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2017年4月21日 (金)

イチローの本当のラストシーンは

 メジャー担当として、イチローの115本塁打はテレビなどでほとんど見ている。2007年のオールスター戦でのランニング本塁打もスコアを付けていた。しかし、この日のような感動的なアーチは初めてだ。

 スタンドからは、昨年のメジャー通算3000安打の時にもなかった「イチローコール」が湧き起こった。ファンが実質、セーフコ・フィールドでの最後の打席と認識していたからだろう。まるで野球映画の名作「ナチュラル」でロバート・レッドフォードが、豪快なサヨナラ本塁打を打った時のようだった。

 イチローの今季1号はメジャー最終打席ではないが、かつての本拠地では事実上のラストゲーム。メジャー最終打席をアーチで飾った打者は昨年まで58人いるという。その中で最も有名なのは、あの3冠王を2度獲得したRソックス一筋のテッド・ウィリアムスだ。1960年の最終戦となった9月28日、本拠フェンウェイ・パークでのオリオールズ戦で、J・フィッシャーから打った一発だ。

 ファンにこびないことで有名だった強打者は、その日も本拠なのにファンに帽子を振ることなく淡々とホームイン。ナインがベンチから出るように催促しても断った。

 この日のイチローも、準本拠地と言えるセーフコ・フィールドでファンに小さく手を上げただけだった。それは区切りの安打などではなかったかもしれないが、イチローのグラウンドにおけるプロとしての姿勢を垣間見たような気がする。最後の4割打者であるウィリアムスは生前「今後4割を打てるのは?」との問いに「イチローだけだ」と答えた。ストイックな点で共通する2人。イチローにとって、本当の意味でのラストシーンはどんな形で迎えるのだろうか。

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蛭間 豊章

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