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2017年2月14日 (火)

金正男氏殺害

 北朝鮮の故金正日総書記の長男・金正男氏がマレーシアで殺害されました。正男氏を直接取材して「父・金正「日と私 金正男独占告白」を出版した東京新聞編集委員の五味洋治さんをインタビューさせていただいたときのブログ記事を以下、再アップします。

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▽2012年2月15日掲載ブログ

 2011年12月に急死した北朝鮮の金正日総書記の長男、金正男氏)との150通のメール対話と2度の単独インタビューをまとめて公開した東京新聞編集委員、五味洋治さんの「父・金正日と私 金正男独占告白」(文芸春秋 1470円)が20万部を超えるベストセラーになりました。

 正男氏の心は開かせたものの、出版には完全な承諾を得ぬまま踏み切った五味さん。発刊後、メール交換は途絶えていますが、五味さんの取材によると、どうやら正男氏本人もこの本を読んだらしい。

 どうやって、正男氏とメル友になれたのか。2004年9月、北京国際空港に現れた正男氏を偶然取材できた日本からの特派員は五味さんだけではありませんでした。しかし、北朝鮮の現体制への批判のみならず、お互いの家族や健康のことまで会話ができるようになった記者はほかにはいませんでした。

 「特に私に取材力とか人間的な魅力があったわけではなく、単に正男氏に関心があったということです。(後継者争いの)レースからはすでに脱落してるし(報道関係者の間で)『あんな遊び人の話を聞いても仕方ない』というムードはあった。確かにそう思ったけど、偶然会った時から礼儀正しく、義理堅く、フレンドリーな人だった。取材のチャンスがあれば何かしゃべってくれるんじゃないかな、と」。始まりは好奇心。あきらめずにコンタクトを取り続け、一冊の本にまでなるとは本人も思わなかったそうです。

  韓国・北朝鮮への関心の原点は駆け出し記者時代に赴任した川崎支局だったそうです。在日韓国・朝鮮人が多く住むコリアタウンの近くで暮らす中で興味を持ち、韓国の延世大に留学。言葉とともに隣国民の思考、生活様式、歴史を学ぶ日々は「人生で一番楽しい時期だった」と振り返りました。

 五味さんによれば「友達としての彼は本当にいい人」なのだそうです。本書には、これまで5回来日したという正男氏が新橋のおでん屋によく行ったことや、赤坂の高級クラブで遊んだエピソードが明かされています。ミサイル実験などについて父に直言したとも。しかし、メル友にはなれたものの、完全に気を許してくれたわけではありません。「父親(正日氏)の健康状態、ロイヤルファミリーや軍の人間関係とか。いくら聞いても答えないことには答えなかった」そうです。

 マカオでの生活の資金源についても正男氏は明言していませんが、五味さんは「友達としての彼は本当にいい人。北朝鮮からの送金以外にも支援してくれる人は多いのではないか」と推測しています。

 メール交換は2012年の1月3日、正男から三代世襲に反対する内容が届いたのが最後。出版については「父の死後、喪に服す100日が過ぎるまで待って欲しい」と意向を示されましたが、五味さんは刊行に踏み切りました。正日総書記が死去したタイミングで、発表したいという記者としての気持ちを正男氏も理解してくれると信じたからでした。

 五味さんが得た情報によると正男氏も一読している模様。しかし、本人からの連絡はまだありません。国家的事業となる故・金日成主席生誕100周年記念(4月15日)を過ぎたタイミングで再びメールを送ってみる考えだそうです。

 「まず謝らないといけないでしょうね。でも『たくさんの人が読んでくれてあなたのファンが増えましたよ』という報告はしたいですね」

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コメント

そもそも、言葉は悪いですが、権力に固執するがゆえに「1夜漬け」で世襲反対と騒ぎ出したマカオ在住の「貴族」を脅威に思うでしょうかね?存在だけならむしろ世襲国家にはプラスでしょう。

三男の対抗馬として長男を革命の傀儡にも使うことも有り得ない。決定的に国民の目を覚ますだけでしょう、どっちもNO!と。

三男の保険としての価値を見定めていた某宗主国に見限られたのかもしれませんね。

貧しい国を省みず愛人と東京ディズニーランドに行ったアニメおたくと思うと嫌悪感を隠しきれませんが、本当に友達としては良い人だったんでしょう。

この方が世襲反対唱えたのも結局脱落後。ふとしたことで2人の運命も逆になっていたかもしれません。大きな子供の喧嘩と思うと、苦しむ国民が本当に気の毒ですね。

ところでこの犯人捕まると思います?
私は捕まらないと思います。
何故なら、あの屑どもが大好きなトリックを
使っているかもしれないと私は推理するからです。

この本が読みたいです。
でも、今アマゾンのリンクページは全て封鎖されています。
何故でしょう?

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甲斐毅彦

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