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2016年8月23日 (火)

新春フル 一覧表と写真で紹介

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 明日24日のスポーツ報知(東京本社版)は来年1月から3月までに開催されるフルマラソン特集。全国36大会の一覧表のほか、ランナーにお得な5大会を紹介しています。
 すでにエントリーが始まっている東京はコースが大幅に変わり、より華やかで記録の出やすい大会にパワーアップ。勝田はJRの上野東京ライン開業でアクセスが向上し、名古屋ウィメンズはタキシード姿のイケメン君がお出迎え。四万十川桜は清流とお花見を楽しみ、いぶすき菜の花は制限時間が8時間とファンランには最適です。
 観光を兼ねて参加するか、やっぱり記録にアタックするか。来年のレース選びの参考にして下さい。
 写真=黄色い菜の花が自慢のいぶすき菜の花マラソン

2016年8月21日 (日)

トランス・エゾ 20年目の誓い

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 「TRANS・YEZO」(トランス・エゾ)は20日、最終ステージ(浜頓別ー宗谷岬60.7キロ)が行われ、2週間の全行程を終了しました。宗谷岬と襟裳岬を往復する「アルティメイト・ジャーニー」に出場したランナーの走歩した距離は1097.3キロ。北海道の風景、人、食を見て感じた「走り旅」でした。
 「アルティ」の中村磨美さん(59)=神奈川・横浜市=は通算184時間11分で走り切って10回目の完走。今回も入浴時のマッサージやストレッチを入念に行い、足のダメージを最小限に抑えて14日間を乗り切りました。
 「今年は日程が少し遅れて始まり涼しくて走りやすかった。ここは仲間との貴重な時間を過ごす場所。私には幸せな環境で、大人の合宿なんです」と中村さん。毎年、安定した走力を披露し「トランス・エゾの女王」と呼ばれてますが、大会後には一緒に走った参加者にはがきを送って感謝の気持ちを伝えています。
 1997年にスタートした大会は今年で記念の20回目。主催者の御園生維夫(みそのう・ゆきお)さん(50)は「タイムや順位よりも自然や文化、出会いをゆっくりと楽しみ、旅をするように走る。そのコンセプトは今も昔も同じです。時代は変わっていきますが、変わらなかったから続けてこれたのかな」と、しみじみと振り返ってました。
 最終日前日の19日、浜頓別の宿舎で参加者全員からお祝いのケーキが贈られた御園生さん。思わぬサプライズに「最初の20年は終わりましたが、新しい20年をみんなで作っていきましょう」と感無量の様子で呼びかけてました。
 写真=宗谷岬に向かうオホーツクラインの9キロ続く直線に立った参加者たち(右から4人目が中村さん)

2016年8月19日 (金)

ウルトラ命 笑顔でグランドブルー

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 「ウルトラ命」第2回は6月のサロマ湖100キロウルトラマラソンを11時間45分3秒で走り、20回目の完走を果たして大会称号「グランドブルー」を獲得した大場弘子さん(69)=北海道札幌市=。「苦しい顔はしない。仲間とすれ違ったら笑って声をかける」ことが、レースでのポリシーです。

 ここ数年は月100キロぐらいしか走ってません。サロマ湖のあった今年6月も30キロほど。ちょっと不安でしたが「記念の20回目だから完走できればめっけもの」と気楽にかまえてたら何とかイーブンでいけた。北見市に住む長男家族が応援に来てくれ、ゴール後に可愛い孫たちに「お土産話」をしたくて頑張りました。
 私の走歴は今年で30年。長男が小学校6年生の時、マラソン大会の練習に付き合ったのが始まり。子供より私がはまってしまい、近所の真駒内公園のランニングが日課になった。当時は主人が病気で亡くなり母子家庭になったころで将来が不安だった。走っていれば心配ごとも泣きごとも汗と一緒に流れていくようで、ずいぶん救われました。
 走り始めて10年後の1996年、妹(能渡貴美枝さん、2004、05年のスパルタスロン女子の部連覇)に誘われURC(ウルトラ・ランナーズ・クラブ=札幌市)に入会。その年、サロマ湖を11時間19分20秒で初完走し、以後、母親が倒れて欠場した年を除いてサロマ湖にはずっと出場しています。URCの仲間とは毎年、バスを貸し切ってサロマ湖へ出発。乗車して即、宴会になって宿舎に着いても遅くまで飲んでます。みんなで過ごす楽しい時間だから、コースで走りながら「だれかに会えないかな」とキョロキョロ。すれ違ったら笑顔で声かけ、足が痛くても苦しそうな顔は見せません。
 2000年にはさくら道国際ネイチャーラン(250キロ)、ギリシャのスパルタスロン(246キロ)を完走。スパルタスロンはその1回だけですが、さくら道は計6回出場(1回リタイア)。初めて出場した年は雨が降り続き、夜中から雪に変わって気温は氷点下に。寒くて「もう無理」と思いながら孤独と闘ってゴールした時の達成感に心底しびれました。
 大会に出ると主人のことをよく考えます。「私がこんなに長い距離を走っているとは思ってないよね」「あなたが生きていたら私は走ってないかも」。主人の元同僚たちも私が走っていることを知っていて、大会で入賞して新聞に私の名前が載っていると「まだ健在ですね」と書かれた年賀状が届く。もうすぐ70歳で辞め時かなと思いますが、どうしましょうか。
 ◆大場 弘子(おおば・ひろこ)1946年10月14日。北海道長万部町生まれ。100キロベストは9時間56分23秒(2002年、サロマ湖)。154センチ、43キロ。血液型B。
 写真=今年のサロマ湖100キロ、スタート前の大場さん(左から3人目)

トランス・エゾ 最長98.3キロ

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 「TRANS・YEZO」(トランス・エゾ)は18日、第12ステージ(旭川大ー美深98.3キロ)を終えました。前日は台風7号の影響で雨と風に見舞われましたが、この日は台風一過。参加者は快晴の下、大会最長距離のステージに挑みました。
 まだ暗い午前3時に旭川大を出発した一行は上川盆地から名寄盆地へ。途中には水田地帯や丘陵、ひまわり畑などの光景が広がってます。日差しはきついものの、午後1時過ぎから涼しくなって走りやすい1日だったそうです。
 トランス・エゾは参加者が必要な荷物を持って走るのが「ルール」。宗谷岬と襟裳岬を往復する「アルティメイト・ジャーニー」(1097.3キロ)は2週間の行程なので、皆さん、背負うリュックをいかに軽くするか頭を悩ませます。
 坂東良晃さん(49)=徳島市=のリュックの重さは約500グラムで、中身は着替え一式(Tシャツ、短パン、ソックス)、薬品(鎮痛剤、胃薬、ばんそうこう)、歯ブラシ、ランプ、携帯電話、充電器、財布(5~6万円)など。宿舎に着くと衣類を洗濯し、翌日用の衣類を着たまま就寝。かさばるペットボトル類は持たず、途中のコンビニや自販機で給水します。
 北海道が舞台のレースですから、20キロ以上もコンビニや自販機がない所もあります。前日のミーティングでこうした情報をしっかり把握することが、安全に乗り切る必須テクニックだそうです。
 写真=名寄市の東雲峠を走る篠山慎二、和子夫妻

2016年8月18日 (木)

トランス・エゾ 美瑛の丘への思い

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 「TRANS・YEZO」(トランス・エゾ)の一行は17日、接近する台風7号の影響による雨と風の中を進みました。この日の第11ステージ(富良野ー旭川大66.9キロ)は北海道ならではの景色が広がる所だけに、ちょっと残念な天候でした。
 襟裳岬から宗谷岬に向かう「toそうや」(556.1キロ)には荻野浩(51)さとみ(46)夫妻と長女・瑛未(ひでみ、13)さん=愛知・名古屋市=が家族3人で出場。父は実業団の愛知電機女子陸上競技部監督、母は国際女子マラソンの参加資格を持つランナーと、実績十分の両親とクロスバイクに乗った娘の「走り旅」です。
 荻野家にとっては、「美瑛の丘」を通過するこの日がハイライト。2001年、初めて出場したさとみさんは、美瑛に広がるなだらかな丘陵地帯を見て心から感動しました。2年後に瑛未さんが生まれた時は、迷わずその地名から1字をとって命名したそうです。
 「今日はずっと雨が降ってましたが、娘は一度も弱音をはかなかった。美瑛の丘を黙って見てたけど何かを感じてくれたかな。トランス・エゾには人生が凝縮されていて、足の痛みや悔しさを乗り越えたら励みになる。毎回、成長させてくれる大会から学んでほしいですね」。1年に1回だけの大切なイベントへの思いを、母親はしみじみと語ってくれました。
 浩さんは所用のため17日までの参加でしたが、母娘の旅は最終日の20日まで続きます。「瑛未は食欲もあって元気ですが、私はだいぶ疲れてます」。さとみさんはアイシングやストレッチを入念にこなして翌日に備えてました。
 写真=楽しそうに走る荻野ファミリー

2016年8月17日 (水)

トランス・エゾ 狩勝峠から富良野へ 

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 「TRANS・YEZO」(トランス・エゾ)の一行は、日本最北端の宗谷岬を目指して北上中です。気温30度超の暑さに苦しんだ15日の第9ステージ(忠類ー新得87.5キロ)とは対照的に、16日の第10ステージ(新得ー富良野79.8キロ)は雨まじりの涼しい気候となって、参加者は少し元気を取り戻したようです。
 襟裳岬から宗谷岬に向かう「toそうや」(556.1キロ)には植村昭男(56)ひろみ(42)夫妻=福岡・北九州市=が参加。2012、14年に続く3度目の出場の夫が、序盤は初出場の妻を引っ張ります。16日は霧に包まれた標高644メートルの狩勝峠を上って下って30キロ過ぎまで同行。素足サンダル「ワラーチ」を履いた妻は「こんなに長く一緒に走ったことあるかな?」と、うれしそうでした。
 昭男さんは内科専門の開業医。トランス・エゾに参加すると最低9日間は病院を休むことになり、隔年出場が精一杯とか。それでも「大好きな北海道の景色を自分の足でたどれる。2年に1度の貴重な時間なんです」と意欲十分です。
 明日17日の第11ステージ(富良野ー旭川大66.9キロ)は、なだらかな丘陵地帯の中をまっすぐに延びる道など、絵葉書のような北の大地の光景が広がります。写真好きの昭男さんは2年前のその日、走っては止まり150回以上、夢中でシャッターを押したそうです。
 写真=狩勝峠を下る植村夫妻

2016年8月14日 (日)

トランス・エゾ 宗谷岬へ北上

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 北海道を縦断する「TRANS・YEZO」(トランス・エゾ)は14日、第8ステージ(襟裳岬ー忠類)に入りました。初日の7日以来、北の大地を南下してきたレースは襟裳岬で折り返し、この日から宗谷岬に向かって北上。前半と後半は別ルートをたどるため、ランナーは違う景色をたっぷり楽しめます。
 宗谷岬と襟裳岬を往復する「アルティメイト・ジャーニー」(1097.3キロ)に出場した田畠実さん(58)=富山県=は今回、節目の10年連続出場。2004年に山口萩往還マラニックの250キロ完走を果たし、「次はどの大会に行こうか」と富山の友人に相談すると、トランス・エゾを勧められました。
 07年に襟裳岬から宗谷岬を目指す「toそうや」(556.1キロ)で初出場したものの、第4ステージ(富良野ー旭川大)で道に迷って制限時間オーバーに。翌08年も同じ場所で同じミスの繰り返し。「ここは向いてないのかな」とショックを受けましたが、ゴールの宗谷岬に着いた大きな感動がすべてを帳消しにしてくれたそうです。
 最長距離の「アルティ」は昨年まで5年連続完走。途中でへばった方と一緒に走ることが多く、各ステージの制限時間を目一杯使って走ります。「ここに来ることは年間行事の一つで、渡り鳥が季節に動くのと同じ。仲間を励ましたり助けられたりとか、いろいろあるよ」。大会を知り尽くしたベテランのスタイルは今年も変わってません。
 写真=襟裳岬付近の丘陵を走る田畠さん

トランス・エゾ 襟裳岬に到着 

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 北海道を縦断する「TRANS・YEZO」(トランス・エゾ)は13日、第7ステージ(浦河ー襟裳岬)が終了。スタート地点の宗谷岬から襟裳岬までの前半(541.2キロ)が無事に終わり、「toえりも」に出場した7人と14日から宗谷岬を目指す「toそうや」(556.1キロ)の10人の歓送迎会が行われました。
 宗谷岬と襟裳岬を往復する「アルティメイト・ジャーニー」(1097.3キロ)に、2年ぶり3回目の出場の坂東良晃さん(49)=徳島市=は快調に飛ばしています。5月に高知県で開催された土佐乃国横断遠足(室戸岬ー足摺岬242キロ)を完走。月間500~600キロ走って今大会に備えてきました。
 「国内のステージレースはトランス・エゾでしか体験できません。しかも競技的な雰囲気はなく、いろんな年齢の方が楽しんでる。ユニークな大先輩たちから貴重な話も聞ける大人の合宿なんですよ」と坂東さん。その一方、「アルティは2年前にも参加してます。当時の自分の記録を超えるのが目標」と意欲十分。時間節約のため、給水や給食の際も止まりません。
 お楽しみは「1日に10本ぐらいは食べる」というアイスキャンディ。大好きな「ガリガリ君」などをコンビニで購入しては、ゆっくり走りながらかじっています。「座って休むと足がパンパンになる。止まらない方が楽なんです」。宗谷岬に向かう後半も、坂東さんは全力で駆け抜けそうです。
 写真=太平洋を右手に襟裳岬を目指す坂東さん

2016年8月12日 (金)

ウルトラ命 2泊3日「大人の遠足」

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 ウルトラマラソンの魅力をランナー自身が語る「ウルトラ命」を本日8月12日からスタートします。第1回は先月31日の北オホーツク100キロマラソン(北海道浜頓別町、猿払村)を11時間36分23秒で完走し、女子5位に入った高桑りずみさん(48)=東京都=。ラン仲間とのウルトラツアーを企画し、観光も楽しんでます。

 北オホーツクは、所属する千代田走友会の13人で参加しました。午後から日が照ってきて気温は30度を突破。地元の方によると「30度以上の日は年に1回あるかないか」で、泊まった民宿にもエアコンがないような場所なのに、当日はすごく蒸し暑かった。
 100キロの部のコースは北に反時計周りで50キロ走ってスタート地点に戻り、今度は南に時計周りで50キロ。スタート地点に帰ってきて、また走り出すのは気が滅入ったなあ。牛や馬のいる牧草地が目の前に広がり、絵はがきみたいな美しい景色だったけど、日陰がほとんどなかった。同行した13人中、4人が完走できず残念でした。
 最近は年に1~2回、地方のウルトラに観光を兼ねて出かけてます。2泊3日の旅を私が企画して仲間を集い、これまで阿蘇カルデラ(熊本・阿蘇市など)、隠岐の島(島根・隠岐の島町)、飛騨高山(岐阜・高山市)、いわて銀河(岩手・北上市)に出場。大会がないと行かないような遠隔地ばかりで、楽しい大人の遠足なんですよ。
 私はかつて、フルマラソンの記録向上ばかりを考えてました。タイムが落ちて走ることを辞める人もいますが、私の場合はウルトラに出会えてラッキーだった。ウルトラはまず、完走が目的でゆっくり走れる。それでもゴールした時の達成感は大きくて驚いた。ランナーはライバルではなく、同じ距離を走る仲間。ある大会で20キロ近く一緒に走った人がいて、今でも交友関係が続いてます。
 今回の北オホーツクは、ランチがおいしかった。到着した土曜日は宗谷岬で魚定食、帰りの月曜日は稚内でウニ・イクラ丼を食べ、たくさん買い物もできて大満足。ちなみに来年は奥出雲(島根・奥出雲町)に行きます。おいしい料理を食べられる日程を、じっくり考えたいです。
 ◆高桑 りずみ(たかくわ・りずみ)1968年6月7日、広島・福山市生まれ。32歳から走り始める。ベスト記録はフルが3時間18分31秒(2007年、勝田)、100キロが10時間28分1秒(10年、サロマ湖)。154センチ、45キロ。血液型A。
 写真=北オホーツクの26キロ付近を走る高桑さん(前列右)

 次回「ウルトラ命」は19日掲載

2016年8月11日 (木)

トランス・エゾ さあ太平洋側へ

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 北海道を縦断する「TRANS・YEZO」(トランス・エゾ)は11日、第5ステージ(栗山ー富川)に入りました。前日まで3日連続、80キロ以上の距離を踏んできただけに、この日の72.1キロはホッとひと息つける行程でしょう。
 コースは広大なタマネギ畑に始まり、山間部を抜けて鵡川から太平洋側に出ます。ゴールの富川まではサラブレッドの牧場を眺めながら、スタートの宗谷岬から400キロ地点を通過。天候も例年より涼しく、さわやかな風に助けられての快適なステージでした。
 今回で9回目の出場の南憲次さん(66)=東京都=は、宗谷岬と襟裳岬を往復する「アルティメイト・ジャーニー」(1097.3キロ)に初エントリー。「65歳までは1週間休むのが精一杯。今年はやっと2週間の時間が取れて念願のアルティを走れます」とモチベーションは満点です。
 58歳の時、襟裳岬から宗谷岬を目指す「toそうや」(556.1キロ)を初完走した南さんは「ゴールして涙が止まらなかった。それからは病みつきというか、義務感みたいになった」。以後、年間4000キロ走ることをノルマとし、毎年、山口萩往還250キロと小江戸大江戸200キロに出て脚力を鍛えてきました。
 「森、草原、川。原始の北海道に出会えるのも魅力。走り切った喜びと達成感を多くの人に味わってほしい。絶対、なくしちゃいけない大会なんだ」。トランス・エゾへの思いは深まるばかりです。
 写真=タマネギ畑の横を走る南さん

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