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2018年5月11日 (金)

「川の道」514キロ完走

2018

 東京湾から日本海までの514キロを駆け抜ける第14回日本横断「川の道」フットレース(4月30日~5月5日開催)に参加した大竹祐人さん(38)=東京都=が、129時間27分20秒で完走(127人中63位)。疲労や睡魔と闘った大会リポートを掲載します。

 私が所属する千代田走友会には、ウルトラマラソンを楽しむ方が多い。私も100キロの大会に何度か出場し、さらに距離の長い大会があることを知った。
 その名も荒川や信濃川が舞台で500キロ超の「川の道」。「やってみたい」という思いがつのり、5年前に参加資格を取得するため「川の道ハーフ255キロ」に挑戦した。しかし、102キロ地点でリタイア。寒さと足裏の痛みで心が折れたことが原因だが、悔しくて泣いた。
 翌年、同レースに再トライ。「あきらめないぞ」と必死で日本海を目指した。最終CP(チェックポイント)で日本海が見えた時は涙があふれた。昨年の自分を超えられ「川の道514キロ参加権」を、ついにゲットした。その後、514キロ完走のために練習を重ねて2016年大会で完走。永久ゼッケン201番を獲得することができた。
 今回は自分だけのゼッケンを付けてもう一度完走しようと、2度目の514キロ挑戦を決意した。
 ルートは東京湾・荒川河口(葛西臨海公園)→荒川遡上(戸田~熊谷~秩父)→上野村→信濃川下降(佐久~小諸・千曲川~信濃川ステージスタート~長野~長岡)→新潟市・日本海海岸→同市・ホンマ健康ランド。
 課題は食事や仮眠の方法。荷物は容量16リットルほどのザックに補給食、レインウエア、防寒着、ライト、マイコップを入れて背負う。食事はCPで補給と補水が可能だが、それ以外はコンビニなどで入手しなければならない。速いランナーは普通にレストランに入るが、私のような遅いランナーにはそんな余裕はなく買った食料を食べながら走った。また、参加者の関係者が私設エイドを開設していて、補給が出きない難所で助けていただいた。
 睡眠は3つのレストポイント(CP8=151.8キロ、埼玉・小鹿野町「両神荘」、CP13=259.6キロ、長野・小諸市「小諸グランドキャッスルホテル」、CP19=393.0キロ、新潟・津南町「旧三箇小学校」)でシャワーを浴びて3時間ほど眠る。それ以外はバス停や地下歩道、道端で15分ほど仮眠をして走り続ける。眠いと意識がもうろうとして蛇行したりするので、睡魔とどう闘うかが攻略ポイントとなる。
 今回で「川の道」はハーフを含めて5度目の出場。多くのランナーと仲間になった。走りながら励まし合って、フェイスブックの特設グループでお互いの生存確認。強者は道中の温泉に入ってビールを飲む。私もいつか、そんなゆとりを持ちたいと思った。
 肉体、疲労、眠気の限界に立ち向かい、自然の猛威に挑む「川の道」。それでも、日本海に着いた時の感動は完走者にしか味わえない最高の瞬間だ。身体が動く限り毎年、参加したい。

 写真=夢の日本海に到達した大竹さん

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