マイケルとプリンス
マイケル・ジャクソンが死んでもう2週間。純粋にいうとマイケルネタではないが、今回、あまり話題になっていないので、あえて、マイケル周辺ネタをもう1本。
ビートルズといえば、ストーンズ。ユーミンといえば中島みゆき。ではマイケルといえば、そう、プリンスだよね。
マイケルの息子がプリンスというのは今回、初めて知ったけれど、ここで話題にするのは、もちろんミュージシャンのプリンス。1980年代の洋楽は、この2人+マドンナがリードしていて、マドンナは真っ先に追悼コメントを出したけれど、やっぱりというか、プリンスは沈黙している。
マイケルの来日公演はあまり印象にない私だが、86年に横浜スタジアムで行われたプリンスの初来日公演は、いろいろな意味で強烈に印象に残っている。
股間を触るしぐさを取り入れたダンスで注目を浴びたマイケルだが、プリンスは股間を触るどころか、腰に巻いた鎖をパンツの中に入れて、それを取り出し客席に投げ込むという実にケシカラヌ行動に出た。
あの鎖がもし、自分の目の前に飛んできたら、どうすればいいのだろう。ちょうどエイズが流行していたころだし。
さまざまな革新的な試みでスターダムにのし上がったマイケルだが、プリンスと比較すると、マイケルは王道、プリンスは異端という感じがする。
2人を比較してくっきりと浮かび上がってくるのは、マイケルはブラック・ミュージックに連なる者、プリンスは黒人でありながらロックに挑戦した者という対比だ。
ロック(ロックンロール)はもともと、白人の演奏するR&Bをそう呼んだことから生まれた言葉であり、黒人のロック・ミュージシャンは存在自体が矛盾をはらんでいる。プリンスの異端性は、その辺に端を発していると思う。
音楽的には王道を歩んだマイケルだが、私生活では奇行ばかりがクローズアップされ、後半生は単なる変人となってしまった。
音楽的には奇妙な改名や既成の流通への挑戦など突飛な行動が多いプリンスだが、生活を破たんさせることもなく、ミュージシャンとしては堅実な道を歩んでいる。
実は86年のプリンス公演では、ステージ以外でびっくりするようなことを体験した。
アリーナのかなり前の方で見ていた私の1列後ろで警備員と客がもめている。その席の券を持っていない女性2人が友人の席へ割り込んでいたようで、2人分の席に4人がいるような状態になっていたのだ。
目の前でプリンスが演奏しているのに、騒々しいなと振り返ってビックリした。ズルをして入ってきた女性客は超有名なミュージシャンと超有名な美人歌手だった。
マイケルの話から、かなり脱線してしまうが、プリンスの公演だから、あの2人もあんなことをしたのか。そんなワルイことをしてみたくなる魅力がプリンスにはある。
今回のマイケルの死をプリンスはどんな風に受け止めているのだろうか。

コメント