シェリル・クロウとジャクソン・ブラウン
シェリル・クロウとジャクソン・ブラウンという微妙な組み合わせの来日公演が始まった。
70年代のウエスト・コースト・ロックの代表人物と90年代のグラミー・クイーン。どちらも典型的な白人ロックというのが共通点で、微妙なというのは、絶妙なと言い換えてもいい、サウンド的には的を得た組み合わせともいえる。
正直言って90年代の洋楽には疎いので、シェリル・クロウのことを語る資格はないが、想像していたよりも、カントリーっぽいなという印象だった。
ジャクソン・ブラウンは大好きなアーティストの一人で、何度か来日公演を見ているが、この人は基本的にソングライターで、パフォーマーではないと思う。バンド編成のライブは迫力不足で、むしろアルバム「ソロ・アコースティック」のようなサウンドの方が合っているような気がした。
でも、もの足りなかったということは全くなくて、こういうスタイルのライブはなかなかいいなと思った。
それぞれ単独で90分ずつ、最後にデュエット2曲、休憩を入れて3時間半を超える長丁場だが、2人ともソロで十分通用するアーティストで、単独で2公演見ることを考えると、一気に2アーティストを見れるのは、お得感がある。
冒頭に書いたように微妙な組み合わせと感じたのは、ファン層は似ているかもしれないが、年代的な開きがあるので、2アーティストとも大好きという人は少ないような気がする点。そういう意味でも、シェリルのファンが、ジャクソン・ブラウンの姿を見たり、ブラウンのファンが、シェリルのギター・プレイを見たりと意外な発見や楽しみがあって、これもライブならではのお得感につながるのではないか。
私は冒頭のシェリルを見て、なぜかヤイコを思い浮かべた。ジャクソン・ブラウンは布施明に似ているとの感想が客席から聞こえてきたりした。
このあと、公演は12日の新宿厚生年金まで全国で6公演が行われる。
厚年のライブは、同所での最後の洋楽公演となるという。

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