2月4日、新入生合流。
慶大の新入生が練習に初参加するということで、日吉まで取材に行ってきました。内部進学、AO入試合格者、指定校推薦の35名が参加。おろしたての真っ白なユニホームに、黒いマジックで大きく書かれた名前が初々しく映ります。その中でも、187センチの長身はよく目立つ。慶応高から進学する白村明弘投手に、話を聞いてきました。プロ志望届を出せば、ドラフトでの上位指名は確実だった逸材です。
新鮮に映ったのは12ミリの丸刈り姿。「気合い入れてきました」。新弟子として一から臨む気持ちが伝わってきます。シーズンオフも塾高の練習に参加して、多い時にはブルペンで100球ぐらい、投球練習してきたという。この日の長距離走でも軽快な走りを見せていました。コンディションの良さがうかがえます。
野球部を引退後、意外な「社会勉強」を積んだことも明かしてくれました。
「バイトもしてたんです」
「どんな?」
「フレッシュネス・バーガーで」
「へえ~!? 作る方?」
「いえ、レジです」
「どこの?」
「麻布十番です。引退して、11月から3ヶ月。時給は850円でした」
ダハハハハ! 十番のフレッシュネス・バーガー前はオレもよくジョギングで通るよ。まさかプロ球団が熱視線を浴びせた最速148キロの剛腕が、あんなオシャレなエリアでバイトしているとはなあ。
考えてみたら、大学の野球部に入ったら、なかなかバイトはできないもんねえ。そう考えると、いい時期に、いい経験をしたといえるかもしれない。
07年は早大・斎藤佑樹。08年は明大・野村祐輔。09年は亜大・東浜巨。毎年、神宮には恐れ知らずの1年生が新しい風を吹き込み、十代の持つ無限の可能性を感じさせてくれます。
「『ラストゲーム 最後の早慶戦』を見たんです。昔からの伝統を知った時に、やはり早稲田は意識しますね。斎藤さんと投げ合うのが、目標です。倒したい」
そういえば早大に入学したばかりの斎藤佑樹も3年前の今頃、気持ちいいぐらいに大きな夢を語ってくれました。僕らはそれを前のめりで原稿にした。それから数ヶ月後、ほとんどが現実になってしまうとは、予想できずに。
「ひとつひとつ、きちんとやっていかないと」
先輩たちの練習を見つめながら、白村は謙虚に、素直な思いを吐露してくれました。絶対的エース左腕・中林伸陽が卒業し、投手陣の競争は横一線。真っ白なユニホームは4月になった頃、土の色にまみれ、落ちなくなっているでしょう。そんな春。自信満々に相手打者を見下し、神宮のマウンドに立つ白村の姿を、ぜひとも見たいと思っています。
【前回の答えです!】
(1) 言い訳は進歩の敵
(2) 「失敗」と書いて「せいちょう」と読む
(3) 一生懸命に勝る美しさはなし
いかがでしたか? わたしは(3)が、特に好きです。


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