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2017年3月

2017年3月25日 (土)

北斗龍さん、お疲れ様でした。

 現役最古参の序ノ口・北斗龍さん(46)が引退。最終場所となった春場所で4勝3敗と勝ち越して土俵を去りました。1986年春場所が初土俵。私と同い年の力士が昨日まで相撲を取り続けていたというだけで驚きです。北海道から上京し、北の湖部屋創設と同時に入門した31年間の土俵人生、お疲れ様でした。

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 2014年の春場所後には糖尿病の影響で左足親指を切断。入院していた同愛病院へ私が見舞いに行った時には切断した患部に包帯を巻いて車椅子に乗っていたので「ついに引退か」と確信したのですが、その年の秋場所から土俵に上がっていると聞いたときには本当に驚きました。

 私が北斗龍さんを記事に書いたのは自分が新人記者だった1996年夏場所の5月22日。幕下以下の力士にスポットを当てる北海道版「北のやぐら太鼓」で取り上げさせて頂きました。当時私も彼もまだ25歳でしたが、記事にはすでに「ベテラン」「糖尿病とも闘っている」と書かれていました(笑)。あれから21年も取り続けた北斗龍さん。第二の人生も味わい深いものとしていってください。

2017年3月19日 (日)

教養としてのプロレス

 先日インタビューした時事芸人、プチ鹿島さんの処女作「教養としてのプロレス」(双葉新書)を読む。これは、プロレスファンのみならず、現代を生きる国民必読の教養書です。

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 プロレスラーはロープに振られるとなぜわざわざ戻って来て、相手の技を真っ向から受けるのか。プロレスに夢中になっていた小学校高学年頃に芽生えた、この大きな謎は12歳のガキには簡単に答えが出せず、延々と自問自答したことを思い出します。そしてこの本を読み「ロープにに振られて戻る」に悩み続けた少年時代を肯定された気持ちになり、一人感涙を流しそうになりました。

 それにしてもNHKドラマの「あまちゃん」と越中詩郎とをシンクロさせてしまう眼力は圧巻。プチ鹿島さんはやはりタダ者ではないです。

2017年3月17日 (金)

ドキュメンタリー映画「新地町の漁師たち」

ポレポレ東中野で上映中のドキュメンタリー映画「新地町の漁師たち」(山田徹監督)を観て来ました。 

 東日本大震災で被災し、原発事故による放射能汚染水の排出に悩まされる福島県新地町の漁師たちを、3年半記録したドキュメンタリー作品です。

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 映像作家の山田さんが新地町でカメラを回し始めたのは震災から3か月の2011年6月から。震災の取材対象となる町を探しているときに詩人の和合亮一さんがツイッターに綴った新地町の被災状況を知り、人口8251人の小さな猟師町の人々を被写体とすることを決めたそうです。漁師という家業と暮らしぶり、漁業組合、地下水バイパスで汚染水を垂れ流そうとする東電との闘いを町の伝統祭、安波祭を柱に描いています。

 やはり一番賛辞を送りたいのは、3年半にも渡って、被災した一つの小さい町を取り続けたという点です。エンディングでは震災よりもはるか前の1983年の安波祭の様子が映されます。海の中で御輿を担ぐ男たち。そして最後は、御輿を担ぐ男たちの映像がかぶせるように2016年の安波祭のものにスイッチします。これはプロの映像作家だからこそなせる技術でしょう。

 鑑賞した14日には監督の山田さんも会場にいらしていたので「すばらしい作品でした」とお声掛けさせていただきました。

https://www.yamadatoru.com/

2017年3月11日 (土)

「魂でもいいから、そばにいて」

3・11に是非お勧めしたい本をご紹介させてください。「魂でもいいから、そばにいて 3・11後の霊体験を聞く」(奥野修司、新潮社)

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 東日本大震災の被災地で、死別した人と再会できたような不思議でかけがえのない体験をした遺族は少なくありません。「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した奥野さんが3年半にわたって毎月のように被災地へ通い、その一つひとつの体験を聞いて、検証した感動のノンフィクションです。体験には「霊」が連想させるようなしらじらしさ、胡散臭さが全くありません。

甲斐毅彦

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