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2013年4月20日 (土)

松本幸四郎ファミリーのドキュメンタリー

P1_2  歌舞伎俳優・松本幸四郎とその家族を7年間も追ったドキュメンタリー番組「おやじの背中 松本幸四郎と3人の子どもたち」がBS朝日で21日夜、放送になる。一足早く見たが、時間をかけて作られただけあって見応えがあった。

 昨年8月27日のあの事故の日、記者も劇場にいて、その瞬間を目の当たりにした。心臓が止まりそうになるほど動揺したが、幸四郎はショックの中にありながら、気持ちを抑制し、一度も取り乱すことはなかったという。

 落ち込んだ息子の心中が手に取るように分かる幸四郎は「命のすばらしさ、命の大切さを知った俳優のやる芝居はひと味違うはずだ」と息子には多くを語らず、番組の中でも見守り続ける姿が出てくる。

 染五郎は歌舞伎以外の三谷幸喜氏の舞台で共演した時を振り返り「息子に手をさしのべてくれたっていいのに、それが全くなかった。(父のすごさに)涙に止まらなくなった」と話す。長女の松本紀保や次女の松たか子が、それぞれ夫と一緒に、幸四郎宅に新年のあいさつに来る様子もカメラは追っている。

 「芝居のこと以外、何も教えていない。この父親から、本当によく育ってくれました」と子どもたちの成長を喜ぶ幸四郎。知られざるエピソードで父親について本音で語る娘たち。孫の松本金太郎くんの前では思いっきり目尻が下がり、優しいおじいちゃんの一面ものぞく。

 しかし「親兄弟であっても、命ある限りライバル」と迷わず語る幸四郎。代表作であるミュージカル「ラ・マンチャの男」に最初挑んだとき、「失敗したら歌舞伎には戻れないな」という思いで出演を決めたことも明かされる。それが公演1200回をこえたことを考えると、どれほどの感慨だろう。最後は幸四郎さんと奥さんの紀子さんが、互いを語る光景も微笑ましい。それぞれが淡々と一見クールに語っているのだが、それが逆に家族の実像を伝えるのに効果的で、見終わったとき、ほんわか温かい気持ちにさせられた。

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