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2009年9月12日 (土)

私の中の神様、仏様、井上様…

 

よみうりテレビ「ミヤネ屋」の宮根誠司さんが“「週刊文春」デビュー”した(9月17日号)。高橋春男さんの4コマ漫画「チョーさん主義」で、売れっ子政治ジャーナリストの上杉隆さんを、鳩山邦夫前総務相と奪い合って!いる。

 上杉さんは鳩山前総務相の元秘書であり、「ミヤネ屋」にも何度か出演。宮根さんにそうした嗜好があるとは思えないが、この“毒入り漫画”に登場したということは大物、時の人に仲間入りした証しかも。
 宮根さんは9月5日、番組企画で「TUBE」のライブにバックダンサーとして出演した際、右ひざのじん帯を損傷。「全治3日」とされたが、右足をかばっているうちに左足もパンパンになり、しばらくは大好きなゴルフにも影響しそう。上杉さんもプロゴルファーを目指したほどの腕前。こちらの趣味では一致している。
 「文春」のライバル誌、「週刊新潮」は朝日新聞阪神支局襲撃事件の連載でつけたミソを、村上春樹さんの「1Q84」のおかげで完全に払拭したようだ。社員には近く、金一封がふるまわれるという。神様、仏様、村上様。
 「報知」にとっての神様、仏様のひとりは世田谷井上病院の井上毅一理事長だ。「男性疑惑」が持たれていた南アのキャスター・セメンヤ選手(世界陸上ベルリン大会女子800メートル金)について、「両性具有」説を報じた9月12日付紙面でも分かりやすい解説をいただいた。
 僕が井上理事長を知ったのは1988年7月。俳優の堤大二郎さんが軽井沢でのテレビドラマの撮影中、運転していた車で人身事故を起こし、スタッフひとりが死亡、自らも重傷を負ったときだ。堤さんが軽井沢の病院から移送されたのが世田谷井上病院(当時は井上外科胃腸科病院)。
 井上理事長は多くの俳優や梨元勝リポーターらの主治医であり、以来、取材でたびたびコメントをお願いしてきた。デスク当番だったある日、人工肛門についての解説が必要になり、理事長を探したところ「いまから夕食会があるからそこで」とのこと。派遣した記者には中華料理が乗ったテーブルに写真、図解入りの資料を広げ、ていねいに話してくださったようだ。取材を終えると「あなたも食べていきなさい」。生々しい資料にクラクラの記者からは「記事を書かなければいけないのでとお断りして、逃げ帰ってきました」と報告があった。
 どんなときも、どんな稚拙な質問にも答えてくださる井上理事長。神様、仏様としての存在は後輩デスクたちにも受け継がれている。
 もうひと方、貴重な存在は板倉宏・日大名誉教授。いわゆるロス疑惑のときからのご縁だ。テレビでもしばしばコメントするため、疑惑の主役からは「法曹界」ならぬ「放送界で有名な」と皮肉られた。それほど気に触る存在だったのだろうが、我々にとっては今もなお神様、仏様である。
 個人的にもうひと方、警察捜査の専門家として何度も足を運んだのが鈴木達也さん。大阪府警刑事部長、山口県警本部長、四国管区警察局長を歴任後、警察捜査のスペシャリストとして表舞台に登場された。91年、63歳の若さで亡くなられてしまったが、いまテレビでおなじみの警察OBらが自説、推理を気軽に展開するのに比べ、口は重く慎重だった。それだけに信頼されていたのである。

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高尾 友行

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