東京マラソン「箱根戦士」の意地
東京マラソンはお祭り的な側面が強調されがちですが、42.195キロにかけたランナー個々のドラマもありました。
順大時代に箱根駅伝に3回出場し、大手ホビーメーカー壽屋(コトブキヤ)に就職した稲田翔威(23)=写真中央=は2時間22分50秒でゴール。昨年2月の別府大分が2時間28分13秒、8月の北海道が同28分14秒、11月の大田原が同28分26秒と、3大会続けて28分台だったものの、今回は一気に6分も更新して自己ベストをマークしました。
稲田は昨年6月に実業団登録した壽屋陸上部で「コーチのいないたった1人の部員」。毎朝、12~13キロのジョギングと補強運動をこなして夕方まで働き、夜は1周約5キロの皇居を4~5周するのが日課です。ここ数か月は月700キロ走り込み「社会人としての練習パターンがやっと確立できました。20分切りが見えてきたかな」と笑顔。市ケ谷や田町などで職場の同僚たちに応援され「多くの方に背中を押された。心から感謝します」と話してました。
市民ランナーの完走コメントも紹介します。
高石淳さん(40=3時間14分21秒)「起伏がないコースで走りやすかったけど、荷物を受け取る日比谷公園は遠かった」
佐藤浩華さん(23=3時間27分25秒)「アップダウンがなくてよかった。後半の品川で折り返す所が長く感じました」
飯久保幸彦さん(39=3時間47分58秒)「東京の街中を走れて最高。ゴール後、日比谷公園までの道が長くて疲れた」
奥泉久雄さん(69=4時間45分14秒)「左アキレス腱の痛みが出ずよかった。タイムを気にせずゴールを目指したよ」
皆さん、お疲れ様。ナイスランでした。(稲田の記録はグロス、ほかの4人はネットタイム)
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