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2017年11月12日 (日)

大谷のメジャー行きは時期尚早? 行くなら故障無く規定投球回クリアを(第850回)

 大谷が「10勝&10本塁打」を目標とした事が報知新聞に初めて掲載されたのは3勝&3本塁打に終わったプロ1年目の13年12月25日付けの4面。クリスマスイブの誓いとして「最低でも2ケタ勝てるように、(本塁打も)まず2ケタを目指したい」というものだった。それを受けて、私は翌年の開幕直前に“大谷、日本プロ野球初の10勝&10本塁打なるか”と題したコラムを掲載。1982年、韓国プロ野球の金城漢(キム・ハンソン)、1918年ベーブ・ルースの達成例を書いた。

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 2年目の飛躍を期待しての原稿だったが、その年、11勝、そして10本塁打と成するとは思わなかった。そして4年目の昨年は、勝利こそかろうじて10勝も本塁打を22本放ってすごさを見せつけた。彼のピッチング、バッティングに魅了された一人だ。

大谷ファンともいうべき私だが素直な話、日本プロ野球5年間だけで渡米するのは早過ぎると思っている。最大の要因は故障に泣いた今季成績だ。過去、ポスティングシステムでメジャーに飛びこんだ主な選手の日本最終年成績を見ると、先駆者のイチロー(オリックス)は7年連続首位打者。松坂大輔(西武)は自己最多の17勝、井川慶(阪神)は5年連続2ケタの14勝、西岡剛(ロッテ)初の首位打者獲得、ダルビッシュ有(日本ハム)も自己最多の18勝、田中将大に至っては24勝0敗で楽天を日本一に導いた直後のポスティング申請だった。入団の経緯はともかく、チーム低迷の要因の一つでもある長期離脱しながらでの渡米は、寂しすぎると思うのは私だけではないはずだ。ちなみに、「菊とバット」などを出版、日本プロ野球に造詣の深い作家のロバート・ホワイティング氏も夕刊フジの連載「サクラと星条旗」の6月28日付けで「私は個人的にはあと2年間、大谷に日本にいてもらいたい。(中略)20勝、30本塁打? それも可能だと思う」
と語っている。
 
 しかし、メジャーに行くと決めたのなら守って欲しいものがある。日本人メジャーのパイオニアとも言うべき野茂英雄やイチローがよく言う「3年フルに働いて初めて一人前」というコメントだ。それは大きな故障をせずに規定投球回に達することだ。大谷の規定投球回入りは2年目と3年目の2シーズンしかない。メジャーで“二刀流”として当初は注目されても、本職の投手として規定投球回をクリア出来ないようなら「世界で一番の選手になりたい」という会見での言葉も大言壮語にしか聞こえない。ジャイアンツのバムガーナーが現役最多の17本塁打を放っているとして注目されているのも、昨年まで6年連続エースとして200イニングを投げているからだ。まずは投手としてきっちり結果を残す事を期待したい。

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蛭間 豊章

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