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2010年11月25日 (木)

将来が楽しみな少年

 見るまでのおっくうな気持ちがウソのように、見終わるころには恥ずかしくなるくらいボロ泣きしている映画に出会うことがある。最近では「信さん 炭坑町のセレナーデ」(27日公開、平山秀幸監督)がその作品。タイトルロール、信さんの幼少時代を演じているのが、小林廉という14歳の少年だ。

P1000960_3  舞台は福岡の炭坑町。早くに親を亡くし、どこに行っても邪魔者扱いされるが、純粋さや正義感を失わない信さん。いじめっ子に囲まれていた同級生を助け、そのとき出会う同級生の母親・美智代(小雪)に一目ぼれしてしまう。まさに親子ほど歳が離れているが、不器用ながらも一途に気持ちをぶつけてくる姿に、美智代の気持ちも次第に変化していく。

 大竹しのぶや岸部一徳らの芸達者も多く出演し、群像劇的な内容でもあるが、私には少年の演技に心打たれ、立派なラブストーリーという印象を受けた。そんな小林廉に会ってみると、映画とは別人に見えるほど背が伸びていた。これを撮影したのは2年前だという。

 「この間に身長が15センチ伸びたんです。撮ったときは小学生。小雪さんはチョーきれいな素敵な方でした。川で足を洗ってもらうシーンがあったんですが、いまだったら、照れくさくて変に意識してしまって、同じことをやれと言われても難しい。顔が真っ赤になって逃げ出してしまうと思う」

 若いけれど、冷静に自分を見つめている。どこかで見たことのある顔だと思ったら、数年前にドラマ「はだしのゲン」でゲンを演じていた男の子だった。いま中学2年。陸上部では短距離が好きで100メートルを11秒8で走り、県大会にも出場。副キャプテンも任されているそうだ。

 最近では子役で売れっ子になると「本当に学校に行ってるの?」と言われるほど、出ずっぱり状態になる子ども少なくない。小林の場合は勉強を優先し、学校を出来る限り、休まない中で仕事をしているという。

 「息の長い俳優さんになるためには、いろんなバランス感覚が必要で勉強も大切。役者として食べていくには学んでおかないといけないことがいっぱいあると思うんです」。この先、どんな役に巡り会えるか運もあるだろうが、じっくり大きく育って欲しいと願いたくなるような少年だった。

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コメント

ほう、観てみたくなりました。
仕事でなかったら、絶対見なかった映画が良かった時は、宝物に出会った気持ちになります。
齢重ねると、涙もろくなって困る。けれど、泣きたい映画を求めるオッサンもいるって(@_@;)ことに気付く。
もっと困るのは映画館でボロボロになって、目が腫れて出るときですね。
エエ映画また、紹介してください。

そうそう、
番宣でチラッと見たときに
少年のキラキラした瞳にちょっと食いつきました。
もしかして、私はロリコン?と心配になりましたが
いえいえ、やっぱり純粋な映画なのだ、と言い聞かせました(笑)
恥ずかしい。

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