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映画

2010年8月28日 (土)

刑場の公開で思ったこと

 よく分からないながらも、死刑について初めて真剣に考えたのは19歳。加賀乙彦の「宣告」を読んだときだったと思う。分厚い文庫本で上中下の3巻。最後まで読めるか、ボリュームに圧倒されて書店でひるんだ。がんで逝った女性ジャーナリスト千葉敦子さんが読書日記でこの小説を評価していて、どんな風にすごいのか気になったのが、きっかけだ。

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2010年7月16日 (金)

映画「借りぐらしのアリエッティ」を見て

 始まるとすぐ、主人公アリエッティの表情の豊かさと美しさに引き込まれた。ヒロインは14歳。凜としている一方で女性が見てもゾクッとする色っぽさがある。その魅力にアリエッティ自身、まだ気づいてないところがいい。ジブリ作品で宮崎駿監督はヒロインに色っぽさめいたものをあえて出すことなく、封印してきた。今作の米林宏昌監督の冒険のひとつだ。

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2010年6月25日 (金)

映画「告白」の中島哲也監督(下)

 中島監督は登場人物のモノローグで展開されていく「告白」の原作を読んだとき、「人が向き合おうとしないところに『興味深い気持ちの悪さ』を覚えた」という。
  「結局のところ、一番考えたのはコミュニケーション。それに尽きるんじゃないでしょうか」この言葉を聞き、映画と原作では結末が少し違っている疑問が少しだけ理解できたような気がした。

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2010年6月21日 (月)

映画「告白」の中島哲也監督(上)

 観客動員は100万人を超え、公開から2週間連続で人気のランキングが1位。1週目より動員を伸ばした劇場も少なくなかった。
「ホッとしました。公開直後は精神的にもぐったりでしたが」
中島監督からは安堵の様子がうかがえた。いまでは失敗作のない「打率10割監督」。封切られるまでのプレッシャーはいかばかりか。想像するだけで胃痛になりそうだ。

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2010年6月15日 (火)

「告白」を書いた湊かなえさんの故郷(上)

 近いうちに「シネマ報知」にアップしますが、映画「告白」(公開中)の中島哲也監督の取材を兼ね、広島の因島を訪れた。ここは「告白」の原作者でベストセラー作家の湊かなえさんの故郷。この島には映画館がないため、地元の小中学の同窓生の希望で特別上映が実現した。自然豊かで緑が美しく、バスを降りると空気もおいしい。控え室には無農薬で育ったレモンやはっさくが置いてあった。

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2010年5月24日 (月)

映画の中でのタバコの使われ方

Photo  昔の映画やドラマを見ているとタバコを吸う場面がよく出てくる。中には汽車の中のシーンで赤ちゃんがそばにいるのもお構いなしで吸っていたりして、びっくりする。

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2010年5月20日 (木)

カメラの画素数と粒子の表現力

 最近、ぼんやり考えてしまう疑問がある。
 デジタル全盛の時代になり、日進月歩でカメラの画素数は増える一方。
 写真に限らず、映像も似ている。
 被写体をクリアに美しく拡大して見ることが簡単にできるようになった。
 でも、果たしてこれは私たちにとって本当に幸せなのかな?
 実際、演じる上でこれらに頭を抱える俳優がいるのも事実だ。
 必要以上に顔のアップが大画面にさらされる。
 見られたくないのにシワが実物の何倍もの大きさで映し出される。

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2010年4月 1日 (木)

愛川欽也のもうひとつの「顔」

Aikawa  愛川欽也には映画監督という肩書きがある。4月1日、新作「昭和の紅い灯」が公開になった。
上映館の東京・中目黒「キンケロ・シアター」で監督に会ってきた。
ここは愛川とうつみ宮土理夫妻の劇場で「キンキン、ケロンパ」から名づけられた。
ロビーもおしゃれなデザインで、こだわりが詰まっているのが分かる気がした。
すぐそばの目黒川沿いには、きれいな桜も咲いていた。

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2010年3月11日 (木)

サンドラ・ブロックと沢尻エリカ

 

アカデミー賞とラズベリー賞の両方を受賞したサンドラ・ブロックが大好きになった。
ありがた迷惑な最悪主演女優賞のラズベリー賞授賞式にも、本人自ら出席。
 「私の女優のキャリアを台無しにしてくれてありがとう」と言ったかと思えば、ゴロゴロと引いてきた台車には、対象作のDVDがいっぱい。
 「あなたたち、この作品をちゃんと見てないでしょ!」と見直すよう命じる強気。
 再度見て解釈が変われば、来年この賞を返上しに来る、と勝手に宣言していた。
 あちこちで報道されたが、なんてウィットに富んでいて素敵な人なんだろう。
 笑い不足だった私のツボに、はまりまくり。この映像が流れる度、笑わせてもらった。

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2010年3月 4日 (木)

中村征夫さんの「海中散歩」写真展

Gggg  東京ミッドタウン(六本木)を歩いていたら、気になる写真展(4月7日まで)をやっていたので衝動的に入ってみた。中村征夫さんといえば、水中写真の第 一人者。昨夏、放送されていたNHKのドキュメンタリーを見て以来、気になり、忘れられない人になっていた。ずっと頭の隅っこに気になることをいろいろ 持っていると、本当にそれに関連することが勝手に向こうからやってくる、という不思議な体験を時々する。

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2010年2月28日 (日)

ベルリン国際映画祭と日本の女優の歴史を少し

P1000712  ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞に輝いた寺島しのぶは、田中絹代さん(1977年死去、享年67歳)以来の快挙と話題になりました。この時の対象作は「サンダカン八番娼館 望郷」(1974年、熊井啓監督)。

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2010年1月 8日 (金)

「時間の無重力感覚」を味わう気分

 早いもので新しい年が明けて一週間以上がたちました。
いただいた年賀状の中には「ブログの更新はどうなってますか?」と
ドキリとする一文が添えられているものもあり、反省しました。
今年こそは(昨年も書いた気がする)もっと更新回数を増やし、
思っていることをお伝えしたいと思います。

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2009年11月 9日 (月)

映画「沈まぬ太陽」製作総指揮・角川歴彦氏のこと

 角川映画会長・角川歴彦氏の取材は、チェアマン時代に東京国際映画祭についてのインタビューで過去2回。今回3度目でしたが、いつも千代田区富士見にある角川書店の、それは広くて立派な応接室での取材です。
 会う前、ひとつの映画に絞って話を聞くのは初めてだったことに気づきました。

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2009年10月30日 (金)

映画「沈まぬ太陽」の若松節朗監督のこと

Photo_2  24日に公開された「沈まぬ太陽」は邦画史に残る作品でしょう。
山崎豊子さんの5巻に及ぶ長編小説が原作。映画には架空の団体であり、フィクションと記されていますが、御巣鷹山の飛行機墜落事故や出てくる労働組合の内容などは、再建まっただ中の航空会社とよく似ていることに、ほとんどの人が気づきます。

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2009年7月13日 (月)

映画「劔岳 点の記」の木村大作監督のこと(下)

P1000431 喜怒哀楽をストレートに表現する個性的なキャラクターに引かれるのだろう。
木村監督には熱狂的な女性の追っかけがいる。サインが始まれば、長い列ができる。
年齢は30代以上で高齢者も多い。
しっかりスケジュールを調べ、遠くのキャンペーン先にも姿を見せる。

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2009年7月 8日 (水)

映画「劔岳 点の記」の木村大作監督のこと(上)

Photo_2   木村監督の初メガホン作「劔岳 点の記」(公開中)が好調だ。
出演者もさることながら、キャンペーンで全都道府県をまわった監督が、今作の「主役」だった。
コソコソ話が不可能なほど話し声が大きく、歯に衣着せぬ発言で強烈キャラの持ち主。
この性格はシャイな一面を隠すための裏返しではないかな、と私は思っている。
13日で70歳になるとは見えないくらい元気で、話せば「大作節」をさく裂させる。

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2009年5月24日 (日)

映画の「放浪記」も負けていません(下)

 舞台版で林芙美子を演じる森光子は、軽やかさとどこか憎めないかわいさを持った人物として、見る者を引き込んでいくのに対し、映画版の高峰は哀愁と屈折から主人公を浮かび上がらせようとします。演じ方は、対照的です。

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2009年5月 8日 (金)

映画の「放浪記」も負けていません(上)

「放浪記」といえば舞台で、いまではすっかり森光子の代名詞となりました。
林芙美子がこの私小説を出したのは1930年。
森の舞台初演は出版から31年が過ぎた1961年のことです。

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2009年4月17日 (金)

映画「超高層のあけぼの」のDVD

 「超高層のあけぼの」という1969年公開の映画をDVDで見た。
今ではタイトルにあまり使わない「あけぼの」という言葉のあたりに、時代を感じさせるものがありますね。 

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2009年2月24日 (火)

「おくりびと」の感動の源泉

 最近、暗い話ばかりが続いていた中で、「おくりびと」のアカデミー賞受賞の喜びは、いっぺんに私たちを晴れやかな気持ちにさせてくれるものでした。

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2009年2月23日 (月)

映画の「気」について

 「愛のむきだし」という映画でベルリン国際映画祭の「国際批評家連盟賞」「カリガリ賞」を受賞した園子温(その・しおん)監督(47)。監督の注目度はどんどん高まっています。
先日、この作品が公開中の東京・渋谷のユーロスペースで行われた凱旋舞台あいさつを取材する機会がありました。

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2009年1月26日 (月)

取材の醍醐味って?(下)

 紙面(1月19日付)では佐藤嗣麻子さんのことを「映画監督になるべくしてなったような人」と書いたのですが、ガツガツと監督を目指してきたタイプではありません。

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2009年1月25日 (日)

取材の醍醐味って?(上)

 先ごろ、映画「K―20 怪人二十面相・伝」(公開中)を監督した佐藤嗣麻子さんを取材しました。

まだまだ閉鎖的な一面が残っていて、撮影現場は男性社会の雰囲気がプンプン漂う邦画界。

佐藤さんは300館を越える規模でエンターテインメント作品をヒットさせた初めての女性監督です。

映画史を変えた「偉業」にも、ご本人はいたって落ち着いた様子です。

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2009年1月15日 (木)

映画「クライマーズ・ハイ」のリアリティーについて

 映画の感想を語るとき、リアリティーが「あった」とか「なかった」とか言います。
15日に発表されたブルーリボン賞で作品賞を取ったのは「クライマーズ・ハイ」(原田眞人監督)でした。

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2008年12月 2日 (火)

映画界の常識と非常識(下)

 公開5週目も人気ランキング1位をキープと好調な三国志大作「レッドクリフ PartI」。動員は300万人を越え、興行収入も37億円に達したそうです。

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2008年11月25日 (火)

映画界の常識と非常識(上)

 大半を義務教育で習う常用漢字の読み間違いだけでなく、不用意な発言が続く麻生首相の言動をきっかけに、「常識」が、にわかにクローズアップされているようです。
常識不足と思われる人が他人の「常識の有無」を語ることほど寂しいものはないでしょう。

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2008年11月11日 (火)

苦手な映画監督

 何年か映画を取材していると、「映画監督」とひとくちに言っても本当にいろんな人がいらっしゃるものだと感じます。

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2008年10月19日 (日)

東京国際映画祭1「カーペットの色について」

Photo_2 東京国際映画祭が18日、開幕しました。
六本木けやき坂に敷かれた長いじゅうたんを、たくさんのゲストが歩くオープニングもだいぶ定着しました。
方々で伝えられていますが、今年はエコがテーマということでカーペットが「赤」から「緑」に変わりました。
この色ひとつでも、ずいぶん雰囲気が変わるものだなぁと感じました。

【写真は晴れ着姿で緑色のカーペットを入場する上戸彩】

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2008年10月18日 (土)

「シネマ報知」ご覧ください

 新聞社では初の映画専門サイト「Cinem@Hochi―シネマ報知」が14日、誕生しました。
 複雑な作業が多く、半ば諦め掛けた時期もあったようですが、1年くらいかかって完成しました。
 文化社会部からは特に畑中祐司記者や映画担当だった高橋俊博記者が毎晩のように、気の遠くなるような作業を続け、ようやく出来上がった力作です。
 携帯電話以外の電子機器は苦手な私はといえば、「ホームページの作り方」という本を開いただけでもさっぱりで、脳みそカチカチの拒否反応。
 せめて書くことで、少しはお役に立てればと思っています。
 いま第33回報知映画賞の読者投票も募集中ですが、毎日何らかの更新があります。
気軽に遊びにきてください。
ご意見もお待ちしています。

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2008年8月 1日 (金)

「鳥の巣」という映画を見て

 「鳥の巣 北京のヘルツォーク&ド・ムーロン」(2日公開)というドキュメンタリー映画を見ました。文字通り、北京五輪のメーンスタジアムについてのお話で、これを設計した2人を中心にしたスイスの建築家集団に迫ったものです。

 一度見たら忘れないデザインの建物。あれと似た鳥の巣形のポテトフライをカゴ代わりに使った料理を連想してしまったのは私だけでしょうか。

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2008年7月26日 (土)

「崖の上のポニョ」を見て(下)

 公開から1週間。動員も好調とのこと。
製作に携わった関係者は、ひとまずホッとされたでしょう。
大ヒットに求められるのは何より動員の持久力ですから、持続具合が気になるところです。
実際に見に行った知人は、劇場内で子供たちが目を輝かせながら声に出して反応する光景が新鮮だった、と話していました。

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2008年7月15日 (火)

「崖の上のポニョ」を見て(中)

 先のマスコミ最初の試写後、もう一度、ポニョを見ました。これが不思議なんですね。作品の印象が違った色を帯びるのです。最初に見た時、「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」に比べ、ずいぶんシンプルになったと思いました。でも2度見てみると単にシンプルでは済まない。

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2008年7月 9日 (水)

「崖の上のポニョ」を見て(上)

 宮崎駿監督の新作「崖の上のポニョ」を先日、日比谷スカラ座で見ました。

 その日はマスコミ最初の試写日。午後9時40分という超遅い時間からの上映だったのですが、約650席のほとんどが埋まっており、その関心の高さに改めて驚きます。

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2008年2月15日 (金)

ベルリンでも通用する鶴瓶の「笑い」

 いま、ベルリン国際映画祭の取材でドイツにきています。

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内野 小百美

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