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2011年1月28日 (金)

石橋蓮司の原点

01_3 第53回ブルーリボン賞で助演男優賞を受賞した石橋蓮司(69)の映画デビュー作をDVDで見た。「ふろたき大将」(1955年、関川秀雄監督)という東映が教育映画として作ったもので、当時13歳。石橋蓮という名前で出ていたが、幼いながらも、この時から並外れた演技力が備わっていたのが分かる。

こんなストーリーだ。敗戦が過ぎて5年経った広島・似島を舞台に戦災孤児たちが生活する学園にやってきた少年・徳さんだが、読み書きも計算もできない。母親と生き別れになった少年を島に連れてきた学園長は、彼が火をたくことに興味を持っていることを知り、「ふろたき大将」に任命する。心を閉ざしていた徳さんは、任されたこの役目が楽しく、自信も出て、明るさを取り戻していく。

「オールロケでした。真っ黒の原爆ドームが忘れられなくてね。映画と同じ光景を実際に僕たちは見聞きしていた。でもあのころの演技は純粋で欲がなくて、かえって良かったのかもしれない。母を思いながら遠くを見つめる場面で監督から『その表現はいい。そういう気持ちを大事に役者を続けなさい』と言ってもらってうれしかったなぁ」

半世紀以上たつが石橋は当時をよく覚えていて、照れくさそうに振り返った。子役であることを超越して、まっすぐな演技の中に哀愁があった。表情豊かで役者の才能の片りんがのぞいていた。最近は無数のDVDが売り出されているが、この作品のように邦画のアーカイブス的な作品に触れたとき、映画記者の喜びを感じる。

※写真は東映ビデオから出ているDVD「ふろたき大将」の表紙。いまと同じ輪郭をしたかわいらしい顔の少年でした

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コメント

奥さんの緑魔子との劇団「第七病棟」の
印象が強かったので驚きました。
あと、「ライフ・イン・ザ・シアター」での
老俳優役に哀愁を感じたものでした。

石橋蓮司の原点を初めて知りました。
かわいらしいお顔ですね。
「ふろたき大将」、気になります。

最近、龍馬の暗殺シーンでテロップうんぬんがいわれたけど、そんなことどうでもよかった。その程度のドラマしかなかったのですが・・・。

私のイメージの坂本龍馬は工藤栄一監督の龍馬暗殺です。石橋さんの中岡役最高だった。白黒映画でほんと悲しくなる映画ですけど、ほんとの人殺しなんてモノトーンな感じではないですか。例のあれ、配役ミスでは?どうせやるなら大泉洋主役、中岡ミスターで高速バスで全国行脚してほしかった。

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