意外性こそ男の魅力なのだ
大学生を取材していると、荒井由実さんのようにふと、思います。「あの日にかえりたい」と。でもわたしは学生当時、試験が大の苦手で、いつも泣きそうになりながら取り組んでいました。私大ではそんなテストも、ようやく終了の時期でしょうか。今秋ドラフトの超目玉・中大の澤村拓一投手も無事、試験を終えたようです。このほど、ゆっくり話す機会がありました。
最速156キロを誇る、スタミナ抜群の本格派右腕。鍛え上げられた立派な体格のイメージが先行していた澤村でしたが、意外な一面を垣間見ることもできました。
わたしが学生と話をする時に、必ず訊くことがあります。
「澤村くんは新聞、読んでる?」
「はい。読んでいますね。寮ではスポーツ報知ともう一紙、スポーツ新聞を購読していますんで」
「おお、うれしいなあ。ありがとう」
「自分は将来的に『日経』も、ちゃんと読めるようになりたいんです。野球を終えてからのセカンドキャリアも、大切だと思いますんで」
へえ~! 野球担当記者を7年ぐらいやっていますが、世間話に「日経」という言葉が出てきたのは、元巨人ヘッドコーチの近藤昭仁さんぐらいだよ! 思わず、感心しました。
澤村は最近読んだ本に「スカウト」(安倍昌彦さん著・日刊スポーツ出版社)を挙げてくれました。プロのスカウト陣は今季、澤村を徹底調査することでしょうが、澤村もスカウトさんの仕事に強い興味を持って、読み進めたとのことです。いわば「逆調査」とも言えるかな!?
球威ばかりがクローズアップされますが、一人の人間としての「澤村拓一」にも、興味を持って取材していきたい。そう思わせる若者でした。 なるほど。意外性こそが、男の魅力を際立たせるのだなあ。


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