2016年10月28日 (金)

♪♪秋の夜長のジャズ特集♪♪

◆第70回(10月16日放送)

 この番組は、ここ東京港区麻布台が世界に誇るラジオ日本のレコード室のお宝音源だけを使って皆様にお届けする、滅多に無いマニアックな音楽番組です。

 レコードはかけなきゃ音が出ない。その通りでございます。お相手は日本一のレコード大好き男、宮治淳一です。

 本日は秋の夜長のジャズ特集をお送りします。

①「Watermelon Man」

Mongo Santamaria Band

 モンゴ・サンタマリアはラテン・ジャズの始祖みたいな人です。1917年、キューバのハバマで生まれ。革命以前にニューヨークに来て、ペレス・プラードやチト・プェンテ、ファニア・オールスターズらと共演して、ラテン・ジャズの基礎を築きました。

 この「ウォーター・メロン・マン」は1961年から62年にかけて、ピアニストのハービー・ハンコックが録音して、ちょっとヒットさせています。信じられない話ですが、シングル・ヒットしているんですね。

 それをさっそく彼がコピーをしてリリースしたところ、何と1963年にシングル盤として10位まで上がった。以降、いろんな人がカヴァーしています。

 私も姉が買ってきた当時のCBSソニーの2枚組のギフト・パックに、ハービー・マンのこの曲が入っていて、いい曲だなと思ったことがあります。

 本日は秋の夜長のジャズ特集ですが、全然、秋っぽくない曲で始まりました。

 私はジャズの専門家ではありません。ポップスが好きなんですが、ジャズの曲がシングルになって、ビルボードHOT100やキャッシュボックスでヒットした時代があるんですね。

 とくに1960年代はジャズがポピュラー化した時代で、そういった曲を選んでみました。だから普通のジャズ特集とは、全然違います。3分を超える曲はほとんどない。シングル盤になっているわけですから。

 きょうはほぼ100%に近い形でシングル盤でお送りします。

 次は1966年、11位まで上がった曲です。

②「Mercy, Mercy, Mercy」

Cannonball" Adderley

 聴いてみて分かる通り、ライブ盤です。1968年に出た「ライブ・アット・ザ・クラブ」からのシングルカットです。R&Bチャート2位、ポップチャート11位ですから、堂々たるヒット曲ですね。

 本当にポップ・マーケットにクロス・オーヴァ―したわけです。バッキンガムスのボーカル・バージョンもヒットしています。

 キャノンボール・アダレイはフロリダのタンパ出身で、弟のナット・アダレーとともに1950年代、60年代のジャズ・シーンを引っ張った人なんですが、ジャズだけじゃなく、ポップのフィールドでもヒットしたおかげで、けっこう人気がありました。

 キャノンボールというのは、ニックネームですね。とにかく体が大きいのです。なかなかいいニックネームだと思います。

 次の曲です。この曲は知っていましたが、まさかシングル・ヒットしているとは思いませんでした。

 素晴らしいトランペット奏者で結構早く死んでしまいました。リー・モーガンの「ザ・サイドワインダー、パート1」です。

③「The Sidewinder, Part 1」

Lee Morgan

 もともと10分くらいの曲をパート1とパート2に切って、5分ぐらいにしています。それが64年に81位まで上がっています。こういうものがチャートに上がったというのは、すごいことです。

 1963年12月の21日、ニュージャージーにあるルディ・ヴァン・ゲルダーのスタジオで録音したということです。25テイクも取ったといいます。でも、よくシングルを切りましたね。素晴らしいアイデアだと思います。

 次はデイブ・ブルーベック・カルテットです。「テイク・ファイブ」のヒットで日本でもおなじみですが、彼はシングル・ヒットが3曲あります。「テイク・ファイブ」の次にヒットしたのが「アンスクエア・ダンス」。これも変拍子。次にヒットした、最後のヒットが次の曲です。

 1963年に69位まで上がっています。サックスのポール・デスモンドが素晴らしい味を出しています。

 デイブ・ブルーベックは2012年まで生きていました。92歳まで生きていました。長生きでしたね。

④「Bossa Nova U.S.A.」

The Dave Brubeck Quartet        

 ジャズ特集の後半は私の好きなギタリスト、ウェス・モンゴメリーです。ウェス・モンゴメリーといえば、オクターブ奏法で有名ですが、まだそこまで行っていない頃、おそらく、デビュー・アルバムからのシングル・カットではないかと思います。

 「パシフィック・ジャズの301」。パシフィック・ジャズのレーベルから出した最初のシングル盤ではないかと思います。

⑤「Fingerpickin'」

Wes Montgomery Quartet

 かっこいいですね。1958年のレコーディングとは思えないリズミックさです。

 続いては、1曲ぐらいボーカルをいきましょう。私の大好きなエラ・フィッツジェラルドです。皆さん、ご存じの曲です。ベルリンのライブ。これしかありません。「マック・ザ・ナイフ」です。

⑥「Mack The Knife」

Ella Fitzgerald

 最後の曲は私の大好きな曲です。日本語タイトルが「風の吹くまま」という曲です。

 サンフランシスコの素敵なピアニスト、ヴィンス・グアラルディ・トリオが演奏しています。シェルビー・フリントのヴォーカル・ヴァージョンも有名です。1962年、22位までシングル・ヒットしています。

⑦「Cast Your Fate To The Wind」

Vince Guaraldi Trio

 皆様と楽しい時間を過ごしてまいりました「ラジオ日本 名盤アワー」。本日は秋の夜長のジャズ特集をお送りしました。お相手は日本一のレコード大好き男、宮治淳一でした。ごきげんよう。さようなら。バイバイ!