レーザーレーサーの秘密に触れた!?
横浜高島屋の正面入り口付近に英スピード社製「レーザーレーサー」が展示してあり、気付いた人は必ずマネキンの胸元や腰辺りから手を突っ込み、話題の水着の“締め付け具合”を確認している。
気付いたので、さっそくワキの下から指を入れてみた。予想以上に硬い。多少の伸縮性は感じるものの、これだけ締め付けられて筋肉は柔軟な働きができるのか、血流は、等々の素朴な疑問が浮かぶ。加えて「確かに“あのとき”のキツさと同じだ」と、ある感触がよみがえった。
知り合いがひと月ほど前、飲み屋に血圧測定器のようなものを持参した。「加圧トレーニング」用だという。試しに黒い布のベルトを二の腕に巻いてもらう。コードでつながったボックスのスイッチが入ると、ベルトが徐々に腕を締め付けてきた。しばらくして、緩む。また、締める。規則的な収縮を15分間。「これが加圧」と知人は説明してくれた。
「加圧マスター」という、1セット200万円近くする専門的な器具だった。資格を持った指導員しか扱うことはできず、知人が有資格者と初めて知った。一般的なトレーニング用の「筋力アップクン」は腕用と脚用があり、それらすべてが血圧測定器のように血管を圧迫する。
その後、加圧トレーニング本部のホームページなどを読んでいるうちに、ひょっとして「レーザーレーサー」の魔法の秘密につながるのではと、妙に気になり始めた。腕と脚の付け根に加圧することで、血流を「適正に」制限し、通常はハードトレーニングによってのみ鍛えられる「速筋」を、軽い負荷でアップさせてしまう。これが加圧トレ。理論的に説かれても分かりにくいが、要は締め付けにより筋肉を興奮状態に高める。これは本当にレーザーレーサーにつながるかも。
素人考えを確かめるべく取材を進めていくと、ある情報にぶち当たった。「4年ほど前に、スピード社から日本の加圧トレーニング本部側に“ある接触”があった」というのだ。加圧トレの発明者は日本人。ボディービル出身の佐藤義昭さんだ。「ビリーズ・ブートキャンプ」以上かどうなのか、アメリカにも「加圧トレ」は知れ渡っており、専門機関での研究が進んでいるという。国内での愛好家も増え、つい最近では日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」で水道橋博士が取り組んだ成果が報告された。
その後は勝手に「ス社が加圧理論を水着に応用し、独自に開発した」と解釈している。レーザーレーサー効果のメカニズムは、締め付けによって選手の体積を減らす等々だと説明されているが、実は「軽い負荷での筋力アップ」という加圧トレ分析の方が、秘密解明への近道なのでは。
日本の自転車競技代表も北京でスピード社の水着を着用するという。このニュースをテレビで見た先の知り合いからすぐに電話が入った。加圧トレの有資格者こそ、レーザーレーサーの秘密を知りたがっている。


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