロアーチを左翼席にたたき込んでドミニカ共和国の息の根を止めた。

 しかし、真骨頂はマスクをかぶっての守備だ。先発のロマンを始め6個の四球を与えた5投手を、度々マウンドに行って鼓舞した。そして、この日の試合の明暗を分けたのが、“フレーミング"と言われる、微妙なコースをつくボールをストライクに見せる絶妙なキャッチングだ。6回2死二塁のピンチでカスティーヨに対する外角スライダー。8回サンタナへの低めの速球もストライクのコールを引き出すと相手のペーニャ監督がリトル球審に食ってかかり退場処分。この一幕で球審は厳しいボールはすべてストライクに取り、ゲームセットとなったセグラへの見逃し三振も象徴的なシーンとなった。

 それだけではない。昨季、2盗塁だったクルーズが8回2死に虚を突く形で走った際にも、慌てず1・87秒というクイックスローでピンチの芽を摘んだ。34歳のヒーローは「世界王者に対して、みんなよくやった。素晴らしい試合で、この場にいられて幸せだ」と満足そうに言った。メジャーの公式ページで「モリーナは世界一の捕手」とヘッドラインで活躍を伝えたが、自らもゴールド・グラブ賞4度受賞の名手だった相手のペーニャ監督も試合後ポツリと「モリーナは当代一のキャッチャーだからね」。この言葉が試合のすべてを物語っていた。

 【フレーミング(Framing)】ミットの微妙な動きによって際どいコースの投球を球審にストライクとコールさせる技術で、近年この巧拙によって捕手を評価する傾向にある。昨季トップはグランダル(ドジャース)で1試合当たり2・06球余計にストライクを増やしており、モリーナは0.65球で全体の14位の上位。最低はサンテノ(ツインズ)で1試合当たり2・17球、ストライクをボールにとられている。

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蛭間 豊章

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