大学選手権総括ッ!
17日には生まれて初めて人間ドックを受診しました。バリウムは予想以上にゴクゴクいけました。結局「早慶戦病」(激闘へとあまりに入れ込みすぎて体調を崩し、発熱やノドの痛みを伴う病。聞くところによると小生だけでなく発症例は多数)は大学選手権期間中も治癒せず。というより、大学選手権に熱中しすぎたことから「選手権病」も併発したようです。アマ野球バカ記者にとっては、秋のドラフトが終わるまで、平穏が訪れることはないのかもしれません。
試合のエッセンスについては連日、紙面でたっぷりレポートさせていただきました。なので、紹介できなかった話題を、つれづれなるままに書き綴ってみたいと思います。
【東洋大】
強かった。投打にハイレベルで戦力がそろい、かつ高い意識で試合に臨んでいるのが伝わってきました。藤岡くん、MVP獲得、おめでとうございます。ボールの出所が見えにくいフォームから、内角へズバッと球威あるストレートを投げ込む。決勝戦の堂々としたマウンドは、見事でした。大学日本代表では、群馬の中学軟式の先輩、斎藤佑樹投手と同じユニホームを着ることになるのかな。世界の強豪を相手に、力投を期待しています。
東洋大2年ぶり日本一!箱根駅伝Vに続いた!
http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/ama/news/20100613-OHT1T00299.htm
東洋大・高橋監督が胴上げ落下
http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/ama/news/20100613-OHT1T00301.htm
「カトちゃん、ウチの記事、小っちぇえなあ! 頼むよ、毎朝、楽しみにしてんだから~!!」。準決勝の試合前、高橋監督にプレッシャーをかけられました。V原稿は異例の2本立て。たっぷりお祝いさせていただきました。
【東海大】
最終日の紙面での総括座談会でも書いたが、今大会、わたしの選ぶMVPは菅野。しばらく見ないうちに、すごい投手になっていた。現在の状態のまま、プロ野球のローテを任されても、きっちりと仕事できるほどの実力を備えていると思う。同大戦7回参考ノーヒッター&慶大17K完封で、弊紙の裏一面も2度ゲット。W杯がなかったら、いずれも1面だったでしょう。ヤフートップでも数回にわたり、掲載されていました。
決勝では東洋大に攻略されたが、前日の準決勝では慶大相手に142球と力投している。慶大戦の神宮は真夏の気温だった。人工芝で照り返す中での熱投は、想像以上に体力を消耗したことだろう。ただただ、おつかれさまと言いたい。
打率6割と打ちまくった主将・伊志嶺のバットも鮮烈だった。「巧いな。野球をよく分かっているな」という好プレーが随所にあった右打ちの外野手。日本代表でも、キャプテンでしょうか。センス抜群。小生がプロのスカウトなら、絶対に欲しい選手です。
【慶大】
神宮が超満員に膨れあがり、独特の空気の中で争われる早慶戦を制し、天皇杯を手中に収めてから、さらに一発勝負のトーナメントへと臨む。そんな中で大学選手権を制するのは、とても難しいことなのだと、あらためて痛感させられました。早慶戦に向けて、ピークに持っていった心身を、もう一度上げていくのは、たいへんだったことでしょう。
午後6時34分にプレーボールとなり、ナイトゲームになった桐蔭横浜大戦、東明(とうめい)投手の前に7回途中まで無安打無得点だった時には、ドキドキしました。ノーヒットノーラン達成時のネット用速報の予定稿を書き上げた瞬間、ヒットが生まれましたが!
とはいえ、昼間の六大学とは違い、神宮の夜空に響く「シリウス」や「アラビアンコネクション」の実に素晴らしきことよ! リーグ戦とは違った3試合を経験して、学んだこともまた、大きいと思います。六大学開幕時の下馬評を思えば、全国4強、立派です。17Kで完封されたとはいえ、あの日の菅野は、プロの打線でもそうそう打てないよ。
そういや慶応高の上田監督がブログで、こう記していました。「大学の春の仇は夏に高校が返す」。しびれる一言でした。
余談ですが、慶大・桐蔭横浜戦の取材が終わったのは21時半ぐらい。久々に締め切り時間との格闘になりました。楽天担当だった去年は試合後、ノムさんのボヤキをえんえんと聞いてから、短時間で長い原稿に取り組んでいたのに、随分鈍ってしまった。そんな中、原稿執筆中に記者席の隣では仕事を終えた他紙記者が、大声で「AKB48総選挙」について持論を展開していた。こういう時に限って、内容がよく聞こえてきます。
プレスルームを撤収間際に、後輩の片岡(A)がつぶやきました。「AKB48のエース・前田を見ていると、どうしても阪神・上本を思い出すんですよね…」。確かに、似ているって!
慶大サヨナラ13年ぶり8強!
http://hochi.yomiuri.co.jp/event/baseball/news/20100610-OHT1T00011.htm
【桐蔭横浜大】
3年生エース・東明大貴投手の好投は光るものがありました。1回戦の愛知学院大戦では4安打無四球完封の快投。2回戦の慶大戦では連投にもかかわらず、7回途中まで無安打無得点と好投。鉄腕ぶりを見せつけました。最後は1-2でサヨナラ負けしましたが、しなやかな腕の振りから繰り出される最速147キロの直球は、鮮烈でした。
試合前、萩原康・助監督にお話をうかがいました。野村克也さんが監督だった社会人・シダックスでは投手コーチ。野間口貴彦や武田勝を育てたことでも知られています。選手からの信頼は絶大なものがありました。萩原さん、東明って岐阜の富田高校出身とあるけど、高校時代から知られた選手だったんですか?
「いやあ、全然だよ。夏の大会は3年連続初戦敗退だからね。入学してから『ちょっと打撃投手やらせてみようか』って使うと、すごく良くて。『じゃあ、紅白戦で投げさせようか』『オープン戦で使ってみようか』ってやってみたら、ちゃんと結果を残したんだよ。で、気づいたらエースになっていた」
へえ! 文字通りの『雑草』じゃないですか!!
対戦した慶大・江藤監督も「十分ドラフトでかかる投手」と讃えていました。サヨナラ負けの直後、高校球児のように、悔し涙を流していたエース。これから先、もっともっと、手ごわい投手に成長するかもしれません。今後も要チェックです。こんないい投手に出会えることこそ、全国大会の楽しみだよねえ。
【北大】
紙面ではめいっぱい報じてきましたが、最後にヒトコト。ローマは一日にしてならず。創部110年目での快挙も、OBの方々が汗を流し、築き上げた伝統が、結実した成果なのだと拝察します。
そんな中、1学年上の卒業したキャプテンは、我が母校・水戸一高OBの服部君だったと聞き、誇らしいです。服部くん、もしこれを読んでいたら、連絡下さい。帰省時には同期の鈴木寛明くん(早大野球部-筑波大大学院野球研究室)あたりとメシ食いに行こう。北の大地での奮闘ぶりを、いろいろ聞かせてください。
その他、参加26チームの選手、関係者の皆さん、たいへんおつかれさまでした。今後も「スポ報」は大学野球の味方です。全国から、楽しい話題をお寄せ下さい。
週末は平塚での日本代表選考合宿に密着します!


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