朝青龍の引退
人間的な好き嫌いは別として、記者生活15年間の中で彼ほど破天荒で退屈しない取材対象はいませんでした。酒、女、ギャンブル・・・。「強い者は何をやっても正しい」という極めて危険な思想。土俵外でも欲しいものは何でも手に入れようとする貪欲さ。私が目撃しただけでも、彼が起こしたトラブルは数え切れないほどあります。
2001年初場所で新入幕を果たし、横綱昇進後は前人未踏の7場所連続優勝を達成。私が担当時代の彼は全盛期だったと言えるでしょう。横綱昇進が決まった直後の2003年2月、彼について厳寒期のモンゴル・ウランバートルへ遊びに行きました。華やかな凱旋帰国ではあったけれど、当時の彼の実家はウランバートル市にあるごく普通のマンション。貧しくはなかったけど、決して裕福でもなかった。やはり貪欲さの原動力はハングリー精神だったと思います。
彼も記者としてしつこかった私のことは腐れ縁だと思ってくれたのでしょう。大阪、名古屋、九州と地方場所ではよく飲みにも行きました。場所中でも毎晩、繁華街に繰り出して豪快に飲む。素行は褒められないことが多かったけど、モンゴル人でありながら昔気質の力士の風情がありました。
白鵬が台頭してきた2006年だったと思いますが「もう相撲は飽きちゃったよ。辞めたらどんなヘアスタイルにしようかなあ」などと軽口を叩いていたこともありました。横綱昇進を決めた頃のような相撲への情熱は、もう3、4年くらい前から冷めてしまっていたように私の目には映っていました。
彼は角界を去りますが、現在は運動部ではなく社会部に所属する私にとっては「さようなら」ではなく、再会の契機となるかもしれません。
マゲを切った後のドルゴルスレン・ダグワドルジさん。角界時代以上に手ごわい取材対象になる予感がしています。


どこまでが仕事中で、
どこまでがプライベートということなんでしょうか…
朝青竜は、土俵の上だけが仕事中で、
あとはプライベートだと勘違いしていたのか、確信犯なのか。
芸能人、文化人、プロスポーツ選手は、
日常の生活さえ、世間の目に晒させるし報道される。
こんなの常識中の常識。
そこんところを本当に理解しないで行動してたんなら、
それだけの器の人間ということですね。
いま活躍してる人たちは、理解してるというか、
ちゃんと、そこんところを逆に利用してます。
投稿: tatsu | 2010年2月 6日 (土) 00:19
刑事事件はいかんですね。
ただ、日本人でさえ、品格だの伝統だの、そういうものをわかっていない、または否定的な人が多いのに、異国の人にそれを理解しろというのがそもそもの間違いではないかと思いますが・・・・。
”悪役”朝青龍に対抗する”正義”の日本人横綱がいなかったのも朝青龍の不運ですね。”悪”が目立ち過ぎてしまいましたね。
投稿: nagakubo. | 2010年2月 5日 (金) 19:46
仕事中(本場所、巡業中)に問題を起こしては駄目です。
休みに飲んで騒いでも、そんなに問題にしませんが、
仕事中とか泊まりの研修中に暴走したらイカンでしょ。
会社は懲戒とか解雇になります。当たり前です。
社会人の基本ですよねえ。
休み中に騒いでるのが「やんちゃ」。
仕事中に騒いじゃったら「無法者」です。
そんな区別も教えられない周りの人たちっていうのも・・・。
投稿: tomo | 2010年2月 5日 (金) 02:34