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2018年1月

2018年1月26日 (金)

「野中広務 差別と権力」を読み返す

 野中広務元官房長官が92歳で死去。私は本人を取材したことはなかったのですが、ジャーナリスト・魚住昭さんによる評伝「野中広務 差別と権力」(講談社文庫)を12年ぐらい前に読んで、その壮絶な人生に強い衝撃を受けました。

 政敵はあらゆる手段を駆使して叩き潰す一方で、社会的弱者に対する温かい眼差しを失うことはなかった。その背景として野中氏に出生から生い立ちに迫った力作です。

 エピローグでは記事を月刊誌に掲載後、野中氏が涙をにじませた目で魚住さんを睨み付け「私の家族がどれほど辛い思いをしているのか知っているのか。そうなることが分かっていて、書いたのか」と猛抗議する場面があります。

 野中氏の怒りも分かるし、差別をなくすためという信念があって書ききった魚住さんの気持ちも分かる。取材対象との距離のとり方について、深く考えさせられたノンフィクションでした。野中氏を偲んで今夜読み返してみようと思います。

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2018年1月17日 (水)

「ふたご」直木賞受賞ならず

 

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 「セカイノオワリ」のSaori、藤崎彩織さんの「ふたご」(文藝春秋)が直木賞候補にノミネートされたので、受賞に備えて読みました。結果は落選となりましたが、選考委員の伊集院静さんは才能と感性を評価していました。
 
 舞台は東京の東急・池上線沿線。ヒロインの夏子は、同じ中学の一学年上の月島に恋慕し、ともに音楽の道を歩み出す。自分のことを「ふたご」のように思っている月島に夏子は、何かと振り回されてばかりだが、夏子も「同じ胎盤から栄養分を分かち合うふたごのように、これから起こる楽しいことや大変なことの、何もかもを共有していける」と信じるようになります。これは「セカオワ」の結成に至る実話を題材としているようです。...

 月島が夏子にカッターナイフを突き付けるような場面もあり、これも実話に基づくのだろうか、と驚がくするような描写もあり、徐々に引き込まれていきました。ストーリーそのものに非凡さはありませんが、めくるめく紡ぎ出される言葉が、繊細でした。

 伊集院さんは「小説の形としては完成度が足りないんじゃないか。事実であるようなことが書かれている。物語はきれいにみえる、真実を書くと物事があいまいになって見えなくなる」と指摘。 その上で以下のようにアドバイスを送りました。

 「これまでに素晴らしい楽曲と出会ってきたように素晴らしい小説と出会うと、もっと素晴らしい作家になれると思う。作家のほうが(音楽家より)解散がないから楽ですから。作家だったら『世界が終わる』いうことはありません」

 さらに著名人が文学界に挑戦することに伊集院さんは肯定的でした。「藤崎さんが優れているのは)ものの見方。もう一点な斜めにならずまっすぐ見ようという前向きなところが感じられるのがよかったと思う。文学を高唱という発想はしない。いろな人が入ってくる、違う世界の人が入って来るのは素晴らしいことだと思う。我々はそういうものを非常に期待しています。プロ野球選手が入ってくれてもかまわない」

2018年1月16日 (火)

北太樹関、お疲れ様でした。

  元幕内・北太樹が引退。けがに悩まされながら戦いきった20年の土俵生活だったと思います。写真は彼がまだ幕下だった頃、私が撮影してみたもの。いずれは必ず幕の内で相撲を取る日が来るだろうと応援しながら見ていました。

 入門前には町田市の少年団でゴールキーパーをやっていたサッカー少年。気さくな人懐っこさがある好青年でした。彼がまだ「若い衆」だった頃に東京や名古屋で一緒に飲みに行ったのもよい思い出です。北太樹関、お疲れ様でした。第2の人生も素晴らしいものとなるようお祈りしています。

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2018年1月15日 (月)

センター試験 ムーミンの問題を解いてみました。

センター試験の地理Bで、ムーミンの舞台を問う問題が出たことが話題になっているので、解いてみました。「

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小さなバイキング ビッケ」と並列で、どちらがノルウエーで、どちらがフィンランドかを選ばさせ、さらに「いくらですか?」のノルウェー語とフィンランド語を選ばせる問題。 かなりの難問ですが、「ヴァイキング」が「ヴィク=入り江の人」が由来でノルマン人の別名であることを知っていれば、「小さなヴァイキング ビッケ」がノルウェーであることが判断でき、ムーミンがフィンランドであることが判明します。

 「いくらですか?」の識別はさらに困難。ノルウェー語がゲルマン語族、フィンランドがウラル語族であることを知っていれば、選択肢Aのほうがヨーロッパ言語的な特徴を感じられるのでAがノルウエー語と判断できるでしょう。思考力を問う意図で作られたのでしょうけど、あまり良問とは思いませんでした。

甲斐毅彦

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