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2009年5月20日 (水)

祝・ローツェ登頂!

 8000メートル峰14座完全登頂を目指す登山家、竹内洋岳さんが20日午後2時20分(日本時間同午後5時35分)、ヒマラヤ山脈エベレスト南に位置するローツェ(8516メートル)の登頂に成功しました!

 午後6時前に頂上に立った竹内さんから衛星携帯電話で直接、元気な声を聞くことができました。06年には8450メートル地点で体力の限界を迎えて断念した世界4位の高峰を攻略。見事なリベンジです。同行したドイツ、オーストリア出身の3人も一緒に絶頂に立てたとのこと。

 本当におめでとうございます!

 写真は出発前の記者会見でローツェの頂上を指す竹内さんです。

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 ヒマラヤの絶頂からの朗報は当初の予定より少し遅れて届きました。どんなに気を付けていてもどんな危険があるか分からない世界ですから若干心配して待機していましたが、お元気そうな声を聞いた時は、本当に嬉しかった。

 「今回は(高所)順化がいまいちでしたが、重要な挑戦で頂上に立てて本当に良かったです。天気は良かったのですが、頂上で少し雲が出て来ましたね。風は本当に冷たく、寒いです・・・」

 元気そうな声でしたが、やはり息は途切れ途切れ。標高8516メートルですから当然、本来は人間がいるべき環境ではありません。竹内さんほどの強い人でも相当に苦しい戦いだったことでしょう。本当ならゆっくりお話を聞きたいけれども、これから危険な下山をしなくてはいけない方を相手にそんなことをお願いできるはずがありません。

「本当におめでとうございます! お疲れさまでした。とにかく気を付けて無事に帰ってきてください!」と言うのが精一杯でしたね。

 私と竹内さんの誕生日はわずか5日違い。レベルは全く違うものの、私も高校・大学と山岳部に所属していました。

 同世代の人が夢を追い掛け、命がけの挑戦をしているという事実ほど勇気づけられることはありません。本当に「自分は何をやっているんだ」と思ってしまいます。

 私のヒマラヤ遠征は21歳だった大学4年の時の一度だけ。その時に登頂したコンデ・リという6192メートルのトレッキングピークが私自身の最高到達点です。6000メートル峰でさえ、下山の時には目がチカチカしてしまって高度障害が出てしまった。生涯で幻覚が見えたのは、この時一度だけです。

 遠征を終えて疲れから癒やされるとと「いつかはもっと高いところへ」という気持ちが芽生えて来ました。あれから17年。こうして新聞社に就職した今でも、図々しくもやはり心のどこかには「いつかは」という気持ちが消えていません。

 そんなチャンスがいつ巡ってくるのか分からないけれど、死ぬ前にもう一度、ヒマラヤの高峰に挑むチャンスを持ちたい、とは本気で思っています。そのためにも体力だけは、できる限り落としたくない。

 勇気づけられる快挙をまた一つ達成された竹内さんには、本当に感謝です。無事にお帰りになった時には是非ゆっくりお話を伺いたいと思っています。

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甲斐毅彦

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