記録破りの暑い夏で投手陣がへばったのか、8月下旬になってから各球場で乱打戦が急増している。来季からプロ野球一軍の公式戦使用球が、ミズノ社製の低反発の統一球に変更。従来の同社製ボールは、他のメーカーよりも飛ぶと言われていただけに、新規格球は、時速144キロの投球をスイングスピード126キロで打ち、角度27度で飛びだした場合の飛距離が、従来のミズノ社製の110・4メートルから、新規格ボールは109・4メートルで1メートル抑えられるという。詰まったような打球がスタンドに吸い込まれる事は無くなって、安直な打撃戦が減るのではと、予想している。
続きを読む "投手有利のジャッジなければ新規格ボールも絵に描いたモチ(第561回)" »
第532回の当コラムは、開幕戦初打席3ランを放ったアトランタ・ブレーブスの20歳の新人ジェイソン・ヘイワード外野手を取り上げ、 “出でよ ヘイワード級スラッガー”と題して、日本プロ野球の若き長距離砲、オリックス・バファローズのT―岡田(貴弘)と北海道日本ハムファイターズの中田翔への期待を書いた。T―岡田は交流戦MVPとなってオールスター戦第2戦で4番を任されるまでに成長。中田も故障から戻ってプロ入り第1号を放つと、たちまち3号まで伸ばし定位置を獲得。ともに、野球ファンが球場に足を運びたくなるような魅力ある打者になってきた。本当にうれしい。
続きを読む "T―岡田、中田翔が、雄星の目標に(第556回)" »
後半戦に突入した日本プロ野球。30日現在で阪神タイガース、オリックスバファローズ、東京ヤクルトスワローズが3連勝。広島東洋カープ、横浜ベイスターズ、北海道日本ハムファイターズが連敗スタートと明暗がくっきりと分かれている。カープは、勝利、防御率、奪三振とセ・リーグ投手3部門トップで前半戦を折り返し、オールスター第1戦(23日)に先発。2イニング、打者6人をぴしゃりと封じ、ベストピッチャー賞を受賞した前田健太投手をスワローズ3連戦に温存したのが裏目となって3戦全敗。30日の本拠でのジャイアンツ戦に、中6日で満を持して前田をぶつけたものの6回途中8失点で4連敗となった。
続きを読む "日本プロ野球、先発投手を甘やかしすぎ?(第555回)" »
米大リーグのオールスター戦に続き、日本プロ野球のオールスター戦も先週末に行われた。ともにテレビ観戦をしたが、普段の公式戦と違って一流選手がそろう真夏の祭典は、国は違っても面白い。ジョシュ・ジョンソン(マーリンズ)、藤川球児(阪神タイガース)、日米の豪速球投手の判っていながら打てないスピードボールは楽しませてくれた。
続きを読む "やはり、オールスター戦は面白い(第554回)" »
19日の夜、砂押邦信氏死去の知らせが入った。立大監督時代は、長嶋茂雄、杉浦忠、本屋敷錦吾の1954年入部の黄金トリオを育て、その後は国鉄スワローズ(現東京ヤクルト)の監督も務めた。1962年、国鉄は最下位に沈んだが、砂押監督がらみで真っ先に脳裏に浮かんだのが、その年リーグ優勝を逃した大洋ホエールズの三原脩監督の「死に馬に蹴られた」という名(迷?)セリフだ。国鉄戦に敗れた試合に、腹立ち紛れに吐き捨てたセリフが、国鉄ナインの奮起を呼び、残りの大洋戦でしゃにむに戦った結果、大洋は阪神タイガースとのペナントレースに敗れたと伝えられている。ただ、どこの試合でこのコメントを吐いたのかが特定出来ていなかった。
続きを読む "「死に馬に蹴られた」。口は災いの元(第553回)" »
サッカーのワールドカップがスタートしてから、プロ野球の観客動員が芳しくない。中でも心配なのは、東京ヤクルトスワローズと横浜ベイスターズの2球団だ。神宮球場、横浜スタジアムと足の便の良い本拠地にしながら、横浜は先週末に人気の阪神タイガースを迎えながら2万2699人、2万109人。ヤクルトは、22日の読売ジャイアンツ戦に1万5131人。翌23日は1万4515人。実数発表となった2005年以降、2試合連続1万6000人を割ったのは初めて。ラジオ独占中継のニッポン放送が“東京ダービー”と、アナウンサーが絶叫しても内野スタンド上部の空席は寒々しかった。
続きを読む "梅雨時の観戦ファンを堪能させる野球を(第546回)" »
読売ジャイアンツの地上波テレビ中継(関東地区)が減って久しいが、それでも今季は6月2日時点で28試合。デーゲームの分が増えたこともあって、昨年の年間36試合(ビデオリサーチによる)から比べると増加傾向だ。ただし、視聴率面では苦戦が続いている。6月1日、テレビ東京系で中継された千葉ロッテマリーンズ戦は4回までで0-9のワンサイドゲームでお茶の間のファンもチャンネルを変えたのだろう。関東地区の視聴率は3・1%とゴールデンタイムでは今季最低だった。
続きを読む "ジャイアンツ戦の高視聴率はゲームセットまで中継(第541回)" »
交流戦part1
4試合終わり、中日ドラゴンズが12球団唯一4連勝を飾っている一方で、横浜ベイスターズ、東京ヤクルトスワローズは地の利をまったく活かせないまま4戦全敗。交流戦がセ・リーグ各球団の本拠地からスタートしたのは6年目で初のケース、12日の福岡ソフトバンクホークスとの初戦を5―1で飾ったドラゴンズの落合博満監督は「(交流戦が)どこから始まるかで、全然違う。ビジターで始まっていれば、こういうゲームが出来たか分からない」と話した。それを考えると、4試合で34失点と投手陣が崩壊状態な投手出身の尾花高夫監督率いるベイスターズ、計8得点とホームが遠い打線に頭を抱えている外野手出身の高田繁監督のスワローズには「何をやっているんだ」と言いたくなる。
続きを読む "奮起せよベイスターズ、スワローズ(第538回)" »
「野球を良く知っている」という言葉があるが、米国では「ベースボールIQ(知能指数)が高い」と表現する事が多い。その点でいけば、4月30日、甲子園球場で行われた阪神タイガースと読売ジャイアンツ戦の3回、ジャイアンツの坂本勇人内野手が小笠原道大の二ゴロで、三本間に挟まれて三塁に戻った際に、城島健司捕手にタッチされてアウトと勘違いして塁を離れ併殺となったプレーは“ベースボールIQの低い”ボーンヘッドとしか言いようがない。原辰徳監督が「私が(ルールを)教えていなかったというところで、私が悪いんです」との痛烈な皮肉は、野球規則の習得だけでなく、試合の中で先を読む「IQの高い選手に成長してくれ」というゲキだったのだろう。
続きを読む "坂本はベースボールIQが低い?(第536回)" »
タイガースの金本知憲外野手が18日のベイスターズ戦の先発出場を外れ、大リーグにもない連続フルイニング出場記録が1492試合(1万3686イニング)で終止符を打った。ケガにも強い鉄人・金本だったが、今季は右肩を痛めて満足な返球が出来なかったことでチームに迷惑をかけると考えた末の決断だったという。今季は守備だけでなく、打撃面でも3本塁打、12打点をたたき出しているとはいっても打率1割6分4厘と低迷。18日の逆転劇を見ると、不動の4番不在もチームに影響がなかったと見るべきだろう。
続きを読む "右肩完治で復活目指せ金本(第534回)" »
劇作家であり、著作も多かった井上ひさしさんが9日に亡くなった。我々50代には、少年時代に遊びから家に駆け戻って毎日見たNHK総合テレビの連続人形劇「ひょっこりひょうたん島」。その作家だった事を後年知った事が最も大きな接点である。その後も、多くの著作に親しんできた。「青葉繁れる」「ドン松五郎の生活」「吉里吉里人」「四千万歩の男」など、すぐに名前が浮かんでくる。
続きを読む "大の野球ファンでもあった井上ひさしさん(第533回)" »
今頃、パ・リーグ関係者は快哉を挙げているのではないか。パ・リーグの穴あき日程のことである。3月20日からの3連休を利用して開幕、春休み前の平日を外して金曜日から再開するという前例のないスケジュールは、23日から25日の天候がぐずついたこともあって“大正解”だった。もし、例年通りだったとしたら、マリーンズの千葉マリン、ゴールデンイーグルスのクリネックススタジアム宮城では、寒さに震える試合となったはず。今回の措置は、第2開幕シリーズが週末に出来ることもあって観客動員も火曜日スタートよりも増える可能性が高い。球団、選手、ファンにとって、「三方一両得」だと思う。
続きを読む "「三方一両得」のパ・リーグ穴あき日程(第530回)" »
パ・リーグが開幕した。デスクの前に3台あるテレビで観戦した中で、際だったのはホークスのしぶとい好守だった。2回、敵失で先制すると、松田宣浩の遊ゴロが併殺崩れとなって追加点。その裏、無死一塁からの糸井嘉男のセンター前に抜けそうな打球を遊撃・川崎宗則がダイビングキャッチし、一塁走者を二封。相手投手が日本プロ野球を代表するファイターズのダルビッシュ有。1点でも返されていたら、展開がどう変わっていたかわからなかっただけに、このプレーが試合の流れを決めた。
続きを読む "パ開幕戦テレビ観戦記&独断順位予想(第528回)" »
日本プロ野球に続いて2日から米大リーグでもオープン戦がスタートした。昨年、7年ぶりの日本一となった巨人はオープン戦8勝11敗で公式戦突入したが、9年ぶりのワールドチャンピオンとなったヤンキースは24勝10敗と勝ち癖をつけた。勝率7割6厘は、ア・リーグ西地区3連覇を果たしたエンゼルスの7割6分5厘(26勝8敗)に次ぐ30球団中2位の好成績だった。
続きを読む "たかがオープン戦、されどオープン戦(第525回)" »
来季から巨人は、春季キャンプを従来の宮崎総合運動公園&清武町総合運動公園とともに、球団史上初となる沖縄・那覇の奥武山球場などでも行うことになっている。巨人が宮崎以外でもキャンプを張るのは2004年のグアムが最後。面白いことに1982年から92年を含めグアム開催(いずれも宮崎と併用)は12シーズンあり、リーグ優勝は4回のみ。一方、1993年以降宮崎に1本化した14シーズンは7回と"優勝率"は格段に上がっている。来季以降の結果が注目される。
続きを読む "今では考えられない“巨人の中南米遠征”(第521回)" »
2月1日、プロ野球のキャンプが南国各地でスタートした。例年なら、スポーツ各紙の紙面は“球春到来”の雰囲気満点の記事や写真で埋め尽くされるはずだったが、横綱・朝青龍関の暴行問題、大番狂わせの貴乃花親方の理事選当選という「ビッグニュース」連発に、中面に押し込まれてしまった。それでも、2010年の球界では最も話題に包まれている花巻東高出身の西武・菊池雄星投手の周辺だけは、各メディアが殺到。キャンプ初日のブルペン投球は大きく報じられた。
続きを読む "雄星と田沢の活躍が、アマチュア投手の未来を決める!(第520回)" »
23日の土曜日、上野のホテルでのアメリカ野球学会東京支部の会合に出席しました。毎年4回行われていますが、所用もあって久々の出席。12月に行われた千葉功さんの記録の手帳2500回記念パーティー以来の方もいれば、数年ぶりの再会という方もおりました。会員の講演に続いて、皆が持ち寄る野球関連のオークション。毎年1月の定例会最大イベントのために、我が家の片付かない書斎の中に潜り込んで、昔買ってきたキャップ、ボール、フィギュアなどを出展しました。
続きを読む "小林氏のベースボールカードと「賤業」(第518回)" »
プロ野球実行委員会が19日に行われ、数項目の報告がなされた。その中で気になったのが3つあった。まず、一軍の試合球の来季からの統一だ。WBCを始め、国際大会が行われる度に使用球問題が起こる。そのため、ローリング社製で統一されている米国のように1社にしたいというのが狙い。今季、12球団が契約するボールメーカーはミズノ、ゼット、アシックス、久保田の4社だが、どう調整するのか。8月までに結論を出すという。
続きを読む "超過密日程の11月。どうするプロ野球(第517回)" »
カリブ海に浮かぶハイチの大地震の被害は20万人以上とも言われ、被害規模は拡大する一方だ。昔と違って、各国の災害などはインターネットで瞬時に判る時代だからか、米大リーグ機構ではいち早く100万ドルの寄付を申し入れ、各球団も続いている。また、個人レベルでも、ハイチの隣国・ドミニカ共和国出身のレッドソックス、デービッド・オーティズ内野手が医薬品や食料品などの寄付を申し出て支援の輪は広がる一方だ。
続きを読む "大地震と野球そして小林繁氏の死(第516回)" »
12日、日本の野球殿堂入りが発表された。13日付の紙面で落合監督への投票について「記者の目」を書いたので掲載する。
続きを読む "落合監督は日本式殿堂投票の被害者part2(第515回)" »
9日午後2時過ぎ、阪神タイガースの赤星憲広外野手の突然の現役引退を知らせる共同通信の速報が編集局内に流れた。驚きという点では今年3本の指に入る“サプライズ・ニュース”。アグレッシブなプレーの連続で痛めた中心性脊髄(せきずい)損傷で、現役生活を続けて悪化すれば生命の危険もあるという。私も1997年3月に交通事故に遭い、頸椎(けいつい)損傷で半年以上リハビリを行った経験がある。その後も季節の変わり目に首がしくしく痛み、それが原因で下半身にしびれが出る事もある。赤星はそれよりもずっと重傷なのだから、普段の生活にも支障があるだろう。恩師でもある野村克也前楽天監督らが「引退はいつでも出来る。辞めるのは惜しい」と発言したが、これからも一人の人間として長い人生がある。大変残念だが、現役引退は致し方ないだろう。
続きを読む "赤星引退。虎ファンが求めたダイビングキャッチ(第509回)" »
元パ・リーグ記録部長の千葉功さんが、週刊ベースボールで1961年から連載している「記録の手帳」が11月30日号で通算2500回となった。9年前の2月、2000回を記念して本紙社会面のnewsXで取り上げた時に、スタッフが調べた当時続行中だった長期連載2位は週刊新潮・山本夏彦さんの「写真コラム」の1030回だった。しかし、山本氏は2年後に死去。3位(892回)、4位(804回)も現在はなく5位に入っていたサンデー毎日・髙橋春男さんの「大日本中流小市民」が12月13日号で1180回だから、他を寄せ付けない。スタートして半世紀にもなる長寿ぶり、それに加えて一度も休載がないという千葉さんの体調管理。次から次へと浮かんでくる原稿のアイデアに改めて驚嘆させられる
続きを読む "祝・記録の手帳連載2500回(第508回)" »
労組・日本プロ野球選手会は3日の定期大会でウエスタン・リーグの球団増を含めた試合数増加をプロ野球機構に要望することを決めたという。2004年までイースタン・リーグと同様に6球団ずつだったが、同年オフに近鉄がオリックスに吸収合併。新球団・楽天が仙台を本拠地にしたことで、2005年からイースタンが7球団、ウエスタンは5球団となった(ちなみに1978年まではイースタン5球団、ウエスタン7球団だった)。そのため、試合消化にも差がついて、2009年度は前者が1球団108試合なのに、後者は96試合(交流戦やアマチュア、フューチャーズ戦は除く)だった。
続きを読む "ウエスタン・リーグの試合数増加に賛成(第507回)" »
今週は日米のプロ野球で各種表彰の投票結果が発表(米国のMVPは来週)された。私は野球殿堂の投票権は持っているが、日本プロ野球の現場取材は1979年にスピードガンを片手に取材した1シーズンだけのため、ベストナインやMVPなどの投票権は持っていない。それでも、毎年のように私なりの選出をして、発表との違いを楽しみにしている。
続きを読む "記者投票に誇りを持っているか(第505回)" »
14日、長崎で行われた日韓クラブチャンピオンシップで、巨人が韓国のKIAに9-4で逆転勝ち。プロ野球の主な試合は22日(日) U-26NPB選抜 ・大学日本代表 (東京ドーム 14:00)を残すだけとなった。巨人・原辰德監督は、WBCも含めて日本人監督初の“4冠”を達成した。WBCには巨人から、内海哲也、山口鉄也、阿部慎之助、亀井義行、小笠原道大の5選手が出場したが、4冠決定試合すべてに出場したのは小笠原一人だけ。最後の試合でも逆転の口火となるソロアーチをかけた。
続きを読む "小笠原道大は日本プロ野球の至宝(第504回)" »
11日の実行委員会で、日本野球機構(NPB)は東北楽天イーグルス(楽天)に対し、本拠地のクリネックススタジアム宮城(Kスタ宮城)の観客席を約6000席増設し、2万8000席にするよう要望を出した。楽天は2004年オフに新規参入する際に、2006年までに2万8000席に増設するとの約束をしながら履行していない。
続きを読む "楽天ファンを愚弄する井上オーナー代行発言(第503回)" »
ヤンキースの9年ぶりワールドシリーズ優勝に続き、巨人も7年ぶりの日本シリーズ制覇。歴史の長い両チームだが、そろってシリーズを制覇したのは、1951年から3年連続、1961年、2000年に次いで6度目のことだ。日本シリーズを見ていて気づいたのが、巨人・鈴木尚広外野手の100%盗塁だ。奇数試合となった第1、第3、第5戦に代走出場して3度すべて二盗に成功した。
続きを読む "鈴木尚広の代走記録と時代を映すMVP賞品(第502回)" »
10月29日、プロ野球のドラフト会議が行われた。通常の66選手に加え、育成選手枠でも17人も指名された。今年は、プロ野球ファン1000人を会場に招待。6球団が競合した花巻東・菊池雄星投手の交渉権を西武・渡辺久信監督が引き当てた時のどよめきは、いつもと違う雰囲気を醸し出していた。ファンを招待することに賛否両論はあるが、私はショーアップという意味でいい試みだと思う。テレビでの露出が少なくなって来ている近年。米国ではNFL、NBAにならって米大リーグ(MLB)も昨年から、ファンを招待し、テレビ中継されている。時代の流れではないだろうか。
続きを読む "菊池は2013年のWBCのエース目指せ(第500回)" »
クライマックスシリーズの第2ステージで、今年日本プロ野球界の話題を一手に引き受けた野村克也監督が指揮した東北楽天、WBCの出場選手問題で野球
ファンを敵に回した感のある落合博満監督の中日がともに1勝4敗(アドバンテージの1敗含む)で敗退。前者は日本ハム関係者も参加した敵地胴上げをしても
らって惜しまれながらグラウンドを去り、後者は来季の捲土重来(けんどちょうらい)を期して、今季の全日程に幕を下ろした。
続きを読む "菊池雄星投手をしびれさせる日本シリーズを期待(第499回)" »
元ザ・フォーク・クルセダーズの加藤和彦さんが自殺した。このニュースを聞いた時、知人や親族が亡くなったのと同じくらいのショックを受けた。中学生の時に「帰って来たヨッパライ」で衝撃を受け、その後の「悲しくてやりきれない」「青年は荒野をめざす」「あの素晴らしい愛をもう一度」「イムジン河」などは、我々の世代がカラオケの締めで歌う、人生の応援歌でもあった。加藤さんの自由奔放に見えた生き方、音楽への愛情の深さに敬意を表し、実は20年以上前から、ペンネームとしてそっくりそのまま名前を拝借。恐れ多いのですが、自分の分身が亡くなったような気分になったのです。
続きを読む "悲しくてやりきれない3題話(第498回)" »
米大リーグ(MLB)の地区シリーズで、ヤンキースに次いで2番人気だったカージナルスが、第2戦の9回2死からマット・ホリデイのまさかの落球をきっ
かけに逆転サヨナラ負け。10日地元での第3戦も流れを変えることなく、まさかの3連敗で姿を消した。敵地スタートで連敗したのが最後まで響いた。9月
9日時点にカージナルスは84勝57敗で、リーグトップの勝率を誇っていたが、その後7勝14敗でドジャース、フィリーズに抜かれて本拠地スタートをフイ
にしたツケが回ってきたといっても過言ではないだろう。
続きを読む "信じられないCS第2ステージの日程(第497回)" »
パ・リーグは東北楽天ゴールデンイーグルス(楽天)がチーム初のクライマックスシリーズ進出を決めて、同シリーズがスタートしてから3年。巨人、中日、阪神の老舗3球団しか出場していない(今年はヤクルトに可能性を残しているが)セ・リーグに対し、パは全6球団すべてが経験したことになる。オリックスを除いて地域名を冠しているのがパ・リーグ、地域密着を全面に打ち出しており、全国にバランス良くフランチャイズが散らばって新しいプロ野球のあり方を示しているようだ。
続きを読む "楽天が一流球団になるためには(第496回)" »
21日付けのスポーツ報知の3面、尾谷和也記者の人気コラム「G~っと見つめて23年、弾!断!ダーン!」では、今季のセ・リーグMVPの話題を取りあげていた。コラムの中で◎(本命)小笠原、○(対抗)ラミレス、▲(穴)ゴンザレスとしていた。小笠原道大、ラミレスはそろってハイレベルな数字を残して、V9時代の王貞治、長嶋茂雄のON時代を彷彿(ほうふつ)とさせるコンビとなって、相手チームの脅威となっている。ゴンザレスは5月からの昇格ながら13勝1敗、球威、制球力とも申し分なく独走の立役者となっている。当然と言えば当然の人選だと思う。
続きを読む "私ならMVP候補に坂本を入れる(第493回)" »
7日の実行委員会で、日本野球機構(NPB)の来年度事業収入が日本シリーズ、オールスター戦の放映権料の減収で今年度比約16億円減の40億円を見込みで3億円の赤字になるため、12球団への分担金増額に向け協議することが話し合われた。サッカーJリーグが5月に発表した2009年の事業活動収入の予算の127億4100万円に比べると約3分の1。プロ野球が始まって74年目という長い歴史がある中、少なすぎる数字と言わざるを得ない。
続きを読む "クライマックスシリーズのNPB主催を(第491回)" »
この時期になるとスポーツ報知も含めてマジックナンバーが点いた、消えたとの報道が、テレビ、ラジオを含めて賑わせている。マジックナンバーは、野球全般と同様に米国で生まれた。首位チームが、あと何勝すれば優勝するという秒読みの数字として、1947年9月12日のワシントン・ポスト紙が最初に使った(THE DICKSON BASEBALL DICTIONARYより)とされている。
続きを読む "マジックナンバーはシーズン終盤の「季語」(第489回)" »
巨人が8日、9日のヤクルト戦を、ともに午後2時開始で行った。今週末の3連戦に東京ドームに詰めかけたファンの数はナイターだった7日が4万4790人、デーゲームだった土曜日が4万4076人、日曜日が4万5480人と土曜日が最も少なかった。他球団の観客動員を見ると、巨人と同じナイター、デーゲーム、デーゲームのオリックスが、京セラドーム大阪に2万2476人→2万2520人→2万5495人。ナイター、ナイター、薄暮の西武が、西武ドームに1万7476人→2万8911人→2万9660人。両チームとも、日を追って増やした。
続きを読む "土曜はデーゲームより薄暮ゲームが最適か(第485回)" »
札幌ドーム、マツダスタジアムで行われた日本のオールスター戦は、セ・パ両リーグの選手がそれぞれ持ち味を発揮して、面白い試合だった。ともに本塁打の出にくいスタジアムながら、投手が直球勝負を挑んできたこともあって本塁打も計7本飛びだして、札幌と広島のファンをより喜ばせた。中でも第2戦の中村剛也の左翼後方のネットに当てる特大アーチは、国産大砲の面目躍如となる一発だった。
続きを読む "オールスター戦の未来(第483回)" »
日本ハムの梨田昌孝監督が、オールスター第1戦(24日・札幌ドーム)に先発が予想されるダルビッシュ有の投球回数を1イニングにしてくれと、パ・リーグの采配を振るう西武・渡辺久信監督に依頼したという。理由は前半戦最終登板が22日のロッテ戦で「中1日」になるからとか。開催球場などによって先発投手を決めるケースが多いオールスター戦だが、前半戦の最終登板で先発した投手が、中1日でオールスター第1戦先発したのは1983年の松岡弘(ヤクルト)までさかのぼる。
続きを読む "オールスター戦の権威を貶める監督(第482回)" »
巨人が7日からの横浜3連戦を「復刻ユニホームシリーズ」と銘打って、1936年、第2回米国遠征時に使用したのと同じデザインのユニホームでプレーした。胸の「TOKYO GIANTS」に、左肩には背番号を、ストッキングまでも古さを醸しだしていた。1990年代後半から米大リーグで流行になった「復刻ユニホーム」は、野球の歴史を伝えるきっかけにはもってこいだ。
続きを読む "復刻ユニホームで球史を語ろう(第480回)" »
5年目を迎えた交流戦も幕を閉じた。2連戦システムの不満もあったが、今年は好試合が多く、延長戦が13試合、うち7試合が引き分けと白熱。サヨナラも13試合あった。
最終日の6月20日、神宮で行われたヤクルト・西武戦はNHK衛星第1で完全中継。ヤクルトが3試合連続サヨナラ勝ちとなったが、先発が石川雅規、岸孝之のエース対決。中盤からは両チームのセットアッパー、守護神が登場し、見応え満載の素晴らしい試合だった。
続きを読む "私が選んだ交流戦ベストナイン(第477回)" »
週末のソフトバンク・巨人戦を、関東地区ではテレビ東京、テレビ朝日が中継した。交流戦2連覇を目前としているソフトバンクが2連勝したが、本多雄一―
川崎宗則―オーティズー松中信彦―小久保裕紀―多村仁志―長谷川勇也―松田宣浩―田上秀則のオーダーは、12球団NO1のバランスではないだろうか。松中、小久保に衰えが見られ、井口忠仁(ロッテ)、城島健司(マリナーズ)がいた2003年の日本一チームに比べると、破壊力の面ではやや劣るが、9番打者
の田上がチーム最多の10本塁打している打線は頼もしい。
続きを読む "若手の知名度アップには全国ネットへの露出が必要(第476回)" »
広島の大竹寛投手が25日の西武戦で、4月28日巨人戦からの連続イニング無失点を38に伸ばした。昨年から12連勝中の西武・岸孝之との対決で注目されたが、1回の1死一、三塁で二冠王の中村剛也を捕ゴロに仕留め、なおも2死満塁でG・G・佐藤を空振り三振。4回無死一、二塁のピンチも、素早いバント処理とけん制刺殺でしのいで7回まで投げきった。無失点期間中、チームの失策はわずか1個。一方、外野手のバックホームで失点を防いでもらったのが2度あるなど、守備陣のバックアップも忘れてはならない。
続きを読む "広島・大竹寛の38イニング連続無失点に思う(第472回)" »
宇佐美徹也さんの葬儀には名著「ON記録の世界」の縁もあって、長嶋茂雄さん、王貞治さんからの生花が飾られていた。また、現役監督では楽天の野村克也監督から弔電と共に生花も供えられていた。南海時代から親交があり、1977年の解任騒動の時は、心配して東京からわざわざ同監督の自宅に出かけていったほどだ。
続きを読む "野村克也監督の宇佐美徹也さんへの思い出(特別版)" »
このコラムを読んでいる方は、新聞やネットのニュースでご存じだと思いますが、報知OBで元BISデータ本部初代室長の宇佐美徹也さんが17日に亡くなった。スポーツ報知の9版では、宇佐美さんの一番弟子で、私の先輩でもある前藤衛さんが「悼む」を寄せてくれた。安田猛の連続イニング無四死球、小川亨の連続打席無三振の話は、プロ野球の記録担当として、その場に直接いただけに懐かしくも、宇佐美さんの人柄が思い出された。
続きを読む "「記録の神様」の死去を悼む(第471回)" »
5月4日現在、セ・パ両リーグの打率首位に、セが坂本勇人(巨人)、パが金子誠(日本ハム)と、新旧の遊撃手が立っている。まだ、開幕1か月が過ぎたばかりで気が早いが、“野手では捕手に次いで運動量の多い”とされる遊撃手の首位打者は、1954年のレインズ(阪急=3割3分7厘)、1956年の豊田泰光(西鉄)とパ・リーグの2人だけ。セ・リーグでは、1963年に古葉毅(後の竹識=広島)が3割3分9厘を残しながら、長嶋茂雄(巨人)に2厘及ばず2位に終わったことあるが、遊撃手の首位打者は出ていない。
続きを読む "坂本への大きな期待と少しの不安(第469回)" »
4月25日、ソフトバンクにサヨナラ負けした楽天・野村克也監督のコメントには、ぼう然とした。7回を4安打無失点に抑えながらも「ひじ肩に疲労がきていた」岩隈久志投手が降板直訴。交代直後に、弱体救援陣が打ち込まれたこともあって野村監督は「エースがあれじゃ困るよ」と言いはなった。リリーフ陣が弱いのは判るが、それを考慮して2イニング、6つのアウトをとって逃げきる投手リレーをするのが監督の仕事ではないか。
続きを読む "マー君をつぶしかねないノムさんの岩隈批判(第468回)" »
世界的な金融不況は米国を直撃しているのだろうか。まだ、開幕2週間あまりでちょっと早すぎるきらいもあるが、米大リーグ(MLB)が、観客減少のニュースが伝えられていることもあって、日米の観客動員をチェックしてみた。ともに21日現在だが、MLBが昨年の1試合平均3万2528人から2万9872人と8・2%とダウンしているのに、日本プロ野球(NPB)は2万5044人から2万5181人と0・5%と微増だ。
続きを読む "不況はどこまで観客動員に影響しているか(第467回)" »
プロ野球第2節(4月7日~13日)は、阪神・金本知憲外野手が2度マークしたのを始め、日本ハムの稲葉篤紀外野手、オリックスのラロッカ内野手と、のべ4人が3打席連続アーチの花火を打ち上げた。3選手とも本塁打も打てる打者ながら、どちらかと言えばラインドライブヒッター。ラロッカはともかく、金本、稲葉の打球はほとんどがライナーでスタンドに突き刺さったアーチだ。
続きを読む "ジャパニーズ本塁打はいらない(第465回)" »
日本のプロ野球は、今季からスポンサー表彰で「サヨナラ賞」の新設を発表した。シーズン最もインパクトのあるサヨナラ打を放った選手を両リーグ1人ずつ選出し、受賞者には記念品と賞金200万円が贈られる。コミッショナーが認定するとあるが、最終的に本数で選出するのか、優勝を決めるような値千金の一発を評価するか、話題を呼びそうだ。
サヨナラ安打は、ランニングホームランと並んで、和製野球用語の中でもトップクラスのネーミングではないだろうか。ちあみに米国では、それぞれ“Walk―off Hit”、“Inside-the―park Home run”と表記する。サヨナラに相当するWalk-offは、1990年代以降から米メディアで使用するようになった。
続きを読む "“サヨナラ”は最高のネーミング(第463回)" »
WBCの余韻が残っている中、米国や韓国の新聞などもインターネットで検索してみた。韓国では、ドーム球場が一つもないことが話題になっていた。それ
は、東京ドーム開催のアジアラウンドで、日本に日程的にも主導権を握られているという意見が多いためでもある。韓国野球委員会(KBO)の兪栄九総裁は、
大会終了後帰国したナインにねぎらいの言葉をかけるとともに、韓国球界にとって「施設の確保が最も重要だ。野球が出来る施設を早急に確保するべきだ」と声
明を発表した。
続きを読む "球界首脳は世界一に甘んじてはいけない(第462回)" »
今大会日韓5度目の対決となった日本時間24日のWBC決勝戦は、手に汗握るというフレーズでは言い尽くせない凄まじい激闘だった。最終戦同率決戦だった1994年10月8日の中日・巨人戦も序盤は胃がきりきりする緊張感満点の試合だったが、終わってみればスコアは巨人が6-3で快勝。WBC前回決勝の日本・キューバ戦も8回に1点差に迫られたが、最終スコアは10―6。ゲームセットの瞬間まで、勝敗の帰趨が分からなかった点でも、私の名試合列伝のトップクラスに入る。
続きを読む "米国のコラムニストも感動させた試合(第461回)" »
カリフォルニア州サンディエゴで行われたWBC第2ラウンド1組は、日本と韓国が勝ち上がったが、意外にワンサイドゲームが多かった。一方、フロリダ州マイアミでの2組は、ベネズエラ、米国、プエルトリコのつばぜり合いで激しい戦いが繰り広げられた。観客数も1試合平均で1万9066人(1組は1試合を残し1万5390人)。米国のファンよりも、ベネズエラ、プエルトリコからの移民と思われるファンが大挙集結。ベネズエラ・プエルトリコの一戦は2万5599人の観衆を集めた。
続きを読む "プライドと意地が激突する決勝トーナメント(第460回)" »
WBCも第2ラウンド進出8チームが出そろった。第1ラウンド一番の話題はオランダの快進撃だろう。プエルトリコには2敗したものの、優勝候補の一角・
ドミニカ共和国に2試合で3点しか許さなかった投手陣。初戦で昨年の盗塁王、タベラスの三盗を阻止したジャンセン捕手の素晴らしい送球に代表される守りの堅さ。打線はけっしてほめられたものではないが、野球の基本であるディフェンスは、軽率なミス連発のドミニカ共和国の大リーガーをしのいだ。
続きを読む "大リーガーへの過剰な気遣いが試合をつまらなくする(第459回)" »
日本時間25日にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の出場メンバーが発表された。前回、主力選手が参加したドミニカ共和国、ベネズエラの両国は、出場するには球団の了承を必要とするガイドライン(①故障者リスト入り45日以上=2年間で90日以上、②オフの手術)が設けられたことにより、辞退者が続出。第一次候補選手では28選手の枠が埋まらずに、ベネズエラからは6人もの選手を追加してメンバーを作らざるを得なかった。
続きを読む "WBC出場選手の公式戦活躍を熱望する(第457回)" »
2月13日、元報知新聞社スポーツ部長で、ベースボール・マガジン社復帰後は週刊ベースボール編集長などを歴任。1992年から2006年まで野球体育博物館の野球殿堂特別表彰委員だった田村大五さんが亡くなった。1週間後に74歳の誕生日を迎えるはずだった大先輩の訃報に愕然とさせられた。
続きを読む " 野球の語り部がまた一人亡くなった(第456回)" »
日本時間13日に発表された日米の野球殿堂入り。米国の投票結果は、前回書いた通りとなったが、日本の場合は確実視された中日の落合博満監督が1票差で落選。晴れの殿堂入りは来年以降に持ち越しとなった。日本でわずか1票足りずに殿堂入りを逃した例は1995年藤田元司元巨人監督がいる。
続きを読む "落合監督は日本式殿堂投票の被害者(第449回)" »
新年、明けましておめでとうございます。2008年は野茂英雄投手、清原和博内野手の現役引退。王貞治監督の勇退。海の向こうでも通算355勝のグレッグ・マダックス投手がユニホームを脱ぎ、薬物疑惑の渦中にあるバリー・ボンズ外野手はまだ余力があるのにもかかわらず各球団が敬遠。通算762本塁打の大リーグ記録を伸ばせないままグラウンドから姿を消す可能性が濃厚。一つの時代が終わった感がある。
続きを読む "大田泰示と中田翔、そして田沢純一に注目(第447回)" »
アイスホッケーの名門・西武プリンスラビッツは、スポンサーのプリンスホテルが金融不況のあおりを受けて資金停止を表明、今季限りの廃部を決めた。
1966年スタートした日本リーグ初年度から西武鉄道が参加。その後、西武グループの一つ、国土計画(後に名称をコクドに変更)も72年から同リーグに参
入。2003年西武鉄道が廃部となってコクドに統合となったが、2チーム合計で日本リーグには23度優勝した名門だ。現在、男子アイスホッケー日本代表
32人中11人が所属しており、他のクラブへの影響は計り知れない。
続きを読む "西武ライオンズはアイスホッケーに支援の手を(第445回)" »
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表候補のうち、中日の5選手が、理由も書かずに出場を辞退したことが明らかになった。原辰徳代表監督は「ただ、1球団だけは、誰一人として協力態勢を敷かなかった。寂しい」と皮肉れば、中日・落合博満監督は翌日、球団の方針ではないことを強調した上
で「意思確認の書類で理由を明記する欄など無かった」と反論した。
続きを読む "WBC辞退問題、大会を半月遅らせろ(第441回)" »
20日、パレスホテルでの本社主催のゴールデンスピリット賞の表彰式に出席した。東北楽天ゴールデンイーグルス(通称楽天)の岩隈久志投手は、地元の養護施設訪問や年間シートへの招待に加え、国連関連団体への寄付など多岐にわたり、選出されるにふさわしい活動ぶりだった。恵まれない地域の街づくり
「ハビタットフレンズ仙台」を通じての寄付によって、スマトラ沖地震による津波被害を受けたタイ・ラノーン県ムアン郡の小島にある小学校に図書館が建てられたという。
続きを読む "スカウトにもスポットライトを(第440回)" »
日本シリーズは2004年以来の最終戦決戦までもつれ、野球ファンを虜(とりこ)にした。9日の最終戦の視聴率は関東地区では2002年、同じカード以来の高率となる28・2%。関西地区24・3%、名古屋地区でも22・1%をマークと、ともに“大台”の20%を超えたのも、うれしいニュース。阪神ファン、中日ファンも、みんな野球大好きなんだ、と安心した。
続きを読む "獅子と巨人の大熱戦。両軍ナイン御苦労様(第437回)" »
熱戦が続く日本シリーズだが、11月の所沢丘陵は寒すぎるのか第3戦から西武ドームの観客数は2万4495人、2万7930人、2万8763人。3試合で1度も3万人を超えることがなかった。西武ライオンズとなってから15度目の日本シリーズ出場だが、同球場で1度も3万人動員がなかったシリーズは、初出場ですべてウイークデーのデーゲームだった1982年以来2度目となる。
続きを読む "日本シリーズの日程も臨機応変に(第436回)" »
11月2日に義父と一緒に日本シリーズ第2戦を“観客”として観戦した。球場で日本シリーズを見るのは、スピードガン担当だった1979年、あの山際淳司著の「江夏の21球」で知られる広島・近鉄戦以来だ。
続きを読む "シリーズ第2戦観戦記。粋な「闘魂こめて」(第435回)" »
米大リーグでは、ア・リーグの優勝決定シリーズでチーム92年ぶりの2年連続リーグ制覇を目指して粘るレッドソックスを振りきったレイズが創設11年目で初のリーグ優勝を決めた。本拠トロピカーナ・フィールドで行われた第6戦と第7戦では、それまで開放していなかった内野上階席をオープン、約5000人多い4万人を越える観衆がレイズを応援、第7戦では、その観衆の後押しで勝利をつかんだ、と言ってもいいだろう。
続きを読む "CSは本拠、敵地と振り分けろ(第432回)" »
セ・リーグは巨人が最大13ゲーム差をはね返して2年連続のリーグ優勝を決めた一方で、阪神では3年ぶりの優勝を逃した岡田彰布監督が辞意を表明し
た。殿堂入りの名将で南海ホークスの鶴岡一人監督は1963年、西鉄ライオンズに14・5ゲーム差を逆転され、優勝を逃したが辞任していない。米大リーグ
でも今年こそ1945年以来のワールドシリーズ出場と息巻いたシカゴ・カブスが2年連続地区シリーズで3連敗して姿を消したがルー・ピネラ監督も辞める気
配もない。
続きを読む "虎ファンは不滅です(第431回)" »
10月8日、同率首位決戦で迎えた巨人・阪神戦はワンプレーも見逃せない緊張感たっぷりの試合だったが、関東地区のテレビ視聴率は15・8%(関西地区は21・5%)。私も20%くらいは超えるのでは、と思っていただけに予想外の低い数字だったと言わざるを得ない。
続きを読む "巨人・阪神戦視聴率は15・8%(第430回)" »
28日の試合で広島市民球場での公式戦が幕を閉じた。1950年にセ・リーグに加盟した広島カープだったが、確たる親会社がないことでたちまち経営不振に陥り、一時は解散の危険性もあった。しかし、球場に置いた樽に募金するという樽献金をして球団を存続させた。日本のプロ野球は1953年から本拠地連戦システムをスタートしたが、広島の本拠地球場は広島総合球場。スタンドが土盛りで収容人員も1万人強という狭さに加え、当時各球場が設置していったナイター設備もなく、公式戦は同球場だけでなく、中国地方各地で本拠地試合を消化した。
続きを読む "御苦労様、広島市民球場(第428回)" »
王貞治ソフトバンク監督が23日、退任を発表した。現役時代数々の本塁打記録を作ってきた背番号1は、1980年に「30本塁打しか打てず、自分のバッティングが出来なくなった」として現役生活に別れを告げた。1988年に巨人監督として68勝59敗3分けで2位ながらリーグ連覇を逃したとして辞任させられた。その後、6年間の解説者生活を経て、1995年からダイエーの監督に就任。1999、2003年に日本一となり福岡の地に、かつての西鉄ライオンズを思い起こさせるような強力チームを築いた。
続きを読む "王さんは日本プロ野球界最高の功労者(第427回)" »
1日に行われたプロ野球の実行委員会で案の定、来季のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の監督問題を討議しながら結論が出ず。結局、加藤良三コミッショナーに決断を委ねることになった。野球ファンにとって、この「丸投げ」状態は、同日辞任した福田康夫首相と同じように「後はお願いします」の職務放棄を見るような失望感を感じさせた。
続きを読む "3局統合でビジネス部門の拡充を(第423回)" »
北京五輪の日本代表の惨敗は、星野仙一監督の責任とともに、日本プロ野球機構(NPB)のバックアップ体制の問題だ。選手選出の際のメディカルチェックがきちんと行われていれば、合宿中に痛めたというソフトバンク・川崎宗則内野手の「左足第二中足骨の疲労骨折」、6月中から折れていたと告白した阪神・新井貴浩内野手の「第5腰椎疲労骨折」、この2選手の症状悪化もなかった。故障を抱えながら、出場して活躍できると考えていたとしたら、選手本人も選出したNPBも甘い考えという他はない。
続きを読む "WBC監督問題に思う(第422回)" »
ソフトボールが北京五輪決勝で、常勝米国を3-1で下し念願の金メダルを獲得した。米国のソフトボールの公式ページによれば「米国が日本に1-3で屈して4連覇を逃した」のヘッドラインで伝えて、ナインの悔しさと、2日間で3試合413球を投げ通した日本のエース、上野由岐子投手の賞賛の記事で埋められていた。
続きを読む "NPBがソフトボール強化費捻出を(第421回)" »
先週行われたオールスター戦、第1戦こそ締まったいい試合だったが、第2戦では全パ・ナインが情けないプレーの連発。かつて、「オールスター戦は、パ・リーグの実力を見せつけてやろう」との意気でセ・リーグを圧倒していた時代、1957年から80年まで計21度出場し、その間に33勝24敗1分けと捕手として主軸として強いパ・リーグをリードした楽天・野村克也監督が、ネット裏であきれかえっていた表情が印象に残った。
続きを読む "日米ともに球宴は親善試合!(第418回) " »
22日の阪神・巨人戦、7点を失った内海哲也投手の自責点0が社内で話題になった。失策に端を発した5回の4失点はすべて自責点にならないと認識していたが、4回に右前安打と右翼手の失策で二塁に進塁していた高橋光信内野手の生還は「(自責点に)なる、ならない」で意見が分かれた。しかし、失策がなければ一塁止まりで、代打・庄田隆弘の一ゴロ失策でも二塁封殺の可能性もあり、自責点とはならなかった。
続きを読む "日米、自責点の違い(第416回)" »
日本ハム・多田野数人投手が6月18日、広島球場で行われた広島戦で5回、シーボルに対して超スローボールを投げこみ遊ゴロに打ち取った。7月5日にはタイガースの新人アーマンド・ガララーガも、イチローに約80キロのカーブを投げこんだ。「(本塁打を打とうと)狙った」というイチローだったが、結果はボールの下をたたいて右飛に終わった。
続きを読む "超スローボールを武器にした男(第412回)" »
27日に埼玉県営大宮球場で行われた埼玉西武ライオンズ・千葉ロッテ・マリーンズの試合は、この日行われたプロ野球5試合の中で最多の2万289人の大観衆が詰めかけた。試合も帆足和幸、成瀬善久のオールスター戦出場濃厚な両左腕が先発、5回にはブラゼルが右翼後方にあるJリーグ・大宮アルディージャのホームスタジアム、NACK5スタジアムに届こうかという場外アーチを放った。
続きを読む "名実ともに埼玉西武になった日(第410回)" »
横浜から中日に移籍したばかりの小池正晃内野手が21日のロッテ戦から「2番・中堅」に入り、2試合で4打数2安打4打点。22日には2回の同点タイムリーに続き、7回には決勝の2点二塁打をかっ飛ばした。横浜に移った石井裕投手も20日の西武戦で1イニングを完ぺきリリーフ。今季、二軍生活がほとんどの両選手にとって、ともに心機一転となるトレードとなった。
続きを読む "トレードはかくあるべき(第409回)" »
日本プロ野球の交流戦も連日熱戦が繰り広げられているが、各球団残り6試合となった。11、12日に西武ドームで開催された両リーグ首位を走る西武・阪神戦は、プレ日本シリーズを思わせるほどファンを熱くさせた。トータルでは阪神が孤軍奮闘しているものの6月13日現在、パ・リーグが60勝48敗と大きく勝ち越し。各チームの若手先発陣の層の厚さで、セ・リーグを圧倒している感がある。
続きを読む "交流戦を3連戦システムに(第407回)" »
日本ハムの新人、中田翔内野手がイースタン・リーグで好調だ。5月30日から6月4日にかけ3試合で5本塁打、8日湘南戦まで7試合連続安打を放つなど、通算打率も2割7分2厘。同リーグのホームランダービー・トップを走っている。しかし、梨田昌孝監督は4日の時点で「今のウチの戦い方は足を絡めて守り勝つ。(中田が)必要な時は来ると思うが、今すぐはない」と切り捨てた。練習の遅刻や6日のロッテ戦で9個目の失策を犯すなど三塁守備、そして走塁面などが、おメガネにかなわないらしい。
続きを読む "中田翔の1軍昇格を熱望する(第406回)" »
5月21日にオリックスのテリー・コリンズ監督が辞任した。26日にはプロ野球機構の根来泰周コミッショナー代行が、検査の結果、禁止薬物が検出されたとして、巨人のルイス・ゴンザレス内野手に対し、1年間の出場停止処分を発表した。ともに、獲得時のリサーチ不足が大きな要因だったようだ。
続きを読む "コリンズ監督辞任&薬物違反。外国人獲得は徹底調査を(404回)" »
20日に西武が遅まきながら、西鉄ライオンズ時代のユニホーム着用を発表した。かつて何度も、このコラムで西鉄時代の歴史をないがしろにする球団と批判したが、やっと重い腰を上げた。
続きを読む "西鉄の復刻ユニホーム、そしてピアザの現役引退(403回) " »
巨人の調子が上がらない。横浜、広島と下位球団との対戦だった今週は、ファンの期待を見事に裏切る2カード連続の負け越し。ともに守護神クルーンでリードを守れなかった13日と17日の試合が響いている。17日には中日の岩瀬仁紀、西武のグラマンと開幕から無失点を続けていた絶対的な守護神2投手も初のセーブ失敗。これで5度以上のセーブ機会があって失敗のないのは阪神・藤川球児とヤクルトの林昌勇の2投手だけとなった。
続きを読む "守護神受難の2008年(第401回) " »
東京ドームで行われた7日の巨人・阪神戦。7回裏1死一、二塁から巨人・ラミレス外野手の完全にフェンスを越えたと思われた打球は、左翼席最前列に陣取った阪神ファンが右手を突き出してボールをたたき落としたように見えた。審判団は協議の結果、妨害がなくても打球はスタンドに入らなかったと判断、「観客の妨害によるボールデッド」として1死二、三塁で再開した。私は審判団の“誤審”に対して異議を唱えるつもりはない。今後の技量アップを願うしかない。
続きを読む "試合を妨害した阪神ファンは、真の虎ファンではない(第400回)" »
24日の中日戦で阪神の岡田彰布監督が開幕からの「連続試合セーブ」のプロ野球記録にあと1と迫っていた藤川球児投手を、セーブのつかない同点の延長12回に起用。首位攻防戦を引き分けに持ち込んだ。岡田監督は「(引き分けは)どうなんだろうね。こういうゲーム展開じゃ。球児にしてもしょうがない」。藤川は「自分のこと(記録)はどうでもいい」と言いはなった。
続きを読む "連続試合セーブ記録への疑問(第398回)" »
仕事の関係から、午前中は米大リーグ(MLB)、夜は日本プロ野球(NPB)をテレビ観戦することがシーズン中の生活サイクルとなっている。その中で最も気にかかるのが、日本の民放(地上波テレビ)の中継態勢だ。コマーシャル(CM)タイムのないNHKは別にして、スカパーで見る限り米国ではどんな中継でもイニングの先頭打者の打席には中継が戻ってくるが、日本の民放ではCMが長すぎるのか、中継が球場に戻ってきた時には先頭打者の打席が終わっていることもしばしばだ。
続きを読む "プロ野球の地上波放送にガイドラインを(第397回)" »
日本プロ野球機構(NPB)の新コミッショナーに駐米大使を退任する加藤良三氏の就任がほぼ確実となった。外交官出身では下田武三氏に次いで2人目となるが、今回注目したいのは年齢だ。現コミッショナー代行の根来泰周氏まで7代連続して就任時は70代。加藤氏の66歳はコミッショナー委員会委員長という立場の宮沢俊義氏を除くと、初代の福井盛太氏の65歳、3代目の内村祐之氏の64歳に次ぐ3人目の60代新コミッショナーとなる。
続きを読む "新コミッショナーに何を期待するか(第396回)" »
パ・リーグでは東北楽天、セ・リーグで
は東京ヤクルトが好調だ。 両チームとも昨年、弱かった投手陣が厚みを増した上に、打線も好調。特にヤクルトは開幕から7試合連続6得点以上という日本プロ野球初となるとなる快挙をマーク。開幕前に下位と予想した評論家諸氏を慌てさせている。
主砲(ラミレス)と左右の両エース(石井一とグライシンガー)を失ったヤクルトは、川島慶三、福地寿樹らを獲得。ガイエルと福川将和以外は、いずれも次の塁を果敢に狙える選手がズラリ揃えて相手野手陣にプレッシャーをかける。4月4日終了時、2006年に41盗塁でタイトルを獲得した青木宣親が4盗塁、昨年急成長した飯原誉士がリーグトップの6盗塁と2人で早くも10盗塁だ。
続きを読む "ヤクルト、スピード野球で相手のミス誘発(第394回)" »
16日、17日と日本のプロ球界は、フリーエージェント(FA)とドラフトの改革について話し合われたが、結論はともに先送りされた。前者は日本プロ野球選手会幹部と12球団代表者で、後者はプロ野球12球団代表者で協議した。いつものことだが、このような決議事項は下交渉で煮詰めておいて、当日はこのような事が決まりました報道各社に発表できるような迅速な対応が必要。今や多くのスポーツイベントがある時代、ファンにとってはプロ野球というのはいつも足並みの揃わない集団という悪いイメージをもたれてしまうのは残念だ。記事は
続きを読む "FA取得資格年数短縮は時代の流れ(第391回)" »
プロ野球の実行委員会が今季のクライマックスシリーズ(以降CS)の 変更を発表した。それによると第1ステージは昨年同様だが、第2ステージは3勝先勝の5試合制からリーグ覇者に1勝のアドバンテージを与えて4勝先勝の6試合制に。6試合すべて優勝チームの本拠地で開催する。 というもの。
昨年、私は第2ステージの始まる前に「クライマックスシリーズ改革案」
http://weblog.hochi.co.jp/hiruma/2007/10/post_55d0.html#more
を書いたが、今回の変更は個人的におもしろみに欠けた決定だった。
続きを読む "クライマックスシリーズはNPB管轄で(第389回)" »
今年、私が注目しているのは東京ヤクルト(以降ヤクルト)の本拠地、神宮球場が昨年までの両翼91メートルから101メートルに広くなる事だ。パワーあふれる打撃を持ち合わせる一方で守備に不安のあるラミレス外野手(巨人移籍)と再契約を結ばなかったのは、高騰する年俸だけでなく機動力を今季の攻撃のモットーにする高田繁新監督には、不必要だったのだろう。打線は小粒になったが、先発陣には慶大出身の加藤幹典、仙台育英高で練習試合で早くも154キロを記録した佐藤由規が加入、3年目の村中恭平、2年目の増渕竜義など生きのいい若手がズラリそろい、広くなった神宮で思いきったピッチングを披露しそうだ。
続きを読む "広くなった神宮球場で野球が変わる(第388回)" »
江藤慎一さんが28日、死去した。長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督は「もういなくなった昔気質のプロ野球選手だった」と話した。そう、1960年代のプロ野球を支えてきたスラッガーの一人で、ONの都会的な出で立ちと違って、一塁へのヘッドスライディングも厭わない泥臭い選手として記憶に残る選手だった。長嶋さんも話しているように1968年、日本で初めて中日が採用したノースリーブのユニホーム(最下位だったため同年限り)で、週刊ベースボールの表紙を飾ったのは江藤さんだった。
続きを読む "3人のEさんの殿堂入りを(第387回)" »
週刊ベースボール3月3日号の(プロ野球)選手会通信は、ポスト・シーズンについての意見が書かれていた。野球協約173条のポスト・シーズンの項には「球団または選手は、毎年12月1日から翌年1月31日までの期間においては、いかなる野球試合または合同練習あるいは野球指導も行うことは出来ない。ただし、コミッショナーが特に許可した場合(海外キャンプのケースが該当)はこの限りではない。なお、選手が球団の命令にもとづかず自由意思によって基礎練習を行なうことを妨げない」と明記されている。
続きを読む "実績ない選手にポスト・シーズンは不要(第386回)" »
初場所は3場所ぶり復帰の敵役・朝青龍の頑張りで予想以上の注目を集めた。3場所連続優勝の白鵬には失礼だが、朝青龍あっての大相撲だったと言える。27歳の若さで急逝した横綱・玉の海を思い出させる強さ。それに加え、物怖じしない態度で、プロスポーツに欠かせないヒール(悪役)役を、今場所は見事に果たしてくれた。
続きを読む "日本球界にもヒールが必要(第380回)" »
12月22日付けのスポーツ報知2面は、ソフトバンクの杉内俊哉投手の代理人が詳細データを持ち出して契約更改に臨んだという記事を掲載した。米大リーグ(MLB)ではメディアなどが評価方法として使っている、QS=クオリティー・スタート(投球回6以上で自責点3以下)、WHIP(1イニング当たりの与四球+被安打)を弾き出した。登板中の援護点も調べて、パ・リーグの若手エース級投手と比較して、杉内が援護不足の中で15勝をマークした貢献度をアピールした。
続きを読む "先発投手の評価方法に観客動員も加えたら(第373回)" »
北京五輪出場権をかけたアジア野球選手権大会で日本代表が見事に3戦全勝で優勝した。2日の韓国との試合は最後までテレビに釘付けとなり、3日の台湾戦では陳金鋒の逆転2ランに一瞬凍り付いた。しかし、終わってみれば星野仙一監督の思惑通り、投手陣を前面に押し出す「スモールベースボール」を実践して、3戦全勝に結びつけた。WBC同様にプレッシャーのかかる試合で普段通りの力を発揮した選手に、星野監督同様に「御苦労様」と言いたい。
続きを読む "日本代表を野球少年の夢に(第369回)" »
来年の野球殿堂入り候補者が27日に発表された。表彰規定の変更に伴って48回目の記者投票で初の候補者公表となった。今年の大幅改正の趣旨は、資格取得が現役引退5年後だったにもかかわらず、その資格を得る前に監督、コーチなどユニホームを着た場合はその5年に換算されずに、伸び伸びになるケースが多く見られた。たとえば、通算320勝を挙げた小山正明さんのように、1973年に現役引退したが、のべ5チームで投手コーチを務めたために殿堂入りは2001年と時間がかかった。
続きを読む "野球殿堂の規約改正(第368回)" »

日本シリーズは第2戦まで、昨年と同じように1勝1敗となった。第2戦は中日がワンサイドで勝ったが、第1戦はダルビッシュ有と川上憲伸が持ち味を発揮する、見応え十分の素晴らしい投手戦となった。そんな川上の1球の失投を見逃さなかった1回のセギノールの3ラン本塁打。その集中力は、第2戦でもソロアーチとなってチーム唯一の得点を叩きだした。クライマックスシリーズで5連勝した時のウッズのような存在感だ。
続きを読む "来季こそ、松坂にベケット級の存在感を期待(第362回)" »
ジャイアンツ・ファンには大変残念な結果となったセ・リーグのクライマックスシリーズ第2ステージ。しかし、野球の醍醐味、特にディフェンスは最高の武器であることをまざまざと見せつけたドラゴンズに拍手を送りたい。第3戦の中田賢一の巨人主力打者の胸元を突く速球、二塁・荒木雅博、遊撃・井端弘和の憎らしいまでの軽快なプレー。そして右翼の李(火へんに丙)圭のクッションボール処理の上手さ。ポジション別に守備を比較しても、一塁の李承(火に華)とウッズが五分だった以外は、すべてに上回り、直球に力のある投手陣で終始、ジャイアンツを見下ろしていた。
続きを読む "巨人ファンもうならせるシリーズを期待(第361回)" »
北海道日本ハムファイターズがクライマックスシリーズ第2ステージで千葉ロッテマリーンズを3勝2敗で下して2年連続の日本シリーズ進出を決めた。今回は原則火曜日更新のパターンを破ってファイターズを祝福したい。昨年、日本シリーズ進出を決めた際に「“2006年の奇跡”にしてはならない」(第308回、10月21日更新)と書いたが、小笠原道大、新庄剛志の主軸が抜けても、ダルビッシュ有投手を中心にしたディフェンス野球で勝ち上がった。トレイ・ヒルマン監督を始めナインの健闘に頭の下がる思いだ。
続きを読む "“祝”ファイターズ。そして殿堂博物館建設を(第360回)" »
ヤクルトの古田敦也、西武の伊東勤、両監督の退団が発表となった。古田監督退団発表の際に、楽天の野村克也監督は「何で、2年でやめるのか。我々の後の(監督の)素材が少ない中で、これから監督らしくなるところ。監督は損な役回りや」と嘆いた。チームを牽引する頭脳派捕手として1992年から3度も日本シリーズで相対した古田、伊東の両監督。この2人こそ21世紀のプロ野球を代表する監督になるのではないか、と思っていただけに残念だ。
続きを読む "クライマックスシリーズ改革案(第358回)" »
日本時間10月2日は、日米で劇的な逆転サヨナラ勝ちがファンを沸かせた。巨人がヤクルト戦で5年ぶりの優勝を決めれば、米大リーグ(MLB)、ナ・リーグのワイルドカードを決める1試合決定戦で松井稼頭央内野手所属のロッキーズが12年ぶりのディビジョンシリーズ進出を延長13回で決めた。巨人戦は3日付けの紙面で大展開をしていますので、熟読してください。
続きを読む "全イニング出場にピリオドを打つ時期か(第357回)" »
今年のペナントレースは両リーグともに大熱戦。パ・リーグは北海道日本ハムが2位の福岡ソフトバンク、3位千葉ロッテにやや水を開けたが、セ・リーグは阪神に急ブレーキがかかったものの巨人、中日が日替わり首位の様相を呈している。もし、3位までの出場権のあるクライマックスシリーズが無かったら、各試合の緊張感はより一層増していたはずだ。それは、米大リーグ(MLB)、ア・リーグ東地区のレッドソックスとヤンキースにも同様な事が言える。ワイルドカード制度が無く1地区1球団しかプレーオフに進出できなければ、レッドソックスのフランコーナ監督は悠長な構えをしていられなかったはずだ。
続きを読む "クライマックスシリーズがなかったら(第356回)" »
阪神・久保田智之投手が15日の中日戦でシーズン最多登板81のプロ野球新記録を作ったが、17日にはオリックスのラロッカ内野手もロッテ戦でシーズン最多死球25の新記録をマークした。巨人、中日と激しく首位を争う阪神にあって「JFK」と言われる勝利の方程式の1人として、大きな見出しで取り上げられた久保田に比べ、最下位を低迷するオリックス所属で、なおかつ地味な死球の記録だけに、ラロッカの扱いはけっして大きくなかった。
投手の分業制で年間登板数の記録は近年、更新が続いている。1961年、西鉄(現西武)・稲尾和久投手がマークした78試合が2000年まで単独トップに君臨していた。しかし、01年に広島・菊地原毅投手が記録に並ぶと、05年には阪神・藤川球児投手が80試合の新記録。それもわずか2年で久保田に塗り替えられた。米大リーグ(MLB)記録は、1974年のドジャースのマイク・マーシャル投手が106試合という破天荒の記録で追随を許していないが、日本プロ野球記録は今後の久保田次第で、来年以降も再び塗り替えられる可能性は高い。
続きを読む "2つのプロ野球新記録(第355回)" »
先週末に東京ドームで行われた首位攻防の巨人―阪神戦は“伝統の一戦”にふさわしい緊迫感満点の素晴らしい3連戦で、両軍ナインの奮闘、特に救援陣には御苦労様と声をかけたい心境だ。このカードが終盤の首位争いを行ったケースは少なくない。しかし、3連戦いずれも大熱戦というのは他のカードでもほとんど記憶にない。
続きを読む "伝統の一戦も首都圏ファンはそっぽ?(第354回)" »
先週末のプロ野球は各球場でいずれも素晴らしい熱戦が続き、夏休み最後の観戦に訪れた多くのファンを沸かせた。快記録も生まれた。広島・前田智徳外野手の2000本安打、オリックス・ローズ外野手は外国人選手初の通算400号本塁打だ。中距離ヒッターとホームランバッター。最少三振が7度ある前田と最多三振2度を含め11シーズンすべて100以上の三振を喫しているローズ。バッティングでは対照的な面が多い2人だが、共通点はともにブランクを乗り越えた点だろう。
続きを読む "ブランクを克服した前田とローズ(第353回)" »
バリー・ボンズの歴代最多タイの755号、アレックス・ロドリゲスの最年少500号、松井秀喜の日本人メジャー初の100号にトム・グラビンが左腕では史上5人目の通算300勝。日本時間の8月5日、6日は連日の記録ラッシュに米大リーグ(MLB)担当としてはてんてこ舞いの2日間だった。
続きを読む "新戦力が熱くする日本プロ野球(第349回)" »
フルキャスト宮城で開催された7月21日のオールスター第2戦は、あいにくの雨天の中でプレーボール。8回途中でコールドゲームとなったものの、無事試合が成立した。第339回で書いた「なぜ、炎天下でオールスター戦」という心配は、梅雨が明けなかったことで杞憂に終わった。試合も前夜の投手戦から華々しい打撃戦となって東北のファンを沸かせた。シーズン中にもない移動日無しでナイターの翌日デーゲームの上に雨の中でのプレー、強行軍をこなした選手諸君には「御苦労様」と言いたい。
続きを読む "球宴は本拠地&地方の2試合で開催を(第347回)" »
先週末、友人の永田陽一氏から、素晴らしい一冊「東京ジャイアンツ北米大陸遠征記」(東方出版)が届いた。第324回で1936年の巨人と名古屋金鯱の一戦を書いたが、今回同氏が取り上げたのは1年前の1935年、創設間もない巨人のルーツでもある第1回米国遠征を、109試合を消化した現地での詳細な取材で解き明かした488ページに及ぶ大作だ。
続きを読む "プロ野球誕生前夜の苦難を探る一冊(第345回)" »
プロ野球オールスター戦のファン投票の結果が2日に発表され、パ・リーグで勝率5割を割っている楽天から何と8選手が選出された。6月25日に発表された中間結果で一挙に楽天勢の躍進が明らかになり、野球ファンが注目したが、そのまま逃げ切った。一方、セ・リーグでは広島の前田智徳、栗原健太らが票を伸ばし、前田がリーグの最多得票に、栗原は李承ヨプ(巨人)を抜き去って一塁手トップで初出場を決めるサプライズとなった。
続きを読む "楽天ファンを非難するのは、お門違い(第344回)" »
日本時間17日は朝から緊迫した試合を次々とテレビ観戦した。早朝に行われたレッドソックス-ジャイアンツ戦は、松坂大輔投手がジ軍打線に対し、7回を3安打無失点に抑え、8回を岡島秀樹、9回をパペルボンと必勝リレーで1-0の僅少差のゲームを逃げ切った。午後には日本大学野球選手権の早大-東海大戦で早大の斎藤佑樹投手が登板、プロ野球では6試合すべてが1点を巡る攻防で野球ファンは、テレビから離れられない1日となった。
続きを読む "微妙なコースはストライクに(第342回) " »
巨人が8日から4日間の交流戦を通算5000勝達成を記念し「栄光のV9シリーズ」と銘打って、1965年から9連覇を飾った当時のユニホームを着用して試合に臨んだ。2年前に阪神が交流戦で1970年代後半のユニホームを着用したのに次ぐイベントだが、巨人の場合はややだぶついたユニホームながら、ズボンのすそを折って内側にいれ、ストッキングを見せる、現在ではジャッキー・ロビンソン・スタイルと呼ばれる着こなしがうれしかった。
続きを読む "ナイスな復刻ユニホーム(第341回)" »
今、日本のプロ野球でお金を払って見たい選手のNO1と言えば、日本ハムのダルビッシュ有投手だろう。150キロを越えるフォーシームにツーシーム、カーブ、スライダー、フォーク、カットボール、チェンジアップを投げると言われるが、速球系8割に変化球2割を196センチの長身から小気味よく投げこんで、ほれぼれする。ソフトバンクの斉藤和巳投手が右肩の筋疲労で戦列を離れているだけに、ダルビッシュのパワー・ピッチングは交流戦で戦うセ・リーグにとっては脅威と言う他はない。
続きを読む "松坂、このままでは過大評価組入り?(第340回)" »
交流戦がたけなわの日本プロ野球だが、3連戦制になれているからなのか、2試合でカードが変わる日程には違和感がある。過去2年間の交流戦は同一カード3連戦を本拠と敵地で消化する計36試合になったことで、人気カードが減少したセ・リーグ側が試合数減を要求して、今季は計24試合のシステムとなった。
続きを読む "なぜ、炎天下でオールスター戦(第339回)" »
高野連の“暴挙”に恐れをなした各私立高校が、次々と御身大事で特待制度を表明し春季大会の辞退を発表。現場関係者や選手の気持ちは、いかばかりか心が痛む。この決定で自暴自棄になる野球少年が現れないことを祈るばかりだ。さて、27日のプロ野球選手会の臨時運営委員会が行われた。そこで発表されたことは、我々野球ファンを失望させるものだった。
続きを読む "今こそ選手会は“後輩”を守れ(第335回)" »
西武の裏金問題に関する調査委員会が4日、中間報告を発表。2005年の「倫理行動宣言」以前に、合わせて14億円にものぼる「裏金+不正支出」の存在を明らかにした。有識者による調査委員会の報告は、西武が金銭の流れを帳簿処理していたことで明るみとなった。アマチュア選手との契約前5選手に計6160万円、入団契約時に規定以上の金額を計15選手に計11億9000万円。そしてアマチュア関係者のべ170人に約1億3500万円の謝礼を支払っていた、としている。
続きを読む "NPBの憂鬱、MLBの傲慢(第332回)" »
2004年に明大・一場靖弘投手(現楽天)に対する金銭授与問題で3球団のオーナーが辞任したことから、プロ球界は選手に対する金銭供与の禁止を打ち出し「倫理行動宣言」を発表した。ところが先週の10日に、西武がその「宣言」後にも関わらず、アマチュア選手2人に金銭を渡していたことが発覚。またも、“自らが決めた法”を遵守しないプロ野球界の体質をさらけだした。
続きを読む "米球界への流出を心配する前に(第328回)" »
2月9日、名古屋市緑区にある名鉄自動車学校に野球遺産「鳴海球場跡」というプレートが完成、披露された。名古屋に住む知人の田辺竜治さんから「鳴海球場の開場80周年を記念、そして初の職業野球開催の地を記念して 元のホームベースがあった場所に金のホームベースとプレートが設置されました。当日近くの小学生が除幕を行い地元TV局でも取り上げられました。ここの素晴らしさはやはりスタンドの一部が残っており球場であった事が分かる点です、愛知県の近代遺産に登録されているようで、しばらくはこの状態が保持されるようです」とのメールが写真付きで送られてきた。
続きを読む "プロ野球チーム同士の初試合は?(第324回)" »
12日に野球殿堂入りが発表され、競技者表彰では阪急一筋でプレーし通算254勝をマークした故梶本隆夫氏、特別表彰では1984年のロサンゼルス五輪で当時公開競技だった野球の日本代表監督として金メダル獲得に導いた松永怜一氏が選ばれた。
続きを読む "阪急とオリックスは正反対?(第320回)" »
ヤンキースのランディー・ジョンソンが古巣ダイヤモンドバックスに復帰が決まったと思ったら、今度は巨人・工藤公康投手が球団のプロテクト選手から外れていたため、門倉健投手の補償として横浜入りが決まった。ともに43歳で親交のある日米を代表する左腕。その2人が、2007年に新しいユニホームでペナントレースを迎えることになった
続きを読む "日米の43歳左腕、新天地での活躍は(第319回)" »
新年明けましておめでとうございます。足かけ8年目を迎えた当コラムを、今年もよろしくお願いします。
続きを読む "球界変革には外国人コミッショナーも視野に(第318回)" »
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