5月7日、運命のメールが竹内さんから送られてきた。
『さて、このメールは第一次候補とさせていただいた3名の方に送らせていただいております・・・』
俺は奇跡的に3名の第一次候補に選ばれてしまった!!
面談の感触は良かったので、かすかな期待はしていたが・・・俺よりも登山経験のある人もきっといただろうし、俺よりも魅力がある人もたくさんいただろう・・・海外慣れと高所慣れをしていたことが良かったのかもしれない。それに、俺が手間がかからないと思われたのかも(笑)
メールの後半に竹内さんから提案があった。
『つきましては、一度、この3名様に集まっていただくのはいかがかな?と思っております。3名にそれぞれのメールアドレスを公開してもいいですか?』
俺はその提案に賛同した。他に選ばれた二人にとても興味があった。
二日後、竹内さんから、3名のメールアドレスが公開されて、予想外のメールが3名に送信されてきた。
その指令は、『三人で山に登ってきてください!』だった。
他の2名もメールアドレスの公開に同意したことは、俺と同じ冒険野郎なのだろう!とても面白い!!
竹内さんは自分の都合を考えなくていいと言っているが、登山計画書を見て待ち伏せするのに違いない(笑)。
何を意図して、そうさせるかは、全くわからない。俺は、当初3名で集まるということは、竹内さんの指定場所で、竹内さんの同席でプレゼンなんかさせられると思っていた。それが、山に行ってこいと言われ、「登る前までの過程までも試されている」と思った。
もうこうなったら勝手に、謎解き冒険バラエティーにしてやる~『山のてっぺんまで~、登って~苦~』(笑)
とりあえず、一緒に登る二人のことをネットで調べてみた。この世の中は情報戦だから・・・お金があれば興信所に依頼したかも~(笑)
ちなみに俺の名前で検索すると、ハセツネ30キロのトレイルランニングの結果が出てきた(笑)俺の専門は登山なので、時間内完走でイインダヨ~!(笑)
一人目K君はヒットせず。
二人目Iさんは・・・ビックリ!!!
Iさんは格闘写真家で、ブラジリアン柔術の先生だった。柔術道場の有志を集めて『男塾』も主宰していた。まさしくアニキ!!塾長であった。
とりあえず、二人に俺の自己紹介メールを送る。先制ジャブだ(笑)
この勝負は後手にまわったら、直感的に駄目だと思った。
しかし、K君にメールが届かない!パソコンメールを受信拒否しているみたいだ!俺はあきらめない!!自分の携帯からメールを送り、やっとメールを送ることができた。
K君から返事がきた。彼は長野県の松本市在住の大学生の18歳で、高校時代は山岳部とのこと。とりあえず海外登山経験も雪山経験もないとのこと。今月(5月)の予定を聞くと、14日15日21日しか予定を空けられないとのこと。最近の学生は忙しいみたいだ・・・本当だろうか?!何か隠しているのかもしれない!!
さらに、Iさんこと、塾長からは返事がこない!来ないので、さらにこんなメールをした。
『またまた阿蘇です。Iさんがブラジリアン柔術家で写真家とは知らず失礼しました。15日は茶帯をゲットするそうで、おめでとうございます。・・・・・お忙しいとは思いますが、連絡お待ちしております。ちなみに私は少林寺拳法の黒帯(二段)で、剣道二段です(笑)
選考は喧嘩で決めますか?!(笑)それはやめときます!マウントポジションでボッコボコにされるでしょうから(笑)』
こんなメールの甲斐があってか、返事が来た。とてもウケてくれた。関西人はまず笑わせないとね(笑)
塾長は和歌山出身で東京在住の39歳、登山歴は約2年で雪山経験もあるとのこと。塾長の予定は14日が仕事、15日は茶帯への昇級で無理、21日は大丈夫とのこと。
俺の都合を言いだすと5月に登ることができなくなるので、21日に日程を決定した。これ以上パートナー決定を延ばされたら、選ばれてもロクな準備ができない・・・
登る山については、K君の経験をふまえ、雪のない日帰りできる山として、山梨県の乾徳山か三ツ峠山を提案した。竹内さんにどちらかの山になりそうだと途中経過のメールをしたところ、
『足岳ですか??』と返事が来てしまい、撃沈!!
竹内さんを納得させられ、3名の経験を考慮して登れる山は、どこなのだろう???K君を基準にするのではなく、チョーオユーを基準にしろということでは??
せめて残雪があり、骨のある山は・・・谷川岳だった。
ルートも天神尾根のピストンでは、選考登山にはなりえない。日本三大急登の西黒尾根ならば、キツいけど、役不足ではない!!俺が無雪期に天神尾根と西黒尾根の両方を経験していた結論だ。こんな中途半端に雪が残っている時期に登るのは避けたかったが、あとはベタに、富士山くらいしか思いつかない。
谷川岳はK君も塾長も登ったことがなかった。俺と塾長は、西穂高岳の残雪期の経験があるから大丈夫だろう。K君には少しハードルが高いが、そんなこと言っていたらチョーオユーを登る資格はない。なんせ、あの竹内洋岳が選んだのだから、登れる潜在能力はあるに違いない(笑)あとは俺と塾長がフォローすれば大丈夫だろう。
K君には申し訳ないが、新しくアイゼンを買ってもらおう。もし、K君が選ばれて、チョーオユー登山が初めてのアイゼン使用では、選ばれなかったひとが浮かばれない。
K君には、初めての残雪の山を経験してもらうということで了承してもらった。
K君『何本爪のアイゼンを買えばいいですか?』
阿蘇『12本爪ですね。チョーオユーでは間違いなく12本爪を使います。竹内さんのアイゼンはグリベルのG-14 GS-Bです。ちなみに私もグリベルの12本爪のアイゼンです。12本爪未満のアイゼンを買う登山者は、日本の冬山も海外の高所登山も想定していないはずです』
塾長は、困難に立ち向かう漢(おとこ)なので、快諾をいただいた。
ブラジルのリオデジャネイロのファベーラ(スラム街)より安全だからという理由で・・・
俺は、結果的にオーガナイザーとなり、日程調整、山の調整、前日の宿の選定、会計などを全て取り仕切ることになった。あとは、登山計画書を作成するだけだった。
群馬県警の登山計画書を活用した。団体名を書く欄があった。竹内さんが、俺達3名を『The 3の皆さん』と呼んでいたので、『THE 3』と命名した。
チーフリーダーを阿蘇吉洋、サブリーダー塾長にした。
ルートは、西黒尾根→トマの耳→オキの耳→天神尾根→ロープウェイで下山・・・にした。あえて西黒尾根を下山道にするのは回避した。初心者のK君には酷だし・・・・・いや、実は、俺が楽をしたかったからに他ならない。
こうして『THE 3』は谷川岳西黒尾根に挑むことになった。
つづく




こんにちは(´∀`)
毎度毎度申し上げさせて頂いておりますが〜
つづく、、、、、
が早すぎる!!
もっともっと文を打って下さいませ。 いつもこっからだ、こっからだの時に、つづく…って、興味湧きすぎて心臓さんによくないですm(__)m
いつか僕もどっかの山を登ってみたいです。
でも今は…登り途中で膝から苦情がくるくらい、アレがアレなんで…まずは…ダイエоトの方からせねばぁなりませぬ!
チョ・オユー?
超・お湯?
チェ・ジュー?
相変わらず、どこにある山かさっぱり分かりませんが、生きて還って来てください。
後、テントの中で会話に困りましたら、二人きりの時にこっそりと是非是非聞いてみて下さい。
「竹内さん。山ニューは、アレのパクリ〜???」
投稿: 壮大な桜 | 2010年7月20日 (火) 08:10