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2017年11月23日 (木)

新ポスティング制度で再び田中並の大型契約する選手が出る

Photo 今オフのポスティングシステムが“大谷ルール”で落ち着いた一方、来オフ以降3年間の新協定も日米間で合意に至った。同システムが調印された1998年当初は青天井の最高入札額球団に独占交渉権が与えられたが、2013年にルールが変わり全球団と交渉できる代わりに譲渡額上限は2000万ドル(約22億円)になり、今回は譲渡金額は契約金を含む年俸総額の15~20%に。

 スポーツ報知でメジャーリーグを担当し続けて39年の蛭間豊章記者が、ポスティングシステムの歴史をひもといた。

 1997年にロッテの伊良部秀輝投手が、パドレス経由でヤンキース入りしたことで、日米間で調印されたポスティングシステム。当初は、最高入札額提示球団が独占交渉権を得るルールだった。日本人適用1号はオリックスで7年連続首位打者のイチローだったが、マリナーズの最高額は1312万5000ドル(14億2000万円)だった。

 当時でも驚く金額ではなかったが、06年WBCで3勝を挙げて日本代表の世界一に貢献しMVPとなった、西武・松坂大輔の評価が急上昇し、Rソックスの入札額は5111万1111ドル11セント(60億3000万円)。11年の日本ハム・ダルビッシュは、レンジャーズが5170万3411ドル(40億円)の米レート最高入札額を提示。徐々にNPB球団に支払う譲渡金額が高騰したため、MLBサイドがこれに待ったをかけた。

 楽天で公式戦24勝0敗を引っさげて13年にメジャー行きを決断した田中将大の際には、譲渡金の上限が2000万ドルに抑えられたが、支払える球団すべてと田中が交渉できるシステムと大幅に変更した。同じ制度で15年オフに広島・前田がドジャースに移籍した。

 そして今年、改めてメジャーが突きつけてきた改定案。見方によってはNPB球団が不利なように感じられるが、契約内容次第ではこれまでの上限2000万ドルより多くの金額を手にできる可能性もある。

 新制度では選手の契約総額に合わせて譲渡金が得られる。13年に1億5500万ドルの7年契約を結んだ田中を例に挙げると、別表のように譲渡金は2502万5000ドル(27億5000万円)となる。一方で8年2500万ドルの前田の場合は、500万ドル(5億5000万円)と大幅ダウンする。ただ、選手が契約年数内でクリアしたインセンティブ契約分の総額の15%を年度ごとに譲渡金の一部として支払うルールもできた。マエケンは16、17年の2年間で総額1490万ドルのインセンティブをゲット。“広島”は223万5000ドル(2億4500万円)を手にし、総額で8億円を得る。前田の奮闘次第で、契約が残っている残り6年も毎年1億円程度の金額が支払われることになる。

 西武の菊池、楽天・則本らがポスティング予備軍とされる日本球界。再び田中並みの大型契約を結ぶ選手は確実に登場するはずで、新ルールで“得する”NPB球団が出てくるかもしれない。(ベースボールアナリスト)

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蛭間 豊章

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