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2008年1月10日 (木)

ガッカリ…

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 友人が「こんなの見ましたか?」と新聞の広告を送ってくれました。

 マウンテンハードウエアーというアメリカのクライミングウエアーメイカーの広告です。

 その広告によると栗城史多(くりき のぶかず)さんが「世界7大陸最高峰の単独無酸素登頂に挑戦」残すはエヴェレストとビンソンマシーフという内容です。

 最初にお話しておかなければいけないのは、私の過去のインタビューや記事などをご覧になったことのある方はご存知のことと思いますが、私は、いわゆる「世界7大陸最高峰」は登山の中の一つのカテゴリーとして確立していて、それにチャレンジしようという人にとって、それは、私が14座にチャレンジするのと同じように、情熱をかたむける価値がある目標なのだと思っています。

 登山には人それぞれの思いがあるのだから、人それぞれのスタイルがあっていい。

 スポーツクライミングだけに情熱をかたむける者がいるように、私のようにヒマラヤだけに情熱をかたむける者もいて、同じように7サミットに情熱をかたむける者がいてもいい。

 それは、例えば陸上競技に何種類もの「走る」競技があるのと同じ。短距離、長距離、中にはわざわざハードルを越えるものもある。それらは、どれも「走る」という基本運動から細分化し専門化し、発展して洗練されてきたのだ。そして、その一つ一つに情熱をかたむけるランナーがいる。

 登山も「登る」という基本運動からいろいろな登山スタイルに細分化し、専門化していくのは必然でしょう。これは、登山が他のスポーツのように発展、成長している証拠と私は思っています。

 だから、この栗城さんが「7サミットを登る!」と宣言して彼自信の目標に向かう姿は素晴らしいと思う。

 ただ、なぜ彼は「単独」「無酸素」という言葉をこうも安易に使ってしまうのだろうか?

 そもそも、7サミットの山でエヴェレスト以外の6つの山に過去、酸素を使って登頂した人っているの???

 さらに、この7つの山のノーマルシーズンのノーマルルートで「単独」って可能なの???

 文中に「昨春、チョ・オユーに単独無酸素登頂に成功」ってあるけど、プレモンスーンのチョ・オユーのノーマルルート…公募隊がひしめくそこで「単独」って可能なの??その公募隊にだって「無酸素」そこそこ、いるしね。

 この「単独」については、単独に命を賭け、冬のマカルーに消えたJ.C.ラファイユには聞かせられないね…。うーん…ちょっとこれは、死んだ大切な友達がバカにされているようで気分が悪いな…。

 しかし、マウンテンハードウエアーもナニやってるのかな?

 テクニカルアドバイザーにはエド・ビスチャーズ(14サミッター)がいるはずなのに。(マウンテンハードウエアーのEVテントシリーズのEVはエドのイニシャル)彼に聞いてからにすればよかったのにね。

 恐らく、この栗城さん自身は「単独」とか「無酸素」とかの意味をそこまで深くは考えていなかったのかもね。

 たぶん、彼の周りにいる大人がなにか「美味しい都合」で、いろいろ脚色したんじゃないかな?

 なーんだか、よくわからない一般の人々を、だまそうとしてるみたいな広告…。

 せっかく、登山の広告なのに…あーあぁ、ガッカリ…

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