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2009年12月13日 (日)

ペルソナ もうひとりの酒井法子

 ジャーナリストで小説も手掛ける金沢誠さん(同姓同名の映画評論家氏とは別人)が最後の(?)のりピー本「ペルソナ もうひとりの酒井法子」(ジョルダンブックス)を出版した。同氏からは酒井さんのテレビ復帰の可能性について取材を受け、一部が掲載されている。

 その「復帰は厳しい」という当たり障りのない内容はともかく、この本の“売り”である第4章「酒井法子“事件トリビア”★知られざる30のミステ リー・ゾーン」には気になる箇所があった。「長男の出産場所を曖昧にするナゾ」の項で、99年7月18日午前9時38分に誕生した長男が、報知を始め新聞 報道では「都内の病院で」となっているのに、翌年の女性誌「LEE」5月号では、酒井さん本人が長男は「ハワイ生まれ」と話しているというのだ。

 99年当日の本紙を確認すると、なるほど7月20日付で「都内の自宅で静養していたのりピーが産気づいたのは17日午後9時過ぎ。すぐに都内の病 院に向かった。約12時間後、病院内に産声が響き、のりピーはママになった」とある。体重3474グラムも明記されているから、間違いなく酒井さんの所属 事務所が発表したデータだろう。

 今さらどうでもいいことだが、ここで改めて気がついたのは、出産が18日朝だったのに、記事が19日ではなく20日付であること。「母子ともに健 康」とあるし、発表を遅らせた理由が分からない。考えられるとしたら、7月18日が日曜日であること。事務所のスタッフが休みたかったのかもしれない。

 次の「今さら」は、酒井さんが長男を「ハワイ生まれ」と明かしたのは「LEE」が最初ではなく、出産翌年の2000年1月16日、仕事復帰となる CM撮影の発表現場だった。これも今回知ったことだが、翌日の本紙記事には「のりピーママは、ハワイで出産した〇〇くんを」と前触れもなく書いてある。事 務所と各新聞社間で何か“取り決め”があったかどうか不明だが、読者に対しては不親切だろう。報知とはいえ、苦言。同じ記事には夫の高相祐一さんがハワイ 生まれであることと、99年5月16日にハワイで挙式した場所が「オアフ島にある知人の豪邸」だったことにも触れている。

 「ペルソナ」には酒井さんがため込んだストレスの中に「松田聖子へのライバル意識」があったと記されている。ともに福岡県出身で、本名が同じ「法 子」。同書では「表向きは酒井が、聖子を尊敬してやまないという美談仕立てになっているが…」とある。酒井さんが語る聖子像を20年前の本紙で発見した。 「悪友・親友 こう言う録」という当時の大型企画で、酒井さんはインタビューにこう答えている。

 「聖子さんは、最近ウチ(サンミュージック)の事務所から独立しました。デビューする前から、私はファンでしたからね。残念といえば残念。(中 略)いろんな問題があったんだと思いますけど、1人でとにかく前進して、開拓して、大きくなって、正直言って、カッコいいと思います」

 インタビュアーは当時報知に在籍した西村欣也さん(現朝日新聞編集委員)。「1人でとにかく前進して」とは、これからの酒井さんにこそ、かみしめて欲しい言葉である。

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高尾 友行

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