さよなら初代0系新幹線
きのう11月30日に、初代の0系新幹線が引退した。
最後に走っていたのは、山陽新幹線の岡山-博多間で、0系新幹線はもう長らく東京駅には乗り入れていない。
ところが私はきのう、その初代0系新幹線を東京で見た。
といっても、もちろん本物の新幹線ではない。
福岡で人気の劇団「ギンギラ太陽’s」の、初代新幹線をテーマにした舞台「BORN TO RUN」が池袋で行われているのだ。
「ギンギラ太陽’s」は出演者全員が、頭にかぶりものをかぶって演じる異色の劇団。
かぶるのは建物だったり、飛行機だったり、いろいろで、今回は新幹線のかぶりものをかぶり、初代0系が本来は走っていない岡山以東を暴走し、東京駅を目指すというストーリー。
簡単にいえば学芸会的なノリの芝居だが、テンポもよく物語も面白い。
福岡では1万人規模を動員する人気劇団で、今回が3回目の東京公演。
会場は満員で、全国区の人気を集めつつある。
もともと地元ネタが多いが、今回は東京公演を意識し、新幹線ネタを選んだという。
ただ、それだけでは短いのか、途中にガチガチの地元ネタ「女ビルの一生」という別作品が挟まれていて、これが滅法、面白かった。
福岡の廃業したデパートなどの登場人物たちが、商業ビルの栄枯盛衰を演じていく。
はっきり言って、私は福岡の土地勘は全くない。博多と福岡の違いも分からないし、天神と中州の位置関係も分からない。
きっと、地元の人や福岡出身者なら、もっと楽しめるのだろうにと思ったが、そうでない私でも十分に面白かったのは、もちろん劇団の力によるところが大きい。
と同時に、地元の人々に支えられて人気を保っている地方文化の担い手には、中央の団体にはない勢いがあるのだなと感じた。
漠然と「地方の情報発信力」の強さを感じさせてもらった公演だった。
「ギンギラ太陽’s」公演は12月7日まで、東京・東池袋のあうるすぽっとで行われている。

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