船橋オートSG「第24回スーパースター王座決定戦」決勝戦後記
船橋オートのSG「第24回スーパースタ-王座決定戦」は12月31日、決勝戦が行われ、伊勢崎の高橋貢(38)が優勝、賞金3220万円を獲得し、2009年の賞金王に輝いた。通算SGも15Vと、片平巧に並ぶ史上最多タイ。ちなみに上がり3秒318(百メートル)は船橋オートレース場の10周戦のコースレコードタイだった。
圧巻の押し切りだった。スタートは1枠永井大介、5枠荒尾聡に次いで3番目。ただ1周回目の1コーナーから2コーナーにかけての位置取りが絶妙。一気に内から荒尾、永井を交わすと後は後続がジリジリ離れる独走展開だった。「今年の最後にでき過ぎですね。Fウルフに乗り替わってから雨だった山陽のG1を除けば3Vとこの車は思っている以上に動いてくれる」とマシンのデキのよさを評価する。
「(ポイントは)最初の1、2コーナーでしたね。強い向かい風だったんですが、少し流れ気味になりながら、あそこでうまく車速を乗せられたから、行けるなら行こうと思った」のが1周回3コーナー。そこから一気に抜け出した。「エンジンもよかったし、初日に使って取っておいたタイヤもよかった」
そして肝心の切れていなかったスタートがしっかりと飛び出せたのも大きい。「3日目のVTRを見て、スタートでふせこむタイミングが遅くて。あれなら、もう少し早くできるなと」思って、決勝戦当日の朝練習で早めのふせこみを試みたところ、フライングにもならず、好発進。唯一の不安材料といっていいスタートも気にならなくなったから、結果的に楽勝は当然だったのかもしれない。
さらに高橋は走るコースにも言及した。「大きなコースを走ってもね、自分の場合、タイムがさほど変わらない。だったら自分の普段走っているコースをということを心がけ、考えて走った」結果が船橋の10周回コースレコードタイ。「あの強風下で走路のいい地元の伊勢崎よりタイムが出ているんだから、トータル的にもパーフェクト」乗り手、マシン、タイヤすべてが完璧だからこその楽勝劇だ。
今回はマシンの状態を早めに把握できたことが大きいという。「初日からエンジンは調子がよかった。(伊勢崎の)日本選手権のように、スタートも良く逃げる展開ばかりだと、エンジンの調子がわからないこともあるし。今節はスタートが悪かったから逆に追い上げる形になり3日目のように負けたけどなにが足りないか分かっていたのはよかった。流れが向いていましたね」サラっというが、本来なら懸案材料のスタートの悪さをむしろプラス方向の流れにもっていけるからこそ、高橋は全国ランク1位をキープできるんだろう。2010年の抱負を「また、マイペースで」と簡潔に締めくくった絶対王者。おそらくこの優勝で2009年のMVPの座も近づいたように思うが、2010年もまた高橋を中心にオート界が動くのは間違いなさそうだ。

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